基礎能力(教養)試験の出題科目を徹底解説!
重要度が高いのはこの6科目!
今回は、「国家総合職」「国家一般職」「国家専門職(国税・労基・財務等)」の教養試験の出題科目の出題科目を紹介していきたいと思います!
↓自分が見たい試験にジャンプ!
ちなみに、地方上級の教養試験の出題科目は自治体ごとに異なりますが、国家公務員の教養試験の出題科目については、毎年大幅な変動がほとんどない傾向にあります!

国家総合職の教養試験:出題科目の内訳

国家総合職の教養試験は目立つ特徴が2つあります。
国家総合職の教養の特徴
- 一般知識の問題が少ない⇒一般知能重視!
- 英語が重要視されている
①つ目は、”一般知識の問題が極端に少ない”ことです。
とくに院卒の場合、時事問題をのぞくと政治から地学までの膨大な一般知識の科目から2問しか出題されません。
②つ目は、”英語がかなり重要視されている”ということです。
TOEICによる加点があるので、余裕がある人はTOEICの勉強と英語の勉強を併用してやっちゃいましょう。
国家総合職の教養試験の捨て科目はこれ!

この表を見てわかる通り、”捨て科目がわかりやすい”のがいいですね!
- 現代文
- 英文
- 判断推理
- 数的推理
- 資料解釈
- 時事問題
この6科目だけで”院卒の場合は30点中27点”、”大卒の場合でも40点中30点”あります。
ゼロから始めるのであれば、教養の勉強は効率的に行っておいて、専門試験の勉強に時間を費やしていきたいですよね!

TOEIC等の加点もあるので、総合職で合格したいなら英語には力を入れるべきですね!
国家一般職の教養試験:出題科目の内訳

※重要度は「◎、〇、△、✕」の4段階、勉強難易度は「難、普通、易」の3段階です。
国家一般職では教養試験の科目が16個もあります。
見ただけでやる気が失せますよね….
でもよく見ると一般知識の問題数が少ないですよね?
ではさっそく効率悪い科目をバッサリ切っていきたいと思います!
国家一般職の教養試験の捨て科目はこれ!

この表を見てわかる通り、”捨て科目をつくりやすい”のがいいですね!
- 現代文
- 英文
- 判断推理
- 数的推理
- 資料解釈
- 時事問題
この6科目だけで”40点中30点”もあります!
ゼロからはじめる方はこの6つに絞っちゃっても問題無いと思います。
政治・法律・経済は教養用に軽く勉強するだけでOK!
また、政治・法律・経済を残しているのは、この科目は専門試験(+時事)の勉強をしていれば自動的に勉強できる科目だからです。
国家一般職は専門試験で高得点を取ることが最終合格への近道なので、専門はきちんと勉強してこの3科目うまく拾えるようにしたいですね!

当然、すべてカバーできるわけではないので、教養用のテキストも解く必要があります!
社会科学と時事は地方の試験等でも重要度が高いので、コスパ◎
特に数的・判断、英語に力を入れて取り組みたい!
とりあえず、毎日手を付けていきたいのは数的・判断推理、できれば英語ですね。
→これらの科目は重要度が高いうえに習得に時間がかかる科目となります!
以下のページもチェックして効率よく教養試験の対策をしていきましょう!

専門職(国税専門官・労働基準監督官)の教養試験:出題科目の内訳

※重要度は「◎、〇、△、✕」の4段階、勉強難易度は「難、普通、易」の3段階です。
国家専門職(国税や労基、財務等)の教養科目、よくみると国家一般職とほとんど一緒ですよね!
ココ最近はこの表のような出題科目となっており、大幅な変動はありません!
ということで国家専門職の捨て科目も国家一般職と同じになります!
国税と労基の教養試験の捨て科目はこれ!

この表を見てわかる通り、”捨て科目をつくりやすい”のがいいですね!
- 現代文
- 英文
- 判断推理
- 数的推理
- 資料解釈
- 時事問題
この6科目だけで”40点中30点”もあります!
ゼロからはじめる方はこの6つに絞っちゃっても問題無いと思います。
政治・法律・経済は教養用に軽く勉強するだけでOK!
また、政治・法律・経済を残しているのは、この科目は専門試験(+時事)の勉強をしていれば自動的に勉強できる科目だからです。

当然、すべてカバーできるわけではないので、教養用のテキストも解く必要があります!
社会科学と時事は地方の試験等でも重要度が高いので、コスパ◎
特に数的・判断、英語に力を入れて取り組みたい!
とりあえず、毎日手を付けていきたいのは数的・判断推理、できれば英語ですね。
→これらの科目は重要度が高いうえに習得に時間がかかる科目となります!
以下のページもチェックして効率よく教養試験の対策をしていきましょう!
【教養試験の配点】国家公務員と地方公務員では配点比率が違う!
地方上級と国家公務員で教養試験の一番の違いは、合格するための重要度です。
違いすぎてお話にならないくらい重要度が違います!
地方上級では教養試験というのは、ボーダー(6割前後)さえ超えていればOK程度なんですが
国家公務員の場合は、点を取れば取れるほど合格できる確率があがります。
今からその理由を地方上級[市役所]と国家一般職の配点を比較しながら説明します。
【教養試験の配点】地方公務員の配点一例
まずは市役所の配点比率(一例)をご覧ください!

この市役所の場合、教養試験は全体の評価の約5%しか配点がありません。
⇒6割とろうが7割とろうが大差ないのが一瞬でわかりますよね。
地方上級は”面接が80%と超人物重視”なのがこの表をみてもわかると思います。
(※当然、自治体ごとに配点は違いますが、この例のように人物重視であることが多いです)
【教養試験の配点】国家公務員は筆記重視
でも国家公務員の試験は超勉強重視です!
ではさっそくそれぞれの配点を見ていきましょう!
国家総合職の配点

国家総合職の場合は、教養試験(基礎能力試験)の配点は2/15で13.3%となってます。
教養試験単体ではそこまで重要度は高くないといえますが、筆記試験全体でみると”教養+専門(択一・記述)で10/15、約67%”占めています。
ほとんど”筆記試験で自分の合否が決まってしまう”んですね!
合格への近道としてはやはりここの教養試験も重要なファクターになってくるので、ある程度は取れるようにしておきましょう!
国家一般職の配点

国家一般職は”教養試験単体では22.2%”しかありませんが、筆記試験全体でみると”教養+専門(択一・記述)で7/9、約78%”占めています。
とくに”教養と専門択一試験の出来で合否がほぼ決まってしまう”ので、教養試験の重要度は高いといえます。

しかも二次試験に関しても、面接で失敗してしまった方(D、E評価)以外は基本的に最終合格できてしまうような形になります。
国家一般職のボーダー点は把握しておこう!
この手の合格ビジョンについては別ページで詳しく解説してますので、
自分の合格点が見えてない方は絶対にチェックしておいてください!
合格ビジョンが見えるだけで、自分が合格できる確率が上がりますからね!
自分なりの捨て科目戦略で、効率よく対策!
合格ビジョンが見えたら、勉強する科目と捨て科目をきちんと分けて、効率よく高得点を狙っていきましょう!

筆記試験できちんと点が取れていれば、面接は無難にこなすだけで最終合格できちゃいます!
なので、筆記試験の出来は超大事です!
国税専門官の配点

国税専門官や労働基準監督官、財務専門官等の国家専門職の試験に関しては、教養の問題は共通ですが、配点が少し違うので注意が必要です。
国税も国家一般職と同じく”教養試験単体では22.2%”しかありませんが、筆記試験全体でみると”教養+専門(択一・記述)で7/9、約78%”占めています。
筆記試験で高得点を取ることが最終合否の近道なので、教養を勉強しないわけにはいきません!
きちんと勉強していきましょう!
【注意点】国税専門官は人物重視!

国税についても、国家一般職同様、【合格ビジョン】の把握がめちゃくちゃ重要になってきます。
自分が何点取れば最終合格できるのかビジョンが見えてない方はこの機に絶対に把握しておいてください!

筆記も重要じゃが、面接の出来が内定に大きく影響してくるぞ。
この点は勘違いしないように気を付けてくれ。
労働基準監督官の配点

いままで説明した4つに比べて労基は一番教養の配点が高いですね!
”教養試験単体で28.6%”もあります。
それに一か所きになるところがありますよね!
「面接試験が合否のみって…?」
【注意点】労基は人物重視!
ちょっと詳しく説明しますね!
- まず(教養+専門択一)の合計が一定ラインを超えている人を1次試験の合格とする
- 面接試験で合否を出す。
- 面接での合格者に対し、(教養+専門択一+専門記述)の合計得点の上位者から一定ラインを超えている人を合格にする
ぶっちゃけ労基は『人物重視』で、筆記さえ通ってしまえばあとは『面接次第』といったような感じになります。
筆記通って【面接で合格】をもらえば基本的にほとんどの方が最終合格ということです。
ギリギリで1次突破しようが満点で突破しようがほぼ関係ないということですね!
実は専門記述の出来というのはそこまで合否に影響がないんです。
この手の話は↓の記事か動画で詳しく紹介していますので、興味がある方は見てみて下さい!

もちろん、労基も国家一般職・国税同様、【合格ビジョン】の把握がめちゃくちゃ重要になってきます。
自分が何点取れば最終合格できるのかビジョンが見えてない方はこの機に絶対に把握しておいてください!

勉強も大事だけど、勉強のし過ぎには要注意だな!
試験対策のバランスが重要だって思い知ったよ!
【教養試験のコツ】時間配分が大事!
これは地方上級試験でも同じですが、教養試験というのは時間が全然足りないんですね!
例えば、国家一般職の教養試験なら、2時間20分(140分)で40問解答しなければいけませんから、
使える時間は”1問あたり約3分30秒”という事になります。
さすが国家公務員の試験だ…と思うかもしれませんが、実は試験時間が少ないというのはありがたい事なんですね!
もしこの教養試験の試験時間の制限がなかったとしたら、出題されるすべての科目をきちんと勉強しなければなりません。
全部の科目をきちんと勉強した人でも、時間内に解ききることはかなり難しいんです。
つまり、制限時間のおかげで勉強する科目が絞れるので勉強がラクになります。
【国家公務員の足切り点】教養は満点の3割未満が一発アウト!
国家系の教養試験のボーダー点(足切り点)は決められています。
- 国家総合職 大卒程度:40点中11点以下
- 国家総合職 院卒程度:30点中8点以下
- 国家一般職 大卒程度:40点中11点以下
- 国税専門官: 40点中11点以下
- 労働基準監督官: 40点中11点以下
- 財務専門官: 40点中11点以下
基本的には”出題数の30%未満が足切り点”に設定されています!
では足切りとは何なのか?簡単に説明したいと思います。
筆記試験の足切り点って何?
足切りとは何なのか。具体例を挙げて説明してみますね。
A君:教養20点、専門20点
B君:教養8点、専門40点満点
当然B君の方が合計点は48点と高いですが、B君は不合格が確定します!
まず教養試験を課しているということは、受験生に最低限の教養が身についているか知りたいということになります。
仮にどれだけ専門試験に自信があって、論作文もうまく書ける。さらに面接試験も得意だ、という人が受験しても教養試験が合格点に満たしていなければその人は不合格が確定してしまうんですね!
どれか一つでもボーダーを超えられなかったらその時点で不合格になってしまいます。
公務員にはバランス力も求められているんですね!
独学で国家公務員を目指すなら絶対に買うべき参考書はコレ!
先ほど紹介した重要科目をおさえることができる参考書を紹介していきますね!
私もいろいろな参考書を見てきましたが、その中でもおススメのものです!
▼必要な参考書をまとめたページはこちら
ではまいりましょう!
【コレ一冊】公務員のライトの教養対策本
公務員のライトの教養対策本です!
動画やアプリと連携して、効率よく勉強することができます!かなりオススメの一冊なので、迷ったらコレを一冊買ってみて下さい✨

[超重要] 数的推理・判断推理
どの教養試験においても一番重要とされる数的推理と判断推理。
この2教科はこの2冊でなんとかなります。
「畑中敦子の数的推理ザ・ベストプラス」 重要度 ★★★★★
「畑中敦子の判断推理ザ・ベストプラス」 重要度 ★★★★★
[超重要] 時事問題(社会)
時事問題は重要度★★★★★です
だけど時事問題は2月からやればOK!
それまではニュースをチェックしておきましょう!

公務員試験の時事において、教養・専門択一の時事関係のテーマで出題されやすいところは、すべて【最強の時事】という、こちらの参考書の中で紹介しています!
まずは、この手の参考書を「寝る前に1日1章は読もう」などと決めて勉強し、知識をインプットしてみてください!

頻出テーマや対策方法は以下の記事でまとめています💡
[重要] 現代文・英文・(おまけで資料解釈)
そして、抑えたい科目でも上位に入る「現代文」と「英文」、「資料解釈」はこの1冊!
「新スーパー過去問ゼミ6 文章理解・資料解釈」 重要度★★★★☆
[普通] 日本史・世界史・地理・思想・文学芸術
「日本史・世界史・地理・思想・文学芸術」はこの1冊!
「新スーパー過去問ゼミ6 人文科学」 重要度★★☆☆☆
[普通] 数学・物理・生物・化学・地学
「数学・物理・生物・化学・地学」はこの1冊!
「新スーパー過去問ゼミ5 自然科学」 重要度★★☆☆☆
[重要] 実際の教養試験の過去問はコレ!
実際に過去に出題された問題を勉強することができる。重要度★★★★★
[重要] 政治・経済・法律
基本的にこれらの科目は出題は専門科目や時事問題からの出題となります!
当然すべて対応できるわけではないので、地方の試験を受ける方はスーパー過去問の社会科学編を買って対策しても良いと思います。
実際に専門科目の方を勉強した後、本屋に行ってみてスー過去の問題が解けるようであれば無理に買う必要はないって感じですかね。
ようは専門の参考書を勉強すれば一石二鳥なわけです!

【国家公務員】教養科目を効率よく勉強する方法『まとめ』
おつかれさまでした!
公務員の教養試験は満点を取る試験ではない!
→合格点を取れるよう戦略を練って、捨て科目と力を入れる科目を選別する必要がある!
→自分の得意不得意科目に合わせて、オリジナルの勉強プランを立てておくことが大事!
国家公務員の教養科目の重要ポイントまとめ
ではこの記事の重要な点をまとめておきます!
- 国家系の教養試験は捨て科目が明確
- 重要度が高い科目は6個
- 国家系の試験は筆記の配点が高い
効率良く勉強したいなら結局、重要度が高い科目のみ勉強すればいいわけです。
効率の悪い科目はバンバン捨てていきましょう!
国家公務員の教養科目で重要度の高い6科目はコレ!
- 現代文
- 英文
- 判断推理
- 数的推理
- 資料解釈
- 時事問題
とりあえず毎日勉強したほうが良いのは、数的推理、判断推理、資料解釈ですね。
(できれば英語対策も。)
数的等の重要科目は勉強量を決めて毎日取り組む!
数的系の重要科目は、1日10ページと、量を決めて毎日解くのが好ましいと思います。
また、例えば、月~金は数的推理・判断推理などを、土日は普段やらない科目等を重点的に勉強する等と計画的に勉強できると尚良いと思います。
時事問題の対策は、とりあえずニュースを見る癖をつけること!
そして時事問題の勉強方法はニュースを見るのが一番です。
ニュースをチェックするのはめんどくさいと思いますので、賢く対策したい方は私のTwitterをフォローしてみて下さい!
Follow @koumuin_adviser
公務員試験シーズンになったら試験に出る時事ニュースを発信していきます。
英語が苦手なら英語も毎日取り組む!
それと、余裕がある人は英語もやっておくと効率がいいと思います。
単語を勉強して、毎日1問でも文章理解の問題に挑戦してみるだけで、本番の結果が全然違うと思います。
公務員の教養試験では簡単な問題のみ解ければ問題ありませんから、そこは落とさないようにしていきたいですね!
教養よりも専門の勉強を重点的に行う!
また、”教養よりも専門試験の方が重要度が高い”ですから、
どちらかといえば専門の勉強を重点的に行っていきましょう!
地方公務員を併願する方は地方の出題科目もチェック!
出題科目が被るところや、コスパが良い科目を選んで効率よく勉強していきましょう!

効率よく勉強したいなら、結局のところ専門試験で点を取れるように勉強するのが一番です!
教養試験は目標が平均点ってレベルで十分です!

重要な科目だけ勉強するわ!
独学で公務員試験を受ける人はこちらを要チェック!
この記事を書いた人

現実的ではないですね
コメントありがとうございます。
色々な意見もあると思いますが
私の教え方の方針として
「教養はほどほどに、専門できっちり点を取ろう」
という形でアドバイスさせていただいてます。
みなさん勉強が好きという方は少数派だと思いますので
なるべく効率よく試験を突破してほしいという願いからこのような記事を書かせていただきました。
実際に点数としては16~20点くらいをめどにしています。
実際に何人もの合格者を出せている実績もありますので
参考にするかしないかは見てくれる人次第ですが、
参考にしていただければ幸いです。
すみません質問なのですが、ボーダーを超える=一次試験通過ですか?
こんばんは!
ボーダーを超える=一時突破ではありませんね。
例えば国家一般職ですと配点が
教養:専門が1:2となっています。
教養は抑えめに勉強しておいて専門で点を取るというのが私のおすすめのやり方です。
専門試験で6割とれるなら教養がボーダーぎりぎりでも受かるでしょう。