「測量は知っている人に教えてもらうと簡単!」
『測量』分野の問題は、土木系の公務員の試験で確実に出題されます。
⇒国家一般職でも市役所でも1~2問出題されるのが一般的です。
3力(構造力学・水理学・土質力学)を勉強するのに精一杯で、手を付けられない人が多いかと思います。
そもそも40問中1~2問しか出題されないので捨てている人もいるかもしれません。
⇒ムリに勉強する必要はないですが、勉強するにこしたことはないですよね!
土木系の大学や土木系の学科に所属している人は測量について詳しい人が多いと思いますが、普通に生きている人は測量ってなに?ってレベルだと思います。

私ももちろん『測量って何…?!』ってレベルからのスタートでしたが、「難しい問題はみんなわからないから捨てて、基礎的な問題は落とさないようにしよう」と思い少しだけ勉強しました。
そんな私でも公務員試験に出題される測量の基本的な問題はすべて解けるようになりました。
勉強していて気付いたことは
”公務員試験に出題されている測量の問題は簡単なものばかり”ということです。
私自身公務員を目指している人に何人も解法を教えていたのですが、教えていて気付いたこともありました。
それは「測量の知識は即戦力」ということです。
同じ問題でも解法を知っている人には超簡単な問題に、解法を知らない人にはわけがわからない問題に見えるんですね。
その上、解法が非常に簡単なのでちょっと勉強しただけでも点に結びつきます。
冒頭の話が長くなってしまいましたが、ほかの受験生と差をつけるためにも測量を勉強しておきましょう!
土木の公務員を目指すなら絶対に勉強しておいた方がいいと思う測量の問題と解法をいくつか紹介していきたいと思います。


このページを見ただけで『1~2点』が取れるようになるぞ~!!!


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- 問題数:40問
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- レベル:地方上級(大卒程度)
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目次
【公務員試験の測量】軽重率と最確値
まずは軽重率と最確値から説明します。
- 軽重率とは、測定値の信用度を示す重みのこと。
- 最確値とは、限りなく真値に近い値のこと。
と、まぁこんな説明じゃ意味わかんないですよね(汗)
【最確値と軽重率】ポイントはココ!
まずはポイントから説明します。この公式とその下に書いた3つの重要ポイントだけは覚えておきましょう!
【最確値と軽重率】実際の問題を解いてみましょう!
ではこの知識を使って実際の問題を解いてみます!
ポイントと解法さえ覚えてしまったら計算なんて超簡単ですよね。
【ポイント】軽重率≒信用度ということ!
”軽重率は信用度”とイメージすると覚えやすいかもしれません。
- 距離が長い程誤差が大きくなるので反比例
- 測定回数が多い程信用できる値となるので比例
と、こんなイメージですね。

この記事で紹介したポイントのところは覚えておくようにね!

【公務員試験の測量】点高法
次に点高法について説明していきます。
点高法は解法が超簡単なので勉強することをオススメします。
【点高法】実際の問題を解いてみましょう!
公務員試験で実際に出題された問題を解いていきます。
【点高法】ポイントはココ
- ”4つにわけて高さの平均値から求めた体積の合計”と
- ”地盤高をHと置いて求めた全体の体積”
が等しいという式を立てましょう!
長方形ひとつあたりの面積をSとおいています。
今回は理解しやすくするために一つ一つわけて体積を計算しましたが、実際はまとめて計算してOKです。
V=S/4 × (16.5+17.9+19.3+17.3+2×(17.8+18.7+18.9+16.8)+4×18.4)
図形の間にある高さは何度も使用するので、その回数をかけて上の式(↑)のようになります。
図形の間にある高さは2回、中心にある高さは4回使用しますね。
わからなければ無理にまとめて計算する必要はありません。

一回解法教えてもらっただけで次から解ける気がするでしょ~?

【公務員試験の測量】水準測量
次は水準測量の結果から「高低差を求める問題」です。
この手の高低差を求める問題は、公務員試験でもよく出題されています。

ちなみに、水準測量の知識は公務員になってからも使うので、今のうちに覚えちゃいましょう!
【水準測量】高低差を求めよ!
高低差=(前測点での後視)-(次測点での前視) です。
そして、後視と前視の表の右側に+と-の表を追加しましょう!

表の合計のところが測点5に対する高低差を表しています。
【公務員試験の測量】水準測量のイメージ図
水準測量のイメージを作ってみました!
この図を見れば簡単に理解できると思います!


その代わり初めてこの問題を見た時は絶対解けないけどね。

せんせいに教えてもらったおかげで次でたら絶対解けるわ!
【公務員試験の測量】トラバース測量 方位角
最後にトラバース測量の方位角の問題について説明していきます。
方位角とは、原点(A点やB点など)に北方向の線を書いたときの時計回りの角度のことです。
そして北方向の線は”平行”というのがポイントです。
まずはこのポイントを図で説明ていきます。
考え方の基礎という感じですね。
【トラバース測量】考え方
トラバース測量の結果はこのように(↓)考えてください。例えばBCの方位角を求めよ。という問題があった場合、θBが求める角度となります。
基礎はコレだけです!
【トラバース測量】実際の問題を解いてみよう!
実際に出題された問題を1問解いてみます。先ほどポイントで説明したθBの部分の角度の大きさを求めるわけですね。
【ポイント】北向きの線は並行!

【ポイント】赤丸部分は同じ角度!
求める角度がどこかをきちんと理解していれば簡単です!
方位角がどこを示しているのかを知っているか知っていないかだけで解けるか解けないかといった問題です。

これも知識問題だね!
他の受験生と差がつくところだからちゃんと理解しておこう!

こんな簡単な問題でないだろ?って思ったけど、過去問みたら普通に出題されてたわ!
【他の受験生は↓の記事を見て効率よく対策しています!】

私が珍しく本気で解説しているから、上の記事はぜひチェックしてくれ!
ココまで勉強したら過去問に挑戦するのもアリです!
実際に出題されている問題を解説しています↓
いつも当サイトにはお世話になっています。
本記事に疑問があったためコメントさせていただきました。
水準測量の高低差についてですが、本記事では(前測点での後視)-(次測点での前視)となっています。
測点5-6間を考えた場合、前測点とは一般に考えれば測点5、次測点は測点6のことを指しているでしょうが、その場合高低差は(次測点(測点6)の後視)ー(前測点(測点5)の前視)となると考えたのですが、いかがでしょうか。
返信ありがとうございます。
いえ、私は(次測点の後視)ー(前測点の前視)ではないかと考えているのですが…
いつも本サイトを見ていただき本当にありがとうございます(^^)
そして、ご指摘誠にありがとうございます!
ポイントの高低差の公式部分が逆になっていました!
正しくは
【高低差=(次測点での前視)-(前測点での後視) 】です。
只今修正いたしました。
大変失礼いたしましたm(_ _)m
あ、理解しました
測点とは標尺の点を指すのですね。
レベルの位置の事かと勘違いしていました。
説明が下手で本当に申し訳ありません。
自分も誰かに測量を教わったことがないので、間違えている部分もあるかと思います。
理解していただいてありがとうございます!
こんにちは.本サイトをよく活用しているものです.
水準測量の昇・降についてですが,これは標尺の読みが小さいとその地盤は高く,大きいと低くなりますので
いずれも逆になり,測点8は測点5よりも0.97だけ低くなるのではないでしょうか?
非常に有益なサイトでありますので,連絡差し上げた次第です.
ご確認の程,よろしくお願いいたします.
こんにちは!
ご指摘ありがとうございます!
また、いつもご利用ありがとうございます。
私もまだまだ未熟なもので、独学で勉強したので間違って理解してしまっている部分も多くあるかと思います。
誤った情報を載せてしまい申し訳ありません。
間違っている部分に関しても内容を詳しく教えていただきありがとうございます!
非常に勉強になりました!
私も今一度勉強し直して、記事を修正したいと思います。
以前もこちらに,コメントさせていただいた者です.水準測量の項目において,高低差=(前測点の後視ー次測点の前視)で間違いありません.したがって,±はいずれも逆になりますので,6は5より+0.2m,7は6より-1.04m,8は7より-0.13mです.つまり,8は5より0.97m低いこととなります.図にして表せば理解していただけると思うのですが..それが叶いませんので.
話は変わりますが,本サイトのお陰もあって今年公務員に合格しました,心より感謝申し上げます.今後もこの様な意義有るサイトを継続していただけると私もうれしいです.
コメントありがとうございます!
合格されたのですね!
本当におめでとうございます(^^)
ご指摘をいただいておきながら、ずっと手を付けられないままで申し訳ありませんでした(汗)
記事の方は修正いたしました!
「水準測量のイメージ」も追加したので
これから見てくれる受験生にはより伝わりやすくなったと思います。
ありがとうございましたm(__)m
これからも受験生のために頑張っていきたいと思います!
girillaさんも公務員として頑張って下さいね!
こんにちは、このサイトを参考にして勉強させてもらっています。
軽重率と最確値の問題のところに疑問があります。
測定値の値を出すところで、観測比高より、測定値la : Aの標高+ 20.20 = 32.20m
測定値lb : Bの標高+ 20.20 = 32.50m
とありますが、測定値lbの値は32.50mにどうやったらなるのでしょうか?
自分でやってみたところ、このようになりました。
測定値la : Aの標高+ 20.20 = 12+20.20 = 32.20m
測定値lb : Bの標高+(-27.50) = 5-27.50 = -22.50(高さなので、22.50m)
測定値lbは32.50mではなく、22.50mではないですか?
長文失礼しました。解説よろしくお願いします。
こんにちは!
いつもありがとうございます(^^)
申し訳ございません。
誤った情報をお伝えしてしまっていたようでした。
Bの標高は60[m]が正しいです。
測定値la : Aの標高+ 20.20 = 12+20.20 = 32.20[m]
測定値lb : Bの標高+(-27.50) = 60-27.50 = 32.50[m]
本当に申し訳ないです。