面接官のココロにささる
志望動機の作り方!
今回のテーマは志望動機の作り方です!
「どうして公務員になろうと思ったんですか?」
志望理由というのは、
公務員の面接試験ではほぼ100%聞かれる質問だと思います!
どうして公務員になろうと思ったんだろう
・
・
・
実は私も受験生時代、面接練習をしている時に
この質問をされて頭が真っ白になったことがあります。
「安定が…」「福利厚生が…」「民間で働きたくなくて…」
⇒当然このような回答は”NG”です!
目次
【公務員の志望動機】ぶっちゃけ安定が理由だったりしますよね!
まずはぶっちゃけ話をしましょう!
皆さんはどんな理由で公務員を目指していますか?
【公務員の志望動機】安定が理由の人が多いんじゃ?
ぶっちゃけ私はこの理由で公務員を目指していました。
- 地元で働きたい。
- 安定した暮らしがしたい。
- ホワイトな職場で働きたい。
(正直、行政の仕事に魅力を感じているわけではありませんでした)
私は地元からかなりはなれた大学に進学したので、地元に帰りたいという思いが一番でしたね。
あとは土日祝日などの休みが保証されていることも理由のなかにありました。
自分の時間が確保できないと私は生きていけないので…(汗)
安定が理由だと志望動機を作るのがめちゃ大変!
ぶっちゃけみなさんも私みたいな薄い志望動機だったりしませんか?
⇒こうなると動機を用意するのに一苦労なんですよね、、
他にも併願先のどうでもいい自治体の志望動機を作る時などにめちゃくちゃ苦労すると思います。
もちろん、自分の本音をそのまま口に出したら悪い印象を与えてしまいますが、
面接は『試験』ですから、あらかじめ準備(対策)することができますよね!
面接官へ与える印象が良い志望動機を用意しよう!
面接官へ与える印象が良い志望動機を作りたい!!!
そのためには、面接官の視点を知る必要があると思います。
皆さんは面接官がどんな気持ちで、受験生の皆さんのことを見ていると思いますか?
良い志望動機を作るためにまずは『面接官の視点』を勉強していきましょう!
【公務員の志望動機】まずは面接官の視点を大事に!
- 納得できればそれでいい
- 本当にウチが第一志望か
- 活躍してくれそうか
面接官の視点ということで、
良い志望動機を作るために皆さん知っておいてほしいポイントは上記の3つです!
【公務員の志望動機】①納得できればそれでいい
面接官は、『納得できる理由であればそれでいい』と思っています。
志望動機というのは『なんでウチを受けたの?』という疑問のことですから、『~こういう理由で受けました』って面接官を納得させる回答を用意することができればそれでいいわけです!
でも面接官もそう簡単に納得はしてくれないですよね!
【公務員の志望動機】②本当にウチが第一志望か
特に『本当にウチが第一志望なのか』という点を気にしています。
⇒志望度の低い受験生に内定をあげて、辞退されては困りますからね~!
なるべく素直な志望理由を述べて、面接官に第一志望だと思ってもらう必要があると思います。
消防も警察も民間も、大学法人も国税専門官も県庁も色々受けています…って受験生がいたら、面接官も『この人のやりたいこと(就活の軸)は何?』って思ってしまうと思います。
⇒『うちも数ある併願先の1つなのかな』と疑ってしまいますよね!
併願先を提示するときにも面接官の視点は大事にしてみて下さい!
【公務員の志望動機】③活躍してくれそうか
ぶっちゃけ上記2つの部分で、志望度の強さが伝わらなかったり、動機が納得できなかったりしても
『コイツは活躍してくれそう』って思ってもらうことができれば合格できる可能性が一気に高くなると思います!
その理由は、公務員の面接試験というのは『マッチングの場』だからです!
良い志望動機を作るためには、この部分の理解も重要になってくるので、今から解説していきますね!
【公務員の志望動機】面接試験はマッチングの場!
公務員の面接試験はマッチングの場なので、
『需要』と『供給』で成り立っています。
仮に『活躍してくれる受験生が欲しい~』という採用側の想いを『需要』側とするなら
『私はそこで活躍したいです』と応募する受験生は『供給』側ということになります。
実は『活躍してくれる受験生が欲しい』という採用側の想いと
『公務員として頑張りたい』という受験生の皆さんの想いがマッチしているから、
採用試験というものが成り立っているんですね!
【公務員の志望動機】WinWinの関係を目指そう!
人間の心理というのは、本当に面白いもので
人が何か判断を迫られた時、人は必ず『メリットがある』と感じたものを選ぶんですよね!
数いる受験生の中で、一番活躍してくれそう、
要は『メリットがある』と感じる人間から合格にしていきます!
採用側も活躍できる受験生を確保できてうれしい!
受験生も採用してもらえてうれしい!
⇒WinWinの関係になれるよう自分をアピールしていきたいところです!
ただ、公務員になりたいという受験生は合格にできません。
そんな人を採用にしても『メリットがない』ですからね~!!
【公務員の志望動機】ポイントはココ!
- 面接官が納得できる志望動機を提示する!
- 『活躍してくれそうだ』と、自分を採用したらメリットがあると思ってもらえるような文章を作る!
そこで、志望動機を作る際には、上記のポイントをおさえる必要があると思います!
思った以上にシンプルですよね!
今から上記のポイントをおさえた志望動機の作り方やコツなどの具体的な解説をしていきます!
【公務員の面接試験】は自分を売り込む営業活動だ!
では、どうすれば面接官に納得してもらって、かつメリットがあると感じてもらえる志望動機を作ることができるのでしょうか。
ここで意識してほしいポイントは、
『面接は自分を売り込む営業活動だ』ということです!
面接は自分を売り込む「営業活動」だ!
結局のところ、面接は『コイツと一緒に働きたい』と思わせるための『営業活動』です。
客観的にみて自分という商品を面接官に売り込めばいいわけですね!
まずは自分を客観視!
これからこの本では、自分という商品を『ミニ自分』と呼ぶことにします。
皆さん、まずは自分を客観的に見ることからスタートですよ!
たくさんいる受験生の中で『ミニ自分』を選んでもらわなきゃいけません…さてどうするか。
売り込み開始!
本気で売り込もうと思ったら、絶対に「公務員になりたいです」なんて薄っぺらい言葉は選びませんよね!
だって商品のカレーを「これ美味しいカレーなんですよ」って売り込む営業マンはいないでしょう?
いたとしてもナンセンスすぎます(笑)
営業マンの基礎理解は超重要!
ちょっとここで営業マンの基礎で、大切な事を紹介しようと思います。
- ニーズに合った商品を推す
- 商品の売り(強み)を把握する
- 印象を大事にする
他にもいろいろあるとは思いますが今回はこの3つ。
これらが理解できているのと理解できてないのとでは明らかに志望動機の伝わり方が違います!
自分を1つの商品だと思って、営業活動をするというイメージで面接の対策をしていきましょう!
では次に、『営業マンの基礎』について、それぞれ詳しく解説していきたいと思います!
志望動機のコツ1:ニーズを把握しよう!
さて、ミニ自分の売り込み開始に備えて、まずは市場のチェックです!
まさか市場のチェックも行わずに売り込むわけではないですよね?
できる営業マンは買い手(採用)側のチェックも怠らないものですよ!
ニーズの把握は一番大事!
なんせ『ニーズの把握』は一番大事ですからね!
⇒なぜかというと、これがズレてたら、どれだけアピールしても買ってくれる人がいないからです!
ニーズがわかってないと自分をアピールできない!
でも、この『ニーズ』というものがわかってない人が非常に多い…
これがどれくらいやばいかって…?
そりゃガリガリのおじいさんにダイエット商品を一生懸命PRしてるくらいやばいですよ!
でも、今この記事で覚えれば良いだけの話ですから、皆さん安心してくださいね。
採用側はどんな人物を求めているのだろうか…?
では、ここで皆さんに1つ質問したいと思います。
『受験先がどんな人材を求めているかご存じですか?』
…はい!
これは受験先によって違います。
求める人物像は絶対に把握しておいて!
自治体のHPや受験案内等に、「求める人物像・理想の職員像等」が載ってると思いますので、絶対に調べておきましょう!
(もちろん、検索しても出てこないこともあります)
求める人物像を公表していない場合は、どんな職員が活躍できると思うか自分で考えてみましょう!
採用基準は受験先・職種ごとに違う!
実は活躍できる人物像は『職種ごと』にも違ってきます!
公務員といっても一般行政職や技術職、専門職、警察や消防など、職種ごとに仕事内容も役割も全然違いますから、当然、適性や性格など、面接での評価基準も違ってきます!
例えば、一般行政職なら協調性の高いゼネラリストが求められますが、労働基準監督官なら正義感が強い人、消防官なら協調性や心身強さを持ち合わせた人…等、
受験先や受験区分、職種ごとに求められているものが違います!
要は『役割』の把握がめちゃくちゃ重要!
公務員には『役割』があって、それは『受験先・職種』ごとに全然ちがうということですね!
この『役割』というものをきちんと理解しているかしていないかと言うのは志望動機を作る上で非常に重要になってきます。
公務員は普段どんな仕事をするの?
実際に私も受験生とやり取りをさせていただく機会が多いですが、『受験先の職員の役割』というものが理解できていない受験生がめちゃくちゃ多いです!
普段の仕事なんて地味なものですし、公務員ができる仕事の幅も限られています!
課題や問題に対して受験先の職員は普段どのように活躍することができるのかという部分の把握は必要不可欠です!
ミスマッチは本当に危険!
なぜこんなにニーズについてうるさく言うのかというと
どんな職員が活躍できるか把握できてないと、『ミスマッチ』を引き起こしてしまう恐れがあるからです!
例えば、皆さんが、「私の長所は真面目にコツコツ取り組むことができるところで、短所は臆病なところです」とアピールしたとします。
チャレンジ精神旺盛な方を求めている買い手(採用側)の目線から見てみると、「私たち採用側の求めている人材じゃない!チャレンジ精神旺盛な他の受験生を採用しよう」と、当然こうなりますよね!
このように採用側の立場に立ってみて、どんな人を求めているのか考えてみることも大切です!
どんな人間が活躍できるのか、職員にはどんな力や知識が求められているのか等は絶対に把握しておいてください!
そもそも『面接官』ってどんな人?
ニーズを把握するためには面接官についても把握しておく必要がありますよね!
面接官ってどんな人だと思いますか?
受験生の皆さんとお話をしていると、面接官を神様扱いしている方が非常に多いと感じます。
世界のトップスターと話すかのように面接官に緊張感を持ってしまう方も意外に多いんですね。
面接官はただのおじちゃんおばちゃん!
確かに面接官になる方と言うのは優秀な人間が多いですが、
言ってしまえば、ただのおじちゃんおばちゃんです。
リラックスしすぎも良くないですが、出来るだけ肩の力を抜いて面接に挑んで下さいね。
皆さんが思っている以上にアピールポイント等はシンプルだと思います!
おじちゃんおばちゃんに気に入られるにはどうしたらいいんだろう~って考えたときに、
見た目がしっかりしていたり、笑顔でハキハキ喋ることができていたりと、内容以上に見た目が与える印象部分が大事だと思います!
面接官の中で配点に差がある場合も。
自治体によっては、面接官の中で配点に差を設ける場合もあります。
例えば、人事課の職員は1人50点満点だけど、市長は100点満点とか、こんなイメージです。
意識する必要はありませんが、基本的には上の人間に気に入られれば気に入られるほど、合格できる可能性も高くなるかもということですね!
課題や問題点もニーズ!
また、ニーズといってもいろいろあります。
例えば自治体が抱える問題点ってありますよね!
「問題がある=困っている」ということですから、これも1つの重要なニーズということになります。
課題や問題点は絶対に調べておこう!
自治体が抱える課題や問題点があって、
その課題・問題解決に貢献できる職員というのは組織が欲しがる人物像ということになりますよね!
ニーズの把握ということで、皆さんは絶対に自治体の課題や問題点、職員の役割については思いっきり勉強しておいてください!
つまり、採用側の立場に立ってどんな人を求めているのか考えてみることが大切になってきます。
それと、公務員の基本的な面接の評価基準も営業をするうえで絶対に把握しておかなければいけません!
こちらのページで解説しているので、失敗したくない方は要チェック!
▼面接前に絶対「採点基準」も把握しておいて!
志望動機のコツ2:自分の出来ることはなにか!
次は当然商品の開発・把握ですよね!
相手の求めているニーズを満たす商品をアピールしていかなければいけません!
自分が職員として挑戦したいことはニーズを満たせているか?
自分がやりたいと思っている仕事、本当にニーズを満たせていますか?
まずはこの部分ですよね!
相手が求めているのは何か!
私が言いたいことはコレです!
「自分がやりたいこと=相手が求めてること」だと勘違いしてませんか?
大丈夫ですか。
「地域振興にたずさわりたい」「観光関係の部署に興味がある」…等と、ただ単に自分があれやりたいこれやりたいって、こんな志望動機じゃ薄すぎますよね!
自分の想いと相手の求めているものは一緒?
「自分がやりたいこと=相手が求めてること」これは間違いですよ!
観光関係の仕事がしたい!
→じゃあ観光業で働けば?・・・OUT!
当然、こういうオチになってしまいます。これでは先ほど話した「公務員になりたいです」と同レベルですよ~!
特に「志望動機」で、ミスマッチが起きてしまうと致命的です。
供給側は相手が求めているものを提供する!
- 説明会に参加して~こういう課題があることを知った
- その現状を打開するために行政の観光課の~を通して~する取り組みに興味がある。
- 私の〇〇を~で貢献していきたい
最低でもこれくらいは作らないと志望度の強さはちっとも伝わりません。
相手の求めているニーズを把握して、そのニーズにこたえる商品を提供しないといけないですよね!
★ニーズに対して自分がどのように貢献できるか考えてみよう!
- ニーズを把握しているか
- そのニーズに対して自分はどのように貢献できるのか
自治体研究や説明会等のイベントに参加して、まずはニーズの部分を把握しますよね!
⇒ニーズの把握ができたら、そのニーズに対して自分がどのように貢献できるかを考えていきます!
さぁ次は自社商品の開発・研究だ!(自己分析)
自治体研究も終わった、自分が興味がある仕事もわかった、ニーズや公務員の役割も把握できた。
これでようやく自社商品の開発・研究(自己分析)スタートです!
『ミニ自分』をとある自治体(省庁)へ売り込むためには、その商品(自分)の強みや活かし方をきちんと把握しておかなければいけませんよね。
ここがきちんとできていないと、説得力に欠けてしまいます!
要は相手に与える『メリット』の部分ですね!
自分が学んできたことや性格はどう活かせる?
受験先の職員の仕事で活かせる経験や強みを探してみて下さい!
活かせそうなものであれば内容は何でもOKです!
- 私の『相手の立場に立って物事を考える』という強みを活かし、~こういうことに貢献したいと思っています。
- 防災関係のゼミナールで学んだ知識や、災害関係のボランティア活動に参加した経験を活かして、~こいういうまちを実現させていきたいと思ったので、志望した。
- 大学で学んだ『都市計画』の知識を活かして、~こういうまちづくりに貢献したいと思ったので志望した。
ただ、~こういうことがしたいという口先だけの志望動機ではなく、
仕事内容も把握できていて、自分は活躍できると思ってもらえるような志望動機にしたいですよね!
『今後活躍してくれそうだな』って思いますよね!
自分が活躍するビジョンが見えないと…
自分が活躍するビジョンが見えないと失敗してしまいやすいので気をつけてください!
この記事では商品PRの例を2パターン紹介したいと思います。
- 面接官:その商品のPR点はどこでしょうか?
- 私 :(うーん)協調性とチャレンジ精神、それに企画力があるところですかね。
- 面接官:そうですか。それはどういった場面で活かすことができるのでしょうか?
- 私 :(・・・)どうでしょうね。
当然、自分の商品の良さ・活かし方を理解していない、こんな舐めた営業マン(私)の商品は誰も買ってくれませんよね!
自分を雇ったらどういう良い影響があるの?
例えば、ヨーグルト1つ売るにしても、カルシウムが…乳酸菌が…とか、このような部分はどうだっていいわけですよ。
これを食べることによって、実際にどう影響があるのかという部分が知りたいんですよね!
「このヨーグルトを~というタイミングで、~という風に食べると、整腸作用が働いたり、ダイエットになったり…健康にいいんだ」と、このように具体的にPRしてくれないと、消費者も中々買ってくれません!
『お金を払う』というデメリットよりも
『健康にいい商品を手に入れることができる』というメリットの方が価値があると思ったので、交渉が成立して、お互いWinWinの関係になれたわけですよね!
⇒皆さんも志望動機を通して、相手にメリットを感じてもらえるようにアピールしたいところ。
活躍するビジョンが見えると!
このポイントを踏まえてもう1つのパターンを紹介。
- 面接官:その商品のPR点はどこでしょうか?
- 私 :一番の強みは「リーダーシップ力」ですね。過去に~(エピソード)~こういう場面で活かせています。今後も~という場面で活かせると思います。
- 面接官:なるほど!では1つ買わせていただきます。
自分の強みや経験が公務でどのように活かせるのかを、営業マン(受験生)が説明してくれると、買い手(面接官)側からするとありがたいですし、買いたいと思いやすいですよね!
ここで大事なってくるのが『自己分析』ですが、重要なのでこちらで紹介!
志望動機のコツ3:印象を大事にする!
これはまぁ当然の話なのですが、『印象を大事にする』というのはめちゃくちゃ大事です!
なんてったってどれだけ真剣な内容でも棒読みだったら相手のココロに響かないですからね!
見た目が与える印象は超絶に大事!
営業中にヘラヘラ笑いながらPRしてる人の商品なんて当然買う気が起きないでしょ?
見た目が与える印象は超絶に大事なので、気合いを入れて自分をPRしていきましょう!
第一印象はめちゃくちゃ大事!
面接は第一印象が大事ってどこかで聞いたことありませんか?
本当に面接は第一印象がすごく大事です。
志望動機も最初の方に話すことが多い!
そして、この「志望動機」も、面接のはじめの方に話す確率がめちゃくちゃ高いと思います!
「私は~(スラスラ)~を志望しました!」と、
熱意を込めて、ビシッと説得力のある志望動機がしゃべれればこれだけでポイントが高いわけですよね!
暗記したものを読むのはNG!想いを伝えるための練習!
この志望動機と呼ばれるものは準備しておくことができますから、
演技の部分も含め、スラスラ話せるように何回も練習しておきましょう!
第一印象で9割決まるってマジ?
アメリカの心理学者にアルバート・メラビアンという人物がいたのですが、皆さんも「メラビアンの法則」って聞いたことありませんか?
話し手が聞き手に与える影響を、研究と実験に基づいて数値化したものなのですが、メラビアンは非言語コミュニケーションの重要性を謳っているんですね。
「人が話し手に与える影響は言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%」と言えば「聞いたことある!」という方もいるのではないでしょうか。
聴覚・視覚が与える印象は内容よりも大事ということ!
非言語コミュニケーションって何ぞや…そもそも、言語情報って何?という状態だと思いますので、簡単に説明します。
- 【言語情報】
話し手が発する言葉そのものの意味や言葉で構成される『話の内容』 - 【聴覚情報】
話し手が発する『声のトーンや大きさ、話し方(口調)、話す速さ』 - 【視覚情報】
話し手の『表情や目線、態度、仕草、見た目』など
この言語情報を使ったコミュニケーションを「言語コミュニケーション」と言い、聴覚情報と視覚情報を使ったコミュニケーションを「非言語コミュニケーション」と言うんですね!
「話す内容なんかより身だしなみや話し方等の『印象』が大事だよ」というのは本当です!
【公務員の志望動機】印象の良い文章構成はこの2つ!
公務員の志望動機の文章構成、いったいどんな流れで物事を伝えると印象がいいのでしょうか。
個人的には、文章構成もシンプルイズベストだと思っています!
オススメの型が2つあるので、それぞれ紹介していきます!
【志望動機の文章構成①】きっかけ⇒魅力⇒貢献
- 【きっかけ】
~こういうきっかけがあって受験先の職員として~こういうまちを実現したいと思った。 - 【実体験+魅力(感想)】
大学2年生の時に参加したインターンシップでは、~こういうところが魅力的だと思った。
特に~こういう仕事に興味があって、~こういうことに挑戦したい。 - 【貢献できる点】
大学で学んだ〇〇を活かして、~こういうことに貢献していきたいと思い、志望した。
まず1つ目は『きっかけ⇒具体例+魅力⇒貢献できる点』とまとめたものです。
①のきっかけと②実体験+感想部分は、別に一緒にしてしまってもOKです!
ポイント1:自分の想いは実体験で裏付け!
口先だけの想いでは面接官の心は動かせません。
重要なポイントなので後程詳しく解説します!
⇒こういうきっかけ(実体験)があって、~こういう風に活躍したいと思ったからと答えると印象が良いですよね!
⇒自分の理想や想いは、実体験で裏付けしていきましょう!
ポイント2:抽象と具体の使い分けを大事に!
抽象と具体を使い分けることは意識してください。
何て言っても、具体的⇒抽象的と表現してしまうとめちゃくちゃ伝わりづらいですからね~!
- 【抽象】
こういう分野の仕事に興味があります。 - 【具体】
特に〇〇課の~こういう事業に~
【志望動機の文章構成②】結論⇒具体例(段落分け)
- 【抽象的な結論】
私が本市の職員を志望した理由は2つあります。 - 【理由①+自分の想い(仕事の魅力)】
まず1つ目は〇〇です。
大学2年生の時に参加したインターンシップでは、~こういうところが魅力的で、本市の職員として活躍したい気持ちが強まりました。 - 【理由②+自分の想い(その自治体である理由)】
2つ目は〇〇です。
22年間過ごしてきた〇〇市の~こういうことに貢献していきたいと思っています。
2つ目は『抽象的な結論⇒具体例(段落分け)』でまとめたものです。
ポイント1:実体験からの素直な気持ちを大事に!
ポイントは具体例の中身で、この中に『実体験』を入れたり、『素直な気持ち』を述べたりすることで、『なぜこの町で』『なぜ公務員(市役所)で』という質問に対する回答を用意しておく必要があると思います!
ポイント2:仕事の魅力×その市の魅力⇒特定の自治体
『市職員である理由』と『この町である理由』をそれぞれ伝えることで、聞き手側が理由を理解しやすいと思います!
市職員の仕事に興味があって、この町に住みたい
⇒だからこの自治体の職員になりたんだって納得しやすいですよね!
【志望動機の文章構成】ましゅー先生からアドバイス
なぜウチを受けたのということに対して、自分の素直な気持ちを述べるのがベースになります。
そこで、自分の実体験をベースに自分の想いを伝えることで、印象の良い志望動機が出来上がるというわけですね!
そして、文章構成だけでなく、表現力も重要になってきます!
文章でどう表現するかが大事なのですが、実は言葉選び1つで面接官へ与える印象が全然違ってくるんですね!
ということで次は志望動機で面接官へ良い印象を与えるために重要な『パワーワード』について、解説していきたいと思います!
【公務員の志望動機】パワーワードを使いこなせ!
私みたいな仕事をしていると非常に大事になってくるのがこの「パワーワード」です。
- 力のある言葉
- インパクトがある言葉
- 影響力のある言葉
じつは1つの言葉が及ぼす影響力ってすごいんですよね!
【公務員の志望動機】パワーワードって何?
ここで1つ質問をしてみようと思います。
「東京大学」
たった4文字のこの言葉ひとつで皆さんは何を思いましたか?
・
・
・
言葉が間接的に与える印象
私はこう思いました。
- 日本一の大学
- 頭がいい人がたくさんいる
- 努力できる人間が試験に合格できる…等
みなさんも同じようなことを思ったのではないでしょうか?
この「東京大学」というワード、これだけでもかなりブランド力がありますよね!
これはこの単語にかなりの影響力があるということを表しています。
パワーワードを面接カードに忍ばせよう!
じつはこのパワーワード、当然志望動機(面接カード)の中に忍ばせる事もできます!
インターンシップ、〇〇大学(国立)、高等専門学校、カフェのアルバイト、野球部、ピアノ、生徒会、地区特有もの(課題等)…等
例えばこんなワードがありますかね。
インターンシップ
やはり「インターンシップ」という単語は強いですよね!
それだけでやる気や熱意、意欲などいろいろなものが伝わりますから。
チームスポーツ
また、「野球部」などのチームスポーツも良いですね!
野球部に所属していたってだけでいい印象がありますし、元気だとかタフだとか、また協調性があるだとか、これらを勝手にイメージしちゃいます。
学歴
学歴に関しては大学名を隠すようにという試験(国家は100%OUT)もあるので注意が必要ですが、例えば、国立大学といったらそれだけで安定感がありますよね!
なぜかすべてが人並み以上という不思議な影響力をもった言葉だと思います。
また、高等専門学校なんて中学校のときに上位の数名しか入れないイメージで、優秀さが一発で伝わる気がします。
ピアノ
文化芸術関係のことで頑張ったこともめちゃくちゃ良い印象を与えることができますよね!
ピアノを幼いころから習ってたっていう子、なんかそれだけで「しっかりしてて真面目そうだな」って思ってしまいます。
良い印象を与えるパワーワードを仕込もう!
このようにスポーツやアルバイト1つ取っても相手に与える印象や影響力が違うんですね!
出来るだけ良い印象を与えられるような『ネタ』を仕込むのも面接試験のコツと言えます。
例えば、以下のような受験生がいたとします。
- インターンシップへ参加
- 生徒会副会長をやってた
- 幼少期からピアノを習っている
- 国立大学
- 人とかかわるのが好き
- カフェでアルバイト
真面目な感じとか、周りから慕われている感じとか、なんか自然とそういう印象を抱きますよね!
面接カードへ忍ばせるワードのチョイスだけで、面接官へ与える印象が全然違ってきますから、
自分の良い印象が伝わるようにうまく調整していきましょう!
公務員の志望動機は直接的でなく、間接的に物事を伝える!
要は「熱意」や「やる気」、「意欲」等を含め、自分の人柄や想いは
間接的に伝えることができるということです!
なぜインターンシップが良い印象を与えるのか
先ほど「インターンシップ」という単語がパワーワードとして面接で良い印象を与えるといいましたが、なぜだかわかりますか?
実際にやる気や意欲、熱意などが自然と伝わりますよね。
やる気や意欲、熱意がある方が参加するのがインターンシップ!
では、これを逆に考えてみましょう。
やる気や意欲、熱意がある人間が取る行動(特徴)の1つが「インターンシップ」ですよね?
だから聞き手(読み手)が勝手に想像するんです。もしかしたらただインターンシップに参加しただけでやる気や熱意なんてないかもしれない、だけど「一般的に」やる気がある人の行動パターンがインターンシップだからやる気や熱意等が勝手に伝わるんですね。
直接的でなく、間接的に伝える!
何が言いたいのかというと、思いや強み等、自分が伝えたいことは直接的でなく、間接的にアピールしてほしいということです。
だって自分の思いや強みなんて、そのまま伝えても伝わらないじゃないですか。
聞き手にイメージさせることが大事!
「私はやる気があるんだ!」「私の意欲は世界一」「私は活躍できる!」などと言っても、面接官からしたら「ふ~ん、そうなんだ~(納得できない)」と一蹴されて終わりですよね。
大事なのは間接的に伝えて『聞き手に勝手にイメージさせる』ということです。
面接官が欲しいと思うのはA君一択ですよね!
やる気がある人間が取る行動は?
例えば、東京都特別区の区面接は23区の中から自分の志望区の面接を受けることになりますが、ここで面接官から『なぜウチを選んだのか』と聞かれたとします。(※場合によっては志望区の面接が受けられないこともあります)
- 『~こういう理由』と口先だけで理由を答えても良いですが、
- 『すべての区に実際に足を運び、街歩きや区役所訪問をした結果、この区の~こういうところが良いと思ったから』と答える受験生がいたら、印象は全然違いますよね!
このように自分オリジナルのエピソードを実体験として話すと印象が良くなると思います!
自然と良い印象が面接官に伝わります!
そこで、皆さんには『やる気や熱意等』については直接的でなく、間接的にアピールするよう心がけてほしいなと思います!
志望動機もオリジナルのエピソードで支える!
『実体験(具体例)』を入れて、間接的に伝えていけば相手のココロに響きやすいわけですね!
自分が過去に体験したエピソードをベースに、素直な志望動機を作ると印象がいいということで、皆さんには逆算して、面接でアピ-ルするために、面接官に良い印象が与える行動を取っておいてほしいなと思います。
⇒そこで皆さんには、面接でアピールするために、上記のような行動を面接試験日までに起こしておこいてほしいということです!
ではこれから「志望動機」を一緒に作ってみましょう!
【公務員の志望動機】一緒に作ってみよう!
基本的には自分オリジナルの「実体験」をもとに「素直な想い」を伝えることが大切です!
そもそも、志望動機をパンフレットやHPの内容をパクっちゃおうっていう考えはNGですからね~!
そんなつまらない志望動機を書いているようじゃアピールはできません。
ココまでの「ニーズの把握」や「パワーワード」等の基礎知識を踏まえて
『面接官へ与える印象が良い志望動機』を作っていきたいところです!
良い志望動機を作るために4つの質問をします!
良い志望動機を作るために4つの質問をしたいと思います!
- この自治体(地域)の課題は何だと思いますか?
- 課題を解決に向けて行政はどう取り組むべき?
- その仕事に興味を持った(選んだ)きっかけは?
- あなたがその自治体に受かるために一生懸命取り組んだことは何ですか?
今回は地方公務員の方向けに紹介しています。
国家公務員の場合は1番の「自治体(地域)の」という部分を「仕事内容における」と置き換えて考えてみて下さい。
国家公務員は専門的な業務を行う場合が多いですから、大事なのはやりがいとなってきますよね。
- の部分は『ニーズ』の把握!
- は『貢献できること』を探すため
- は『実体験』を引き出すため
- は間接的に『熱意』を伝えるため
【公務員の志望動機作成STEP①】
この自治体(地域)の課題は何だと思いますか?
まずはウォーミングアップ。
自分が受験する自治体が抱えている悩みや問題点、弱み等はきちんと把握できているでしょうか。
「若者の人口流出が問題なの?知らなかったよ…」なんて言っているようじゃお話になりません!
まずはニーズの把握でしたよね!
最初にやらなければいけないのは『ニーズの把握』ですよ!
自治体のHPでもパンフレットでもなんでも漁って情報収集をしていきましょう!
色々な分野の課題がある!
防災、高齢者支援、環境問題…等、公務員には色々な分野の課題があります!
もし調べてもよくわからない人は、実際に働いている先輩職員等に声をかけて色々質問してみて下さい!
仕事の課題でもOK!
国家公務員の方は「仕事内容における課題」ということで考えてみましょう。
例えば、国家一般職の労働局志望だとすると、「女性の就業の拡大」や「高年齢者の就労促進」など、仕事において課題があるはずです。まずはここから勉強していきましょう!
【公務員の志望動機作成STEP②】
課題を解決に向けて行政はどう取り組むべきだと思いますか?
課題を解決に向けて行政はどう取り組むことができるか、きちんと把握できているでしょうか?
あえて私は皆さんにこの質問をしています。
課題に対して職員はどのように活躍できるか
何度も言っている通り、
公務員の仕事は受験先・職種ごとに『役割』というものが存在します。
何か課題があって、その課題解決に向けて行政はどのように動くことが出来るのか。これを勉強しておきましょう!
活躍するビジョンが見えるとアピールしやすくなる!
ニーズの把握と公務員の役割の把握、この2つが理解できていると、いい志望動機が作れるようになります。
例えば、
市民に快適に過ごして欲しい(理想×根本)
→その中で、この市には~という困難がある(課題)
→解決したい(役割)
→理想実現のために公務員として活躍(貢献)していきたい
~といった感じです。
【公務員の志望動機作成STEP③】
その仕事に興味を持った(選んだ)きっかけは何ですか?
面接官への強烈なアッパ―となるのがコレ!
今まで色々言ってきましたが、志望動機の核となるのはこの『きっかけ』部分です。
絶対にきっかけとなった『出来事』があるハズ!
「なぜウチを受けたの?」という質問に対し、「~がしたいからです」と答えるのと、「~というきっかけがあって、~したいと思った」と答えるのだったら、後者の方が100倍良いでしょ?
皆さんの貴重な実体験やオリジナルエピソードを志望動機に含めることで説得力が増しますから、公務員を目指すきっかけとなった出来事や、公務員の仕事に興味を持ったきっかけ、またその自治体を選んだきっかけなどの思い返しというのは超重要です!
皆さんが公務員に興味を持ったきっかけは?
さぁ次は皆さんに質問です。
『あなたが公務員の仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?』
きっかけはなるべく素直に!
きっかけとなる出来事はある程度素直に話してOKです!
例えば、『ドラマを見て』『親が公務員で』『ニュースを見て』などと、賛否両論ありそうなものでも、きっかけとして述べるのであれば全く問題はありません!
大事なのは『その後の行動』ですからね~!
【公務員の志望動機作成STEP④】
あなたが受験先に受かるために一生懸命取り組んだことは?
面接官のココロへ右ストレート!!!
例えば、「情報収集を一生懸命やった」「インターンシップ・説明会に参加してみた」「実際にまちを歩いてみた」…等、自分が受験先に合格するために行ったことは何かとあるはずです。
これらの努力は志望動機に絡めてアピールしていきたいところ!
きっかけ⇒行動が大事!
きっかけ⇒志望動機という口先だけの動機はナンセンスです!
きっかけ⇒行動⇒志望動機と繋げないといい印象は与えられませんよね!
きっかけとなる出来事の後に自分が取った行動について考えてみてください!
- 【きっかけ】
ボランティア活動がきっかけで地域の人に貢献できる公務員の仕事に魅力を感じた。 - 【行動】
そこで、県職員のセミナーに参加してみた。(実体験)
行動(実体験)した時の感想を大事に!
この素直な感想部分がめちゃくちゃ大事で、表現力が求められます!
面接官へ与える印象を意識して、感想部分で『今後活躍したい』『~こういう仕事が非常に魅力的だと思った』などと伝えていきたいところです!
- セミナーに参加して、県職員として活躍したい気持ちが強まった
- インターンシップへ参加して、〇〇分野~仕事にやりがいを感じた…等
ココは良い印象が与えられるのであれば、内容は何でも構いません!
素直に述べればOK!
素直に述べることで
出来るだけ素直な気持ちでオリジナルエピソードを話ことで、面接官のココロにもスッと入ってきます。
このように自分の志望動機について掘り下げて考えてみることも自己分析の1つです!
受かるために行動したことと感想をまとめておこう!
- 「情報収集を一生懸命やった」
- 「インターンシップ・説明会に参加してみた」
- 「実際にまちを歩いてみた」
- 「自治体に訪問して直接話を伺った」
- 「先輩とコンタクトを取って、仕事内容を教えてもらった」…等
上記のような「自分がが受験先に受かるために頑張ってきたこと」とその時の「感想」を上手く整理してまとめ、志望動機に絡めていくことで、『熱意』『意欲』『やる気』といった、志望動機において一番大切な部分を直接的・間接的に伝えることができます。
現段階ではまだ何もやれてないという方は、これから実践していきましょう!
自分の思いを直接的・間接的に伝えて、『熱意』や『意欲』をうまくアピールしていけばいいということです!
自分の思いは口先だけじゃなくて『行動』や『具体例』で示せってことですね!
ココまで理解できたらKO勝ちも夢じゃないです!
ココロにささる志望動機のポイントまとめ!
ココロにささる志望動機のポイントをまとめるとこの図のようになります!自分で実際に作ってみた後、この4つが満たせているか考察してみましょう!
これがすべて満たせているようなら面接官のココロも鷲掴み間違いナシ!!!
長々と『志望動機』について書きましたが、それだけこの志望動機という項目は面接試験において重要ということです!
志望動機はオリジナルのものを入念に作っていきましょう!
ではこの記事はこれで終わりです。
ありがとうございました!
この記事を書いた人
公務員の志望動機で悩む受験生のために、このページで印象の良い志望動機の作り方や文章構成のコツ等、志望動機のポイントを徹底解説していきます!!