実力と本番の得点力は別!
一緒に戦略を練ろう!
公務員になりたい…公務員試験に合格したい…って思ったたら基本的には『教養試験』を突破しないといけません。
この教養試験って科目数が多いせいで、すごく不安になるんですよね!
でも安心してください!
この教養試験といわれる試験、満点が取れるように作られていません。
東京大学に合格できるようなハイレベルな人たちでもきっと満点を取るのは難しいと思います。
なぜ難しいかというと『時間制限が厳しいから』なんですね!
基本的には地方の試験では1問:3分、国家の試験では1問:3分30秒で解かなければいけません。
うわ…時間厳しいのやだな…って思う人もいるかもしれませんが、実はコレは非常にありがたいことなんですね!
時間制限のおかげで以下のような現象が起き(狙え)ます!
「実力→結果」
- A君:30点→24点
- B君:28点→26点
例えばここで、知能・知識合わせて実力だけで7.5割取れるA君と、実力で7割取れるB君がいたとして、40問必須解答式の同じ教養試験に挑んだとします。
(仮に時間が無制限だったとしたらA君は8割、B君は7割取れるという意味です)
まともに1から素直に解いているA君の結果は6割の24点、受験のコツをきちんと把握して、自分の得点力を最大限に発揮したB君は6.5割の26点取れた…。
このように受験のコツを知っているかいないかで自分の本番の得点というのは全然変わってきてしまうものなんですね!
結果がすべての公務員試験では、実力なんて関係ありません。
悲しいことに本番で得点できたものが強者、得点できなかったものは弱者です!
【教養試験の得点を最大化】だいたいの『時間配分』を決めておく!
- まず教養試験の目標点を決める!
- 分野ごとに目標の点数を決める!
- 分野ごとに時間配分を決める!
- 出題される順番を把握しておく!
- リハーサルをして自分に合った時間配分を見つける!
時間との勝負の教養試験では『自分のペース』というのがめちゃくちゃ大事だと思います。
ぶっつけ本番で試験に挑んでしまうと、どうしてもペースを乱してしまいがちなんですよね…。
ある程度で良いので、自分の得点を最大限に高められそうな時間戦略は練っておきましょう!
そして、この時間戦略というのは当然、受験生ごとに違いますよね!
得意科目も違えば受験先も違う、試験形式もボーダー点も何もかもが違うと思います。
そこで、この記事では時間戦略について、ブタ君とネコ君の2つのモデルを紹介するので、これらを1つの基準としてみて下さい!
【得点最大化のポイント①】まず教養試験の目標点を決める!
自分の受験先ごとに『合格ボーダー点』は違いますから、だいたいの合格点は把握しておかなければいけません。
※県庁・市役所は受験先ごとに条件が違いすぎるので、合格点の推測法を紹介しています。
細かいボーダー点については、ブログの記事として残していないので、『YouTube(動画)』を見ていただければと思います。
(自分が何点取れば合格か、だいたいのビジョンがつかめると思います)
【得点最大化のポイント②】分野ごとの点数を決める!
例えば、こんな感じで教養試験の得点を決めました。
目標の点数を超えていれば問題ないので、自分の得意不得意に応じてうまく調整してみて下さい!
(※細かい出題数は毎年少しずつ違うので、ざっくり決めておけばOKです)
理系科目は苦手だから3問を目標にしてく!
その分得意な数的と文章で点を稼ぐ!
【得点最大化のポイント③】教養試験の時間配分を決める!
基本的には数的や文章などの『一般知能』の問題は1問解くのに時間がかかり、『一般知識』系の問題はサクサク解けるものが多いです。
知識というのはその名の通り、知っているか知っていないかの違いですから、知識系の問題をサクっと終わらせて、知能系の問題に時間を多く割り振っていきたいですよね!
ということでブタ君とネコ君に試験科目ごとに使う目標時間を設定してもらおうと思います!
【ブタ君】地上・全国型、目標6割の場合
ブタ君はこのように設定したみたいです!
これも、自分の捨て科目状況や、得意不得意科目によって違ってくるので、自分の得点を最大限に高められそうな時間配分の設定をこころがけてください!
人文科学や自然科学はそれぞれ5問は解くと仮定して、1問2分に設定してみた!
社会科学は勉強しまくったから1問1分30秒で解く!
文章理解はやっぱり時間を使いたいから1問5分に設定して、残りはすべて数的処理に使うぞ!
【ネコ君】国家一般職、目標5割の場合
ネコ君はこのように設定したみたいです!
自然科学は物理と生物と化学、解けそうなもの2問くらいを6分で解きたいなって感じ。
そして俺もブタと同じで、社会科学は勉強しまくったから1問1分30秒で解いていく!
英文は解けそうな簡単なやつだけ解いて、現代文に時間を使って確実に正答を導く!
文章は合計で55分くらい使うぞ!
残りの時間はすべて数的にぶち込むぜ!
【得点最大化のポイント④】出題される順番を把握しておく!
実は受験先ごとに出題される科目の順番が違うんですね!
最初であたふたしてしまっては『不安』をあおぐだけですから、出題される問題の順番はあらかじめ把握しておくべきだと思います。
例えば、今回この記事で紹介しているメジャーな試験の教養科目の問題の順番は以下の通りです。
メジャーな試験の教養科目の問題の順番
- 社会科学7問前後
→政治→法律→経済 - 社会事情・時事5問前後
- 人文科学6問前後
→地理→日本史→世界史 - 自然科学7問前後
→数学→物理→化学→生物→地学 - 文章理解8問前後
→英文→古文→現代文 - 数的17問前後
→判断→数的→資料
※『中部北陸型』も流れは同じです。(内訳のみ違います)
【地方上級(関東型)】
- 社会事情・時事4問前後
- 文章理解8問前後
→古文→現代文→英文 - 数的13問前後
→判断→数的→資料 - 社会科学9問前後
→法律→政治→社会→経済 - 人文科学9問前後
→地理→日本史→世界史 - 自然科学7問前後
→数学→物理→化学→生物→地学
【市役所A日程】
- 社会科学4問前後
法律→経済 - 社会事情・時事4問前後
- 人文科学6問前後
→地理→日本史→世界史 - 自然科学6問前後
→数学→物理→化学→生物→地学 - 文章理解7問前後
→英文→古文→現代文 - 数的13問前後
→判断→数的→資料
【国家一般職】
- 文章理解11問前後
→現代文→英文
- 数的16問前後
→判断→数的→資料
- 社会事情・時事3問前後
- 自然科学3問前後
→物理→化学→生物
- 人文科学4問前後
→日本史→世界史→地理→思想 - 社会科学3問前後
→法律→経済→政治
※国税や労基も同じような流れです。(内訳のみ少し違う)
【都庁ⅠB】
- 文章理解8問前後
→現代文→英文
- 数的16問前後
→判断→数的→資料 - 人文科学4問前後
→文化・芸術→日本史→世界史 - 社会科学3問前後
→法律→政治→経済 - 自然科学4問前後
→物理→化学→生物→地学 - 社会事情・時事5問前後
【特別区】
- 文章理解9問前後
→現代文→英文
- 数的19問前後
→判断→数的→資料→空間 - 社会科学4問前後
→法律→政治→経済 - 人文科学4問前後
→思想→日本史→世界史→地理 - 社会事情・時事4問前後
- 自然科学8問前後
→物理→化学→生物→地学
※近年の出題を参考にしてますので、毎年少し内訳や順番が違うということもあります。
※基本的には空間把握は判断推理として振り分けています。
まぁだいたいの順番は例年同じなので、社会科学や数的などの『分野の位置』を参考にしていただければと思います。
もう受験先ごとに全然違いますから、本番であたふたしないためにもあらかじめ順番を把握しておくというのは、めちゃくちゃ重要な得点最大化のコツだと自分は思います。
それじゃあ時間がもったいないので、『ある程度問題の順番を把握しておく』というのはめちゃくちゃ大事になります!
【得点最大化のポイント⑤】リハーサルをして自分に合った時間戦略を見つける!
今、分野ごとにだいたいこれくらい時間を使いたいなって『目安』を決めましたが、本番ではきっとうまくいかないと思います(笑)
とりあえずはポイント④の出題される問題の順番をきちんと把握して、どの問題から解くのが自分の得点を最大限に高められるか考えていきましょう!
これは人によって考え方が全然違いますので、3パターンほど先輩の例を紹介したいと思います。
- 現文・英文をガッツリ
- 知識をサクッと
- 数的をガッツリ
【(2)知識からリズムを作る】
- 知識をサクッと
- 現文・英文をガッツリ
- 数的をガッツリ
【(3)数的からリズムを作る】
- 数的をガッツリ
- 現文・英文をガッツリ
- 知識をサクッと
人によってリズムの作り方、得点最大化のやり方は違ってくると思います!
得意な科目から攻めるもよし、得点しやすいところから攻めるもよし、先に嫌いな科目からやって後半追い上げるやり方でも、自分に合っているものなら何でも構いません!
私は『数的処理』という科目を得意としていましたが、『文章理解』というのは問題難易度が低いものが多いので、(1)の文章→知識→数的という流れで毎回解いていました。
リハーサルをした結果、この型が自分に一番合っていましたね!
(リハーサルというのは、本番を想定して、家で時間をはかって問題を解いてみる事です。例えば国家一般職の試験なら40問140分で解くということです)
現文・英文というのは、択を絞りきるために思っている以上に時間がかかってしまうと私はそう思ってましたので、まず現文・英文できちんと得点を取って自分のペースを作り、知識をサクッと終わらせて、得意の数的に残りの時間をすべて使おうとそういう作戦でした。
数的の問題の中の解き方も意識して、簡単なものから解いて、時間がかかりそうなものはどんどん後回しにするよう意識していました!
このように工夫することで、私の場合は得点を最大限に高めることができました!
絶対にこのようなミスをしてはいけません!
よくあのプランで全ての教養試験(全問必須解答式)で5~6割取れたなって感じです。
興味がある方は私の『体験談』をご覧ください。
(マネはしないでください)
【得点最大化のポイント】オリジナルの戦略まとめ
- ⑤文章理解→ 0~40分
- ①社会科学→ 41~50分
- ②社会事情→ 51~58分
- ③人文科学→ 59~68分
- ④自然科学→ 69~78分
- ⑥数的処理→ 79~150分
※私が考えた時間戦略(例)
ここまで紹介したポイントをおさえて自分が得点を最大化させられる『プラン』を考えておくことが大切です。
ただ、いくらリハーサルをしたといっても、基本的にはプラン通りに試験をすすめられる方が珍しいです。やっぱり本番では臨機応変に問題に対応する『現場力』も非常に大切になってくると思います!
基本的には『数的処理』の時間を削ったりして、うまく立ち回っていくのが良いんじゃないかなと思います。きちんと勉強しておけば、知識系の問題はある程度時間通りに進められますからね!
知識系の問題で5分10分使うことってほぼないでしょう?(笑)
【アンケート結果】皆は何から解く?
Twitterを通して皆さんにアンケートを実施したところ、文章理解から解くという方が一番多かったです。時間がかかる数的を後回しにしたい方が多いようですね。
リズムを作るために、一般知識の問題をサクサク解いていくという声も多かったです!
【得点最大化のポイント】ましゅー先生からのアドバイス
公務員のライトの方で、無料模試や格安の的中模試等を実施しております✨
やっぱり実践して見ないことには感覚はつかめませんので、この手の模擬試験を通して、自分なりの時間戦略を練っておくようにしましょう!!!
※以下編集中です。
【教養試験の得点を最大化】問題に印をつけよう!
本番の教養試験で実力を最大限に発揮するためには、問題の振り分けがすごく大事だと思います!時間配分を決めたとしても、結局は思い通りにいかないことの方が多いですからね!
個人的には問題用紙の出題番号に◎○△□×をつけるのがオススメです!
- ◎は自信があった問題
- ○は自信は無いけどこれ以上絞り切れない問題(知能)
- △はあまり自信がない、択は絞れたけど見直しが必要な問題(知識)
- □時間があれば解けそうだから、後回しにする問題
- ×完全に知識・実力不足の問題
このように問題番号に印をつけておけば、あとで振り返るときに混乱せずに済みます!
また、地方の試験のように問題が回収されてしまう場合は、このように問題を振り分けておくことで最終的に自分の得点をある程度予測できるのがメリットとして挙げられると思います!
自分の得点を最大限に高めるための自分オリジナルのマークを作っていきましょう!
【教養試験のコツ①】◎自信ありの問題
できれば◎の問題も見直しを行いところなんですが、時間との勝負である教養試験の場合は、見直しに使う時間の方が私はもったいないと思います。
→その時間を△や□の問題に使いたい!
もちろん、△や□の問題は解けたら◎に変更しておいてください!
【教養試験のコツ②】○これ以上絞れない問題(主に知能)
できれば『現代文』や『英文』は多少時間を使ってでも、その場で解いた方がいいと自分は思います。
択が絞りきれなくて後回しにしたとして、もう一回その問題を解こうと思った時に、また新たに文章を読まなければいけなくなってしまいますよね!
→これは明らかに効率が悪いと思います。
それでも絞れなさそうならきっぱり諦めて、あとは神頼みしましょう!
数的も同じで、これ以上解法が思い浮かばない、整理の仕方がわからないと思ったらその時点で諦めて○を付けて下さい。
【教養試験のコツ③】△択が絞れた問題はテクを使え!(主に知識)
- 『2択だけど、ちょっと度忘れしちゃった』
- 『3択だけどあとで振り返れば答えが思い出せるかも』
→こういう問題は△にしましょう!
知識系の問題の場合、気持ち程度ですが択を絞れるかもしれません。
とりあえず『もし、これが正答だったとしたらヤバくない…?』って選択肢は切りましょう!
もちろん、それが正答の場合もありますが、基本的にはこういったヤバい回答は答えになっていません。
また、言い切り系の肢は切ってみるというのも大事なテクニックの1つだと思います。
『絶対に』『しなければならない』『一切ない』などの肢のことですね!
当然、これも正答の可能性はありますが、最後まで絞り切れなかった自分が悪いので、この手の問題はテクニックを使ってみる事をおススメします!
もちろん、2択にまで絞れたら運任せでも構いません。(もうしょうがないですからね)
〇にしておけば見直ししなくてすみますからね!
【教養試験のコツ④】□時間があれば解けそうな問題(知能)
- あ、この問題条件が複雑だな
- なんか時間かかりそうだな~
基本的に数的処理の問題がこの□状態になることが多いです。
(□:時間があれば解けそうだから、後回しにする問題)
後回しにした結果、解けたなら◎で、択を絞り切れなかったら○、相変わらず解けなくて5択のままだったら×を付けましょう!
【教養試験のコツ⑤】×完全に知識・実力不足の問題
- 『対策したところ以外で、チンプンカンプンな問題』
- 『数的で解法が一切思い浮かばない問題』
ぱっと見て、完全な知識不足・実力不足で意味不明な問題は適当にマークして次に進みましょう!
例えば、「中国の思想家」とか、コレ対策した人は良いですけど、初見の人からすると意味が分からないですよね!
当然、こういう完全に知識不足な問題は×をつけて、適当にマークして次の問題へ進みましょう!
時間を使っても肢を絞れなさそうな問題に時間を使ってもしょうがないですからね!
ただ、完全に知識不足の問題でも、テクニックで絞れることもあります。
得点最大化につながると私は思いますので、是非自分のオリジナルを作ってみて下さい!
【教養試験のコツ⑥】最終的な自分の得点
おまけで紹介しておきますが、コレは無理に実施しなくてもOKです!
最終的に◎○△□×の数をメモしておけば、自分のだいたいの得点を把握することができます。
(地方公務員等の問題用紙が回収されてしまう場合)
- 『◎の数』×0.9
- 『○△の数』×0.4
- 『□×の数』×0.2
※◎めちゃくちゃ自信があっても間違えている時があるので0.9倍
※○や△は3問中1問~2問中1問当たる計算
※□は解ききれなかったものという意味
例えば、◎が20問で、○△が20問、□×が10問だったら、だいたいその人の得点は『28点/50点』くらいということですね!
よく試験が終わった後に友達と『答え合わせ』をする人がいますが、コレはNGです。
自分の得点を知りたくなる気持ちもわかりますが、試験が終わった後にまとめて計算するのが吉です!
この記事を書いた人
自分も弱者にはなりたくない…せっかく実力があるのにこの例のように6点も削ってしまうのはもったいない!
ということで、さっそく得点最大化のコツを紹介していきたいと思います!