公務員のライト
パンフレットはこちら

【小論文・集団討論】頻出テーマは3つだけ!?公務員試験の傾向を見極ろ!

    公務員試験は出題テーマが
    ある程度決まっています!

    今回は小論文(と集団討論)の頻出テーマについて”本気で”解説していきたいと思います!

    なぜ私が小論文にこんなに本気になるかというと、
    ”最近は筆記(択一)試験より論文の方が重要度が高い傾向にある”からです。

     

    しかも択一と違って対策しにくい….
    ある程度テーマも絞って対策していきたいですよね…。

     

    【この記事で紹介】

    • 頻出テーマについて
    • 問われるポイント
    • 実際に出題されている問題(過去問)
    • 攻略ポイント

    ということでさっそく頻出テーマついて細かく分析していきたいと思います!

     

    小論文の書き方・コツについてはこの(↓)ページにまとめてありますので、よかったら参考にしてみてください。

     

    目次

    【公務員試験】小論文・集団討論の頻出テーマ

    まずは頻出テーマを大きくジャンル別に分けてみますね!

    大きく分けるとこの10個にわけられます!

     

    【小論文・集団討論の頻出テーマ】全体のポイント

    実際に皆さんが公務員になれば、いろんな部署の仕事を経験することになりますよね!
    そして、1つ1つの公務員の仕事は地域の課題や社会事情と密接にかかわっています。

     

    職員として活躍してくれそうかどうかを見極める

    そこで、小論文という試験で「社会問題に対する現状や課題、自治体の取組(役割)」等をテーマにして採用試験に課すことで、【職員として活躍してくれそうかどうか】を見極めています。

     

    公務員の仕事に必要な知識・考え方=小論文のテーマ

    逆に言うと、公務員として活躍するためには社会の動きや現状、課題、行政の取組等について知っておかなければいけないということです。

    また、把握するだけではなく、それらに対して【自分の意見】を持たなければいけませんよね!

     

    公務員といっても職種・区分ごとに仕事内容は様々

    そして、公務員には様々な分野・部署がありますが、
    受験区分や職種ごとに主に配属される分野・部署が違ってきますよね。

     

    職種・区分ごとに小論文の頻出テーマは異なる

    ということで、職種・区分ごとに小論文の頻出テーマも異なってきます。

    まぁ当然の話ですよね。
    例えば、福祉職と消防官では仕事内容・役割はまったく違うといっていいくらい違いますから(汗)

     

    役割の違いも重要視するべきです。
    県庁と市役所は根本的に『役割』が違いますから、例えば同じ『少子高齢化』というテーマでも、問われ方や求められるもの等が違ってきます。

     

    『仕事に必要な知識』が小論文のテーマになる!

    話をまとめると、
    これから公務員として活躍するために必要な知識・考え方が小論文のテーマになるということです!

     

    【小論文・集団討論】頻出テーマの考え方まとめ

    頻出テーマの考え方
    1. 公務員として知っておかなければいけない知識
      ⇒少子高齢化やワークライフバランス等の基礎的なテーマ
    2. 受験区分・職種ごとに知っておかなければいけない知識
      ⇒行政なら幅広く、土木なら都市計画や防災、福祉なら児童虐待やDV…等

    主に上記の2つのポイントが問われると思ってください。

     

    では、それぞれの職種・区分ごとの小論文の頻出テーマについて紹介していきますね!

     

    書き方やコツ」は1日でも意味を理解することができると思いますが、「知識部分」はそう簡単に身につくものではありません。
    公務員の仕事と関係のありそうなニュースは日頃からチェックする癖をつけていきたいですね!

    ニュースを見る時にも【職員目線】を意識してみると公務員試験の合格率を底上げすることができると思うぞ。
    自然と【職員としての自覚】が持てて、この知識や考え方は面接や小論文でものすごく評価されるからのぅ。ほっほ。

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point1:行政一般

    まず”行政一般”ってなんだよって思いますよね!
    行政一般とは、総合計画、地方分権、行財政計画、情報公開、財政、住民参画、広報などの分野のことなんですが・・・

    そんなことはどうでもいいので問われるポイントだけ覚えて下さい!

     

    【行政一般】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 社会問題に関する基礎知識・背景
    • 受験先の職員の役割
    • 自治体の課題→取組み
    • 今後の行政のあり方

    要は「自治体が抱える課題について、行政は今後どのように取り組んでいくべきか、あなたの考えを述べなさい」というパターンの出題がめちゃくちゃ多いです!

    ちなみにこの行政一般は超頻出テーマです。

     

    2020年はコロナの影響で社会がめちゃくちゃになったぞ。
    当然、公務員もコロナの影響を最小限に食い止めるために頑張ったり、コロナ後の社会復旧に貢献していかなければいけないんじゃ。
    ということで、例題を追加したぞ♪
    じゃあ、コロナによって生じた課題や、その課題に対して実際に自治体が取り組んでいることはあらかじめ調べておかないとな…!!

     

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【行政一般】過去の出題例5選(コロナウィルスの例題を追加しました)

    1. [1題目]
      「将来的な人口減少の中で想定される課題を挙げ、その課題に対して岡山市が最優先で取り組むべき政策について、あなたの考えを述べなさい。(H29 岡山市)」
    2. [2題目]
      「県民が安心して生活できる10年後の和歌山県を思い描き、そのために県が推奨すべき施策について、あなたの考えを述べなさい。(H29 和歌山県)」
    3. [3題目]
      「東日本大震災から6年が経過する本県の現状を踏まえ、復興に向けて最も取り組むべき課題を挙げ、その理由と対応策について、あなたの考えを述べなさい。(H29 福島県)」
    4. [4題目]
      「「200万人広島都市圏構想」の実現に向け取り組んでいる。この構想の背景について考察した上で、本市としてどのような取組を行うことが有効か、あなたの意見を述べよ。(H30 広島市)」
    5. [5題目]PickUp
      「新型コロナウイルス感染症が世界的な流行となり、市民生活が不安定な今であるからこそ、「人を支え、自分を育み、挑戦する」職員が求められています。新型コロナウイルス感染症が北広島市へ与える影響について述べ、これまでの活動・経験を踏まえて、市職員としてその影響についてどう取り組んでいくのか、あなたの考えを述べてください。(R2 北広島市)」

     

    【行政一般】攻略ポイント

    やはり過去の出題例を見ても、受験先の抱える課題・問題、将来の自治体のあり方が問われるものが多いですよね!

    これらのお題にうまく答えるためにやることは4つです!

    [攻略ポイント]

    1. 自治体のHP&広報誌等のチェック
    2. 〇〇市(県)のニュースをチェック
    3. 説明会に参加して先輩に聞いてみる
    4. 課題の背景を勉強しておく

     

    自治体のHP&広報誌等のチェック

    とくに①のHPのチェックが非常に重要で、最悪コレだけやっておけばなんとでもなると思います。
    ⇒どんな課題があって、その課題に対して自治体はどんな取組を行っているのか、一生懸命勉強しておきましょう!

    自治体の抱える課題、それに対する取り組み・計画については受験前に把握しておかなければいけません。1日やるだけでも全然違うので、とにかく思いっきりHPを漁ってみましょう!

     

    課題の背景を勉強しておく

    そして④課題の背景や導入部分をあらかじめ用意しておくことも小論文攻略のコツの1つです。

    例えば、働き方改革(例)というテーマがあったとして、『なぜこの取り組みが必要か』っていう部分を考えてみる事が大切です。

    • 少子高齢化が進んで
      →現役世代の人口減少が起きてる
      →労働時間や社会保障費など1人当たりの負担が増えている
      →労働生産性が低い、メンタル病休者数も増えてしまっている…等
      →働き方改革が必要
    • 女性や高齢者の労働参加が大事
      →でも介護離職者や待機児童が増えてしまっていて、仕事を辞めて介護・育児をしなければならないという状況に追い込まれてしまう人が多い
      →仕事をしながらでも育児・介護がしやすい環境整備が求められている
      →働き方改革が必要…

    物凄くザックリ紹介しましたが、メジャーなテーマに対してこのような流れをあらかじめ用意しておけば
    色々なお題で応用がききます!

     

    行政が抱える課題だから、
    防災+今後の対策、まちづくり+今後の計画
    みたいに他の分野と合わせてでることがあるから
    いろいろな分野での課題の把握が必要になるね!
    1日かけてHP漁ってくるわ!
    もちろん、実際に自治体が取り組んでいることを自分の意見として本番試験で書くのはありじゃぞ。ほっほ。

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point2:公務員一般

    これも”公務員一般”ってなんだよってところからですが…今回はイメージしやすいと思います!

    公務員一般とは、理想の公務員像、志望動機、自分の経験、公務員倫理などの分野のことです!

     

    まぁこれもどうでもいいので、問われるポイントだけ覚えて下さい!

     

    【公務員一般】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 公務員のあるべき姿
    • 自分の経験を職務にどう活かすか
    • 今後の抱負

    主に「自分が思う理想の公務員像は?「自分の経験を公務にどう活かすか」等の問いのことですね!

     

    警察や消防等で頻出

    ちなみにこの公務員一般は“消防・警察、学芸等”の論文試験の超頻出テーマで、

    ”一般行政職でも頻出”です!

    とくに『特別枠の行政職』や『社会人経験者枠』など、人物重視の区分で受験する方は超頻出です!
    この項目は面接対策にもなるので、例題にチャレンジしてみてください!

     

    【公務員一般】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「志木市がさまざまな取組みを行っていることや現状を踏まえ、信頼される職員像と、より魅力あるまちにするために市職員としてどのような取組みをすればよいかを述べよ。(H30 埼玉県志木市)」
    2. [2題目]
      「求める人物像を踏まえ、あなたが持っている卓越した実績や経験は何ですか。また、その実績や経験を得る過程で培ったものをどのように秋田県のために活かしますか。具体例を挙げて述べなさい。(H29 秋田県行政BⅠ・BⅡ)」
    3. [3題目]
      「これまでの経験の中で、あなたが挑戦してきた最も困難な経験を挙げ、その経験から学んだことを千葉市でどのように活かしていきたいか、具体的に述べなさい。(H29 千葉市)」
    4. [4題目]
      「失敗に学び成長した経験と、その経験を警察官としてどのように活かしていきたいか述べなさい。(H30 警視庁Ⅰ類)」
    5. [5題目]
      「あなたがこれまでに所属した部活・サークル・ゼミ・職場などの集団・組織活動において、メンバー間の意見がまとまらないなど、集団・組織での活動がうまくいかなかった事例を1つ挙げてください。(10字程度)また、あなたがその状況を解決するために、努力や工夫した事柄について具体的に述べるとともに、それらを今後市職員としてどのように活かしていくか、述べてください。(H30 名古屋市)」

     

    【公務員一般】攻略ポイント

    自分の過去の実体験から、今後の理想の公務員像につなげて書かせる自治体が多いように感じます。

    これらのお題にうまく答えるためにやることは2つです!

    [攻略ポイント]

    1. 求められる公務員像を把握する
    2. 自治体の現状課題を把握する
    3. 自己分析をきちんとする

     

    自己分析をきちんとする

    とくに③の自己分析が非常に重要です!
    公務員にはどんな人が向いていて、どんな職員が求められていて、自分の強みや経験はどのように公務員として活かせていけるのかという部分は絶対に把握しておいてください!

    面接対策にもなりますから、一生懸命自己分析してみましょう!

    公務員の小論文試験というのは、筆記試験当日に実施するパターンが多いので、対策スケジュールの調整部分は意識してみてください。

     

    自治体・職種ごとに求める人物像は異なる

    あとは自治体・職種ごとに求める人物像というのも異なりますので、そこらへんの把握も大事かと思います。客観的に見てどういう公務員が好まれるのかはきちんと把握しておきましょう!

     

    行政職員の仕事・役割をきちんと理解して、その仕事の中で自分はどのように『貢献』していけるのかという点をうまく伝えるのが大事だと思います!

     

    【公務員一般】文章構成について

    【自己PR論文の文章構成】

    1. 【導入部分(問題提起)】
      どういう職員が求められているのか
      どのような課題に対応できる職員が必要か…等
    2. 【自分の強み・経験】
      自分は過去に~こういう経験をしてきた
    3. 【今後の意気込み・貢献】
      今後は~こういう風に貢献していける。

    大事なのは『問いに答える』ということなので、参考のし過ぎには要注意ですが、上記のようなリズムで話すと説得力があると思います。

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point3:地域振興・地域活性化

    これは名前をみてなんとなくはイメージできるのではないでしょうか。

    地域振興・地域活性化とは、地域開発、観光、地域コミュニティ、NPO、協働などの分野のことです!

     

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【地域振興・地域活性化】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 観光政策での地域振興について
    • 若者の人口流出対策
    • 地域コミュニティ機能の低下の対策法
    • 民間団体等との協働について

    実際に上記のようなテーマは自治体が抱える課題ですよね。
    公務員になった後も研修等で上記のようなテーマでグループワークなどもたくさんやらされると思います(笑)

    当然、普通に頻出テーマです!

     

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【地域振興・地域活性化】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「北海道では、平成29年度重点政策において、「インバウンドの加速化による『稼ぐ観光』の確立」を掲げています。外国人観光客の受入れ体制を充実させ、国際的に質の高い観光地とするために、北海道としてどのような取組が必要か、あなたの考える具体的な取組とその理由について書きなさい。(H29 北海道)」
    2. [2題目]
      「静岡県では、進学や就職を機に若い世代が県外へ移住するなど、人口流出が進んでいる。あなたが考える静岡県の魅力を挙げるとともに、その魅力を生かし人口流出を防ぎ、移住・定住を促す方策について、あなたの考えを述べなさい。(H29 静岡県)」
    3. [3題目]
      「横浜市には、防災や高齢者の見守り、子育て支援などさまざまな地域課題・社会課題がありますが、行政だけではこれらの課題への対応が難しくなっています。それらを解決するため、これまで以上に市民や民間団体等と一体となって取り組んでいく必要があります。そこで、市民と連携することの意義を述べたうえで、住民参画機会を構築するためにはどのような取組みが必要か、あなたの意見を述べよ。(H29 横浜市)」
    4. [4題目]
      「地方自治体では、人口減少や少子高齢化が進行した場合に、地域コミュニティの機能低下が懸念されている。地域コミュニティの機能低下により生じうる課題を具体的に説明し、その解決策について、あなたの考えを述べなさい。(H29 大坂市22-25)」
    5. [5題目]
      「広島市では年間を通じて多くの行事・イベントが開催されているが、その中であなたにとって関心の高いものを1つ挙げ、その行事等における課題を踏まえたうえで、よりよいものにしていくためにどのような方策が考えられるか、あなたの意見を述べよ。(H29 広島市)」

     

    【地域振興・地域活性化】攻略ポイント

    地域性のあるテーマが多いように感じます。

    やはりその自治体が抱える課題や現状行っている施策・取組について受験者ならどう考えるか、行政はどう取り組むべきかというのを考えさせるものが多いですね!

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. 地域の特性を把握する
    2. 自治体の取組み(施策)はチェックする
    3. 自分なりの解決策を考えておく

    やはりこの分野も①や②の自治体のHPチェックが大事になりそうですね!

    結局地域振興のために色々な取組みをしているわけですから、それを把握しておかなければいけません。というより把握してないと何も書けないですよね…(汗)

    『現状はこうで、こういう点が課題になる』と、現状把握と問題提起を論文の冒頭で述べるだけでポイント高いと思います。

    ③については、地域活性化のために新しい取り組みを行ってみたいと、主張するのもアリですが、予算等も考え、無謀なものはNGです!

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point4:土木・交通対策

    行政の方からすると、土木ってなんだってところからスタートですよね!

    土木・交通対策とは、道路、河川、公園、鉄道、空港、港湾、都市計画、交通計画などの分野のことです!

     

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【土木・交通対策】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • インフラ施設は老朽化が進んでいる→今後の維持管理
    • 建設業界の若手人材減少→生産性向上に向けて
    • 災害→ハード面ソフト面での対策

    現状のインフラ施設に関わる問題に、技術職員目線で今後どう対策していけばいいか」が問われます。

    ”行政職の場合は出題率は低め”ですが

    ’’技術職等の場合は超頻出分野”となります!

     

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【土木・交通対策】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「公共交通の維持のため、北海道職員として取り組むべきことは何か。(H30 北海道)」
    2. [2題目]
      「全国では想定を超える自然現象による災害が相次いでいるが、急流河川や崩れやすい地質を有する本県において、水害や土砂災害から県民の生命や財産を守るため、ハード・ソフト両面から、どのように取り組んでいくべきか、あなたの考えを述べなさい。 (H30 富山県 総合土木)」
    3. [3題目]
      「建設業は、社会資本整備の担い手であると同時に、社会の安全・安心の確保を担う「地域の守り手」としても重要な産業です。一方、人口減少や高齢化が進 む中、建設業界は、担い手の確保に苦慮しています。 このような状況の中で、建設業の事業継続及び生産性向上に向けて、県庁の土木技術者としてのあなたの意見を述べなさい。(H29 高知県 土木)」
    4. [4題目]
      「平成29年7月5日に発生した九州北部豪雨は気象庁における記録的豪雨でありました。大量の土砂流木が下流域まで流れ込み、河川が埋塞し、道路は各所で一時通行不能となり、二次災害の恐れが高い現場での対応は困難を極めました。 近年、雨の降り方が集中化、局地化、激甚化する傾向にあり、つい先日も西日本を中心に豪雨による大規模災害が発生しています。また、熊本県や東北、関西では巨大地震が発生し、多様な災害が広域化、長期化、複雑化しています。 そこで、豪雨や地震等に対する災害対応力を強化するために、財政難の中、県として、どのような取組が必要か、課題や、国・県の施策なども踏まえながら、ハード対策とソフト対策の両面からあなたの考えを述べなさい。(H30 福岡県 土木)」
    5. [5題目]
      「熊本県では、熊本地震からの復旧・復興に当たり、 県民の「くらし・生活の再建」に向けた様々な取組を 進めている。とりわけ県民の生活拠点となる「すまい」 の再建については、低価格で耐震性に優れた「くまも と型復興住宅」による住宅の自立再建の後押し、入居 される方々のコミュニティ形成、高齢者等に配慮した 熊本らしい災害公営住宅の整備などに積極的に取り 組むとともに、住宅の耐震化や被災宅地の復旧支援制 度の創設なども行っている。 そこで、県民の安全・安心な暮らしの実現に向けて、 「すまい」の再建に関する現状と課題を挙げた上で、 今後どのような施策が必要か、あなたの考えを述べな さい。(H29 熊本県)」

     

    行政一般的な出題例も多くみられます!
    技術者として土木・交通対策の面で今後の行政のあり方を把握しておくのは非常に重要ってことですね!
    地震+土木・交通対策の考え方も結構問われてるみたいだね!

     

    【土木・交通対策】攻略ポイント

    やはり”技術職の方は絶対に抑えなければならない分野”ですよね!

    問題・課題に対して、技術者の観点で、公務員として今後どう取り組んでいくかが問われます!

     

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. インフラ施設の老朽化等、現状を把握しておく
    2. 自然災害対策について、ハード面・ソフト面どちらも用意しておく。
    3. 技術公務員のあるべき姿を把握しておく

    すべては③に集約されてしまいますが、インフラ施設の維持管理であったり、災害時に行政ができることであったり、普段から対策できることであったり

    技術公務員としての在り方が問われますので、職員の役割や自治体が行っている取組等はきちんと把握しておきたいところです。

     

    結局は自治体が実際に取り組んでいることを勉強して、それを自分の意見として書いておけば無難な答案ができると思います!

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point5:産業・労働

    これは名前の通りです!

    産業・労働とは、産業振興、地域経済、雇用、農林水産業などの分野のことです!

     

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【産業・労働】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 中小企業等の産業振興
    • インターンシップ等の雇用について
    • 農林水産系の専門知識

    ”行政職の場合は出題率は普通”ですが

    ’’技術職等の場合は頻出分野”となります!
    特に林業区分や水産区分、農学区分等の農林水産関係の職種を受ける人は要チェックです!

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【産業・労働】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「官民一体となった産業振興の取組により、本県の産業経済状況は改善に向け 徐々に明るい兆しが広がりつつあります。 この明るい兆しを確かで、より強いものにしていくため、今後、高知県とし てどのように取り組んでいく必要があると思いますか。本県における産業振興策を一つ挙げ、課題と今後の取組についてあなたの考えを述べなさい。 (H29 高知県)」
    2. [2題目]
      「近年、多くの企業において大学生を対象にインターンシップが行われているが、そのメリットとデメリットを考察したうえで、学生にとってより望ましい就業体験とはどのようなものか、あなたの意見を述べよ。(H29 福岡市)」
    3. [3題目]
      「気候の温暖化に伴い、水稲などの農作物の収量・品質に影響がみられるが、その具体例を示し、どのような技術対策を取るべきか、あなたの考えを述べなさい。(H29 富山県)」
    4. [4題目]
      「福岡県のスギ・ヒノキ林(民有林)面積は12万haで、このうち7割以上が利用期に達しています。 また、木材価格が低迷する中、所有規模が1ha未満と小規模な森林所有者が7割以上であり、小規模であるがゆえに効率的な木材生産が難しいことが所有者の経営意欲を阻害する要因となっています。 こうした森林・林業の現状を踏まえ、県産木材の需要と供給の両面から、それぞれの課題を解決するためにどのような施策を展開すべきか、あなたの考えを述べなさい。(H30 福岡県 林業)」
    5. [5題目]
      「近年の「漁村」を取り巻く現状や課題について説明し、今後の「漁村の活性化」に向けて考えられる具体的な方策(対策)について述べなさい。(H29 熊本県 水産)」

     

    この分野は農林水産系の区分で受験する人は必見だね!

     

    【産業・労働】攻略ポイント

    やはり”技術職の方は、とくに農林水産業系の受験生は絶対に抑えなければならない分野”ですよね!
    電気や機械なんかでもそこそこでます。

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. 実際に市(県)が行っている産業政策を勉強しておく
    2. 農業等の専門的な政策については解決策を用意しておく
    3. 技術系は毎年似たようなテーマになることが多い

    ①として、産業政策については市のHPで勉強したり説明会等で先輩に聞いてみたりしましょう!

    ③②の解決策ですが、技術職の場合、毎年同じようなテーマが出題されていますので、うまい人の論文を参考にして、自分なりの解決策をあらかじめ用意しておきましょう!

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point6:福祉・保健・子育て

    福祉・保健・子育てとは、少子化、高齢化、人口減少、子供の貧困、待機児童、児童虐待、子育て支援、障害者、生活保護、医療などの分野のことです!

     

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【福祉・保健・子育て】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 高齢化時代における課題と対策
    • 子どもの貧困要因と対策
    • 人口減少の現状と対策
    • 高齢者が安心して暮らせるまちづくり

    ’’福祉・心理、栄養士・保健師・薬剤師等の場合は超頻出分野”となります!

    行政職の試験でも普通に頻出です!

     

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【福祉・保健・子育て】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「子どもの虐待は、核家族化の進展や地域との結びつきが弱くなっている中、孤立した子育て、経済的な問題、望まない妊娠、 養育者の生育歴や精神疾患など、複数の要因が絡み合って発生 しています。 このような状況を踏まえ、子どもの虐待を未然に防ぐため に、特別区の保健師としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。 (H29 特別区Ⅰ類 保健師)」
    2. [2題目]
      「子どもの貧困は13.9%で先進国の中でも高水準にあり、中でもひとり親の50%以上がその状態にある。それを踏まえてその要因とあなたの考えを述べよ。(H30 神奈川県)」
    3. [3題目]
      「和歌山県の10年後を見据えて、高齢者が安心して心豊かにすごせる社会をつくっていくために、県が推進すべき施策について、あなたの考えを述べなさい。(H29 和歌山県)」
    4. [4題目]
      「急速に人口減少、高齢化が進展する中で、高齢者が生きがいを感じ安心・安全に暮らせる社会づくりが求められている。こうした社会を形成するために、行政としてどのような方策が考えられるか、あなたの意見を述べよ。(H29 広島市)」
    5. [5題目]
      「子どもを取り巻く環境が変化する中で、地域の実情に応じた子育て支援の展開が求められています。横浜市に必要とされている子育て支援の取組みについて、あなたの考えを述べなさい。また、どうしてそのように考えたのか、理由も述べなさい。(H29 横浜市 保健師)」

     

    この分野は福祉・心理、栄養士・保健師・薬剤師等の区分で受験する人は必見!
    一般行政職の人も絶対におさえておきたいテーマです!

     

    【福祉・保健・子育て】攻略ポイント

    やはり‘福祉・心理、栄養士・保健師・薬剤師の方は絶対に抑えなければならない分野”ですよね!

    少子化、高齢化、人口減少、子供の貧困、待機児童、児童虐待、子育て支援等の現状と対策についておさえておけばOKです!

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. 特に少子化・高齢化は出題率高め
      ⇒背景や現状、課題や取組等は要チェック!
    2. ニュースや社会事情に関心を持つ!
    3. 自治体のHP等をチェックしまくる!

    福祉や心理等の方は子供の貧困や待機児童、児童虐待などすべての項目について、現状把握と対策方法を用意しておいた方が良いと思います。

    上手い人の論文を読んで、その知識を参考に自分なりの解決策を用意しておきましょう!

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point7:環境問題

    環境問題とは、ごみ問題、地球温暖化、エネルギー、食の安全、健康などの分野のことです!

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【環境問題】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 海洋プラスチックごみ問題の現状と対策
    • 地球温暖化の現状と対策
    • 持続可能な社会構築について
    • HACCPなど、食の安全に関する取り組みについて

     

    ’’電気・化学・機械等の場合は超頻出分野”となります!
    行政職も普通に出題があります。

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    2021年の試験で個人的に熱いと思っているテーマは
    海洋プラスチックごみ問題です!

    プラごみ問題に関する現状課題、背景、今後の課題、取組み…等はすべて用意しておいた方がいいと思います!!

     

    【環境問題】過去の出題例5選

    1. [1題目(重要)]
      「現在、資源の大量消費によって地球規模で気候変動や生物多様性の喪失がもたらされていることから資源の消費が抑制されて環境への負荷が少ない、循環型社会の形成が求められています。この社会を実現するためには、区民ならびに事業者が使い捨て型のライフスタイルやビジネススタイルを変革し、環境への配慮を自覚した行動を自ら取ることが不可欠だと言えます。このような現状を踏まえ、循環型社会のさらなる推進のために特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。(特別区模試)」
    2. [2題目]
      「奈良県では、「(平成28~30 年度)第2次奈良県エネルギービジョン」において、再生可能エネルギー発電の推進と共に、熱エネルギーや未利用エネルギーの利活用推進が掲げられているところである。 このような状況を踏まえ、熱エネルギーや未利用エネルギーについてどのような利活用が可能か、あなたが考える利活用案を2つ以上理由と共に述べなさい。また、その利活用案を推進・具現するための課題について、具体的に述べなさい。(H29 奈良県 機械)」
    3. [3題目]
      「南海トラフ地震等により発生が見込まれる膨大な量の災害廃棄物については、災害時特有の課題や問題が発生することから、迅速な復旧・復興のため事前に可能な限りの対策を講じておく必要があります。そこで、災害廃棄物を適切に処理するため、県庁の化学技術者としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。(H29 高知県 化学)」
    4. [4題目]
      「近年、地球温暖化問題は、世界の各国が協力して取り組む共通の課題となっています。電力の需要および供給に関する分野において、あなたが温室効果ガスの削減に有効だと思う具体的な事例を2つ挙げ、その理由と特徴を述べなさい。(H29 福岡県 電気)」
    5. [5題目]
      「地球温暖化対策として温室効果ガス、とりわけ二酸化炭素の排出削減を推進す る低炭素化社会の構築は、地方公共団体にとって重要な施策となっている。地方 公共団体が推し進める施策の中でも、業務部門における対策を推進するためには、 地域における温室効果ガスの排出者でもある地方公共団体自らが温室効果ガスの 排出削減に取り組み、率先して行動することが求められている。 このような中、地方公共団体の化学技術者として、「省エネ」、「創エネ」、 「蓄エネ」の観点を踏まえて、どのように公共施設の低炭素化を進めていくべき か、あなたの考えを800字程度で述べなさい。(H29 堺市 化学)」

     

    【環境問題】攻略ポイント

    やはり‘電気・化学・機械の方は絶対に抑えなければならない分野”ですよね!

    最近の流行りは【海洋プラスチックごみ問題】!!
    →行政職の方もこれは絶対におさえておくようにしましょう!

     

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. 環境関連のニュースをチェックすること!
    2. 実際に自治体等が実施している取組を把握すること
    3. 技術者・職員の視点を日頃から大事にすること

    電気・化学・機械等の技術職の公務員試験を受ける方は、環境関連のニュースをみて、自分なりの意見をもっておくことも大切になります。

    あとは自治体のHP等で環境関連の施策等は勉強しておくようにしましょう!

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point8:人権・男女差別・平和

    名前の通り、人権・男女差別・平和の分野です!

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【人権・男女差別・平和】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 女性活躍推進について

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    最近は”女性の活躍”ばかりなので、これに関するテーマを3つ紹介!

     

    【人権・男女差別・平和】過去の出題例3選]

    1. [1題目]
      「女性の活躍を推進するにあたっての課題を1つ挙げ、行政が取り組むべき対応策について、あなたの意見を述べなさい。(H29山形県)」
    2. [2題目]
      「近年、我が国においては、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」の成立に象徴されるように、女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会を実現することが重要なテーマとなって おり、社会的に大きな注目を集めている。 そこで、女性の活躍推進が求められるようになった背景を述べるととも に、県としてどのような取組を行うべきか、あなたの考えを述べなさい。(H29 鹿児島県)」
    3. [3題目]
      「少子高齢化が急速に進み、人口減少社会を迎える中で、社会の活力を維持し、持続的成長を実現していくために、社会のあらゆる分野において女性の活躍が期待されています。一方で、 女性を取り巻く社会環境は、働く場での男女間格差の問題や家庭生活における役割の偏重など、女性の意欲や能力が十分に発揮できる状況にあるとはいえません。 このような状況を踏まえ、社会における女性の活躍推進について、特別区の職員としてどの ように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。(H29 特別区Ⅰ類)」

     

    人権・男女差別・平和の攻略ポイント

    最近’’女性の活躍’’が注目されています!

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. 男女差別についての背景を勉強する
    2. 女性の活躍や女性管理職について自分の意見を持っておく
    3. 男女の賃金格差・管理職の現状の把握

    上記のようなテーマは面接でも時事問題でも問われることがあるので、合格したいなら勉強しておいた方がいいと思います。

     

    実際に公務員がどんな取組をしければいけないか、自治体が実際に取り組んでいることは何か等はチェックしておきましょう!

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point9:防災

    防災とは、災害対策、危機管理、安心安全なまちづくりなどの分野のことです!

    では問われるポイントをチェックしていきましょう!

     

    【防災】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • 技術職視点の今後の災害対策への取組み
    • 災害につよいまちづくり
    • 警察・消防のあるべき姿

    ’’一般行政職は出題率普通”

    ’’警察・消防土木・建築等の技術職は超頻出”となります!

     

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【防災】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「大規模災害の記憶を次世代に伝えていくためには、どのような取組みが必要か、あなたの考えを述べて下さい。(H29 鳥取県)」
    2. [2題目]
      「近年増加する「ストーカー被害」や「DV(ドメスティックバイオレンス)被害」については、関係機関が取組みを行っているところであるが、警察としてしてどのような取組みを行うべきか、あなたの考えを述べなさい。(H29 鹿児島県 警察事務)」
    3. [3題目]
      「消防団は、平常時・非常時を問わず地域に密着し、住民の安心と安全を守る重要な役割を担っています。消防団がより安全に活動を遂行するために重要な点は何か。あなたの考えを述べなさい。(H29 新潟市 消防士)」
    4. [4題目]
      「さいたま市が行うべき危機管理として、最も必要な事は何か。また、その対策について、あなたの専門とする分野から考えを述べなさい。(H29 さいたま市 電気)」
    5. [5題目]
      「平成28年の熊本地震及び豪雨災害においては、県内の農地や農業用用排水施設等に甚大な被害が発生した。これらの農地や施設は農業生産ばかりでなく、生命、財産の保全や農村地域の活性化にも大きく寄与しており、今回の災害によりその重要性が再認識されたところである。しかし、施設等の更新整備は財政的な課題もありなかなか進まず、老朽化の進行が懸念されている状況である。また、県内ではこれからも豪雨災害等が頻繁に発生することが予想されており、被害を最小化するための対策が求められている。このような状況と本県農業農村の特性を踏まえ、今後どのような防災・減災対策を行っていくべきか、農業土木の視点からあなたの考えを述べなさい。(H29 熊本県 農業土木)」

     

    日本は災害大国です!
    この分野は警察・消防、土木・建築等の技術職で受験する人は必見!

     

    【防災】攻略ポイント

    やはり防災ということで”警察や消防のあるべき姿””職員・技術職の視点からの今後の取組み”、これらが問われていますよね!

    これらのお題にうまく答えるためにやることは3つです!

    [攻略ポイント]

    1. ニュース等で自然災害の現状を把握すること
    2. 市(県)のHPをみて防災関係の課題・取組みをチェックしておく
      ⇒職員の役割や日頃どんな業務を行っているのか把握しておく
    3. 警察官・消防士の理想像を把握しておく

    職員・技術職の視点を問われることが多いので、1人の公務員として行政の今後の取組みをするべきか、自分の意見を持っておきましょう!

    頻出区分の方は市販の対策本などで、地震系のテーマで上手い人が書いた解答例を一度読んでおくといいかもしれません。

     

    小論文・集団討論の頻出テーマ
    Point10:生活

    生活とは、ワークライフバランス、IT、意識調査、自殺対策などの分野のことなんですが・・・ここは幅広い!
    「行政一般」としても紹介しましたが、コロナウイルスは一応この分野に入るのかなと思います。

    まぁそんなことはどうでもいいので問われるポイントだけ覚えて下さい!

     

    【生活】問われるポイント

    【問われるポイント】

    • ワークライフバランス・働き方改革について
    • コロナウイルスの現状や課題、感染拡大防止に向けた取組
    • SNS等の影響と今後の取組み
    • 人工知能(AI)の影響

    あとは「年次有給休暇や若年者の自殺防止対策、書類の電子化の是非」等のパターンの出題があります!

    ちなみに生活は超頻出テーマです。
    公務員の仕事は皆さんの生活や社会事情と密接にかかわっていますからね!

     

    では実際の過去に出題されたお題をいくつか見ていきましょう!

     

    【生活】過去の出題例5選

    1. [1題目]
      「今日の社会では、「働き方改革」の推進が求められている。全ての働く意欲のある人々が働きやすい社会・職場環境の実現に向けて行政が取り組むべき施策について、具体的な課題を挙げてあなたの考えを論じなさい。(H29 岐阜県)」
    2. [2題目]
      「情報や動画の共有サイトSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互にやり取りができるソーシャルメディアの普及による影響についてあなたの考えを論じなさい。(H29 神奈川県)」
    3. [3題目]
      「人口減少社会の到来を迎え、活力ある社会を維持していくためには、誰もがやりがいや 充実感を感じて働くとともに、育児・介護や自己啓発などに取り組みやすい職場環境づくりを推進する必要があります。しかしながら、日本は世界的に見ても労働時間が長く、ワークライフバランスを実現するためには長時間労働の削減が喫緊の課題となっています。そこで、長時間労働がなくならない要因を述べるとともに、仕事と生活を両立させるために、今後、兵庫県としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを述べなさい。(H29 兵庫県)」
    4. [4題目]
      「「平成28年 年版情報通信白書」(総務省)では、、「近年の人工知能(AI)技術やロボティックスの急速な進歩によって、非定型的な知的業務や複雑な手仕事業務も将来的には機械によって代替されるとの見方が強まりつつある」と述べられている。人工知能技術やロボット工学の急速な進歩が、人々の雇用や生活に与える影響についてあなたの考えを論じなさい。(H29 神奈川県)」
    5. [5題目]
      「国では、日本の企業や暮らし方の文化を変える「働き方改革」の実現に取り組んでいる。その中の大きなテーマの1つに「長時間労働の是正」がある。そこで、次の2点について900字以上1100字以内で論じなさい。
      1「長時間労働の是正」が求められている背景としてどのようなことが考えられるか。
      2「長時間労働の是正」に向けて行政が取り組むべきことは何か。(H29 埼玉県)」

     

    【生活】攻略ポイント

    この分野は範囲が広いですが中でも超頻出なのは、やはり働き方改革関連
    働き方改革・ワークライフバランスはとくに超頻出テーマなので、これらで小論文を書く練習をするのが一番かと思います。

    また、これからは『コロナウイルス』に関係するお題も出てくるでしょう。

     

    では攻略ポイントを紹介!

    [攻略ポイント]

    1. なぜ働き方改革という取組みがあるか、その背景を知っておく
      ⇒その中で職員は日頃どんな取組ができるのかもおさえておく
    2. ニュース等をチェックして、労働関係の現状把握をしておく
    3. SNS等の技術を使った行政の活動等も自分の意見を持っておく
      ⇒新たな活動・取組の現状や課題等もきちんと把握しておく

    働き方改革が必要である理由としては、少子高齢化による労働人口の減少、長時間労働と過労死問題、労働生産性の低さなどがあげられますね!

    これらに対して労働時間の長時間化の是正、非正規雇用の待遇差改善、多様な働き方ができる環境づくりなどの具体的な取組みを行っていますよね!

     

    非常に重要なテーマなので、背景、現状、取組みなどはきちんと把握しておくようにしましょう!

     

    【公務員試験】小論文・集団討論 重要ポイントまとめ

    一般行政職の方はとくにこの3つ、行政一般、公務員一般、生活の分野からの出題が多いですが、
    行政職員というのはゼネラリストですから、幅広い分野の知識が求められています。
    「少子高齢化は書けるけど、環境問題が出たら書けない」等の受験生は当然公務員には向いていないわけですよね!

    幅広い分野の知識」や「それに対する自分の意見」が求められるのが公務員の小論文ですから、日頃から職員目線でニュース等をチェックする癖をつけてみて下さい!

     

    【小論文・集団討論のテーマ】受験先の過去問は要チェック!

    そして大事なことは毎年似たようなテーマが出題されているということです!
    ⇒〇〇市役所を受けたとして、毎年テーマ自体は同じでセリフや問うものを少し変えて出題してたりしている場合もあります。
    お題や問い方には傾向がありますので、できればチェックしておきたい!

    自治体によっては公開していないところもありますが、
    ”過去の出題例というものを公開している場合は要チェック”ですよ!

     

    【小論文・集団討論のテーマ】自治体の施策・計画・取組・事業等は要チェック!

    また、自治体の抱えている問題をそのままテーマとして出題するパターンはやっぱり多いです。
    自治体がHP等で公表している『施策・計画・取組・事業』などが直接テーマの中に組み込まれていることも多くありますので、この辺りは絶対にチェックしておいてください!

    私が受験したときも市役所が現在進行している政策がテーマでした。
    ⇒地域ごとに抱えている問題も違うので、このような問題に今後公務員としてどのように行動してくのか、こういった点が見られるのだと思います。

     

    【小論文・集団討論のテーマ】問われ方について

    少子化対策や防災対策等、この記事で紹介したようなテーマについては、大体問われ方が決まっています。
    「公務員としての素質を見抜く」ために小論文を課しているわけですから、テーマごとに問い方が似ているのは当然のことですよね!

     

    【公務員試験】小論文の対策方法

    ということで対策方法としておすすめなのが、
    各テーマごとに背景・現状・課題・取組について”骨組み”のみ用意しておく』というやり方です。

    要は知識補充ということですよね!
    ⇒現状に対する理解や課題点、実際の取組内容等を把握してないと説得力のある論文は書けないですよね!というより知らないと書けないと思います。

     

    論文対策の基礎

    論文対策の基礎
    1. 小論文の書き方の勉強
      ⇒文章の構成方法や文章の流れ、表現の仕方等の基礎部分をまずは勉強
    2. 【頻出テーマ(公務員の仕事)の知識補充】
      ⇒様々な分野の仕事の背景や現状、課題や取組についての勉強

    そして小論文で対策しなければいけないことは主に2つあります。
    ①の方は私が紹介しているブログを見れば1日でコツをマスターすることもできると思いますが、
    ②の方はそう簡単にはいきません。

     

    これから皆がやるべきこと

    論文対策の基礎
    1. 小論文の書き方の勉強
      ⇒市販の本を読む、私のブログ・動画を見てみる等
    2. 【頻出テーマ(公務員の仕事)の知識補充】
      ⇒自治体のHPをチェックしまくる!
      ⇒毎日ニュースをチェック!
      ⇒うまい人の答案を読みまくる!
      ⇒面接対策を早め早めに行う!
      ⇒実際に働いている職員に話を伺う!(説明会やイベント等)
      ⇒模試を受ける、添削サービスを受ける等

    そこで皆さんは上記のような対策を行う必要があると思います。
    小論文や集団討論というのは、筆記なんかよりも重要度が高い場合が多いですから、力を入れて取り組んでいきましょう!!!!

     

    せんせいが小論文の添削指導を行います 合格体験記の数は信頼の証!手厚いサポートが強みです。

    私も小論文の添削指導をはじめました!
    ただ添削するのではなく、合格答案が作れるようになるまで手厚くサポートできたらと思っています。

    では、これで小論文・集団討論の頻出テーマの説明はおわりです。
    おつかれさまでした!以下の記事も参考にしてみて下さい!