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【裁判所事務官一般職】経済学の出題数や過去問を紹介します!

     

     

    こんにちは😊公務員のライトです!
     

    今回は、裁判所事務官一般職:経済学について、紹介していきます。

     

    目次

    【裁判所事務官一般職】経済学の出題数

    ※コスパ・併用度は「◎、〇、△、✕」の4段階、勉強難易度は「難、やや難、普通、やや易、易」の5段階です。

    経済学の出題数は計10問です!

    公務員試験全体において、ミクロ経済学では「価格弾力性」、「消費者の効用最大化」、「企業の利潤最大化」、「独占市場」、「貿易政策」、「課税の影響」、マクロ経済学では「IS-LM」、「貨幣乗数」、「45度線」、「経済成長その他」、「消費理論」、「新古典派経済成長」が頻出です。【裁判所事務官経済学】の傾向について、それぞれ試験ごとに特徴があるので、今から一緒に出題傾向を確認していきましょう!

     

    そもそも経済学とは?

    「経済学」とは、筆記試験における専門択一試験の1分野です。生産と消費を中心とした社会のシステムについて学ぶ学問です。「ミクロ経済学」・「マクロ経済学」2つの分野から成り立っています。
    ミクロ経済学

    1. 市場の働き
    2. 家計の行動
    3. 企業の行動
    4. 不完全競争市場
    5. リスクの経済学とゲーム理論
    6. 公共経済学
    7. 国際貿易
    マクロ経済学

    1. 国民経済計算
    2. 財市場の分析
    3. 貨幣市場の分析
    4. IS-LMモデル
    5. AD-ASモデル
    6. インフレと失業
    7. 国際マクロ経済学
    8. 経済成長

     

     

    【裁判所事務官一般職】経済学の過去問を見てみよう!

    →答えは『1』です。

    実際にこういった問題がでます。計算問題中心なので公式に関する知識を深めておくよう取り組むとよいです!

     

     

    【裁判所事務官一般職】経済学の出題傾向

    難易度は標準で、国家一般職と比較してやや易しめです。選択した際には6~7点は得点したいところです。
    ミクロ経済学の最も頻出の分野は「価格弾力性」です。その他にも「消費者の効用最大化」、「貿易政策」、「損益分岐点・操業停止点」は頻出な分野です。また、マクロ経済学の最も頻出な分野は「IS-LM」、「貨幣乗数」です。その他にも「新古典派経済成長」、「45度線」は頻出な分野です。

     

     

    【裁判所事務官一般職】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    【価格弾力性】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は超頻出テーマです。
    需要の価格弾力性の計算がよく出題されますが、需要の所得弾力性が問われる場合もあります。
    出題のされ方としては需要関数、または効用関数と価格の数値が与えられ、そこから計算する場合が多いです。計算自体は公式を使えば簡単に解けるものが殆どなので、正確に公式を暗記し適用することが重要です。
    需要の価格弾力性や需要の所得弾力性の計算の区別が苦手な受験生は以下の方法で覚えてみましょう!
    「AのB弾力性」→「Aの増加量/A÷Bの増加量/B」

     

    【消費者の効用最大化】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は超頻出テーマであり、特にコブ=ダグラス型の効用関数を使った問題が良く出題されます。
    出題のされ方としては、コブ=ダグラス型の公式を使ってX財・Y財の最適消費量、その時の価格や所得の値を求めることが多いです。そのため、公式の暗記と適用の仕方はしっかりマスターしましょう。また、いずれかの財の価格を変化させ、変化前の効用水準を達成するために必要な所得を求める問題や、財に課税し効用水準の変化について問う問題も応用としてあるので準備すると安心です!

     

    【特殊な効用関数】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元では効用関数と労働供給や、所得と期待効用のテーマが頻出です。裁判所事務官ではあまり出題されませんが、労働基準監査官や財務専門官、2017年以前の特別区でもよく出題されました。
    出題のされ方としては、効用関数と労働供給の場合は効用関数や賃金率、財の価格が与えられ、そこから効用を最大化する労働供給量を求める問題が多いです。この場合、効用関数がコブ=ダグラス型の場合は予算制約式と公式の利用、線形の場合は予算制約式を変形して効用関数に代入し労働量で微分して最大化を図ると上手くいくことが多いです。
    所得と期待効用の場合は、2つ以上の選択肢が与えられてどのような条件なら選択肢Aを選ぶか、または、このような条件ならどの選択肢を取るかといった出題をされます。それぞれの選択肢の期待効用を的確に求めて、比較をしましょう。期待効用を求める際に、確率をかけ忘れることがあるので気を付けてくださいね!

     

    【企業の利潤最大化】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では比較的よく出題されるテーマです。また、特別区では超頻出であり、財務専門官では頻出なテーマとなっています。
    出題のされ方としては、総費用関数や平均費用関数から利潤を最大化する生産量や利潤を求める問題や、コブ=ダグラス型の生産関数から利潤最大化時の生産量や効用の値などを求める問題が多いです。前者の場合は「価格=限界費用」を解き、後者の場合はコブ=ダグラス型の利潤最大化条件を適用させましょう。特にコブ=ダグラス型の利潤最大化条件は導くのに時間がかかるので、しっかり覚えておくことをおススメします。計算力が必要なので、良く演習しましょう!

     

    【損益分岐点・操業停止点】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において比較的出題され、労働基準監督官や特別区でもよく出題されます。
    出題のされ方としては、総費用または平均費用の関数をもとに、計算で操業停止点や損益分岐点を求める場合が多いです。損益分岐点の計算は少し複雑になるので、計算ミスには気を付けましょう。また、計算ではなくグラフから操業停止点と損益分岐点の位置を答えさせる問題もあるので気を付けてくださいね!
    操業停止点は限界費用曲線と平均可変費用の交点損益分岐点は限界費用曲線と平均費用曲線の交点です。

     

    【長期の企業行動】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では出題がほとんどありませんが、国家一般職では超頻出であり、特別区でも出題されています。
    長期均衡が比較的よく出題されます。
    出題のされ方としては、企業の費用関数と市場の需要関数が与えられて長期均衡における企業数を求める場合と、企業費用関数が与えられて長期均衡価格を求める場合が多いです。長期均衡とは利潤がゼロ、すなわち損益分岐点の状態を指すので、まずは平均費用を微分して損益分岐点における生産量を求めましょう。
    出題頻度は高くありませんが、企業の短期費用関数から長期費用関数を求める問題もあります。このような問題の場合、与えられた短期費用関数に資本設備の大きさkが入っています。この資本設備のサイズは短期においては固定的ですが長期においては可変的です。なので、短期費用関数をkで微分して0になる時のkを短期費用曲線に代入すると、長期費用曲線は求まります。
    出題された時に他の受験生と差をつけやすい単元だと思うので、準備をしておきましょう!

     

    【独占市場】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において頻出テーマです。また、労働基準監督官でも比較的よく出題され、特別区では頻出となっています。また、「複占市場」にもつながるテーマです。
    独占企業の利潤最大化余剰の大きさについて良く問われます。
    出題のされ方としては、費用関数と需要関数が与えられ、それらから利潤を最大化する時の
    財の価格や生産量、利潤や余剰の大きさについて計算することが多いです。何を問われているのかに気を付けて、的確に解答することを心掛けましょう!

     

    【独占市場】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官ではあまり出題されませんが、労働基準監督官や財務専門官、特別区や国家一般職では比較的よく出題されます。
    クールノー競争に関する問題が多いです。ミクロ経済学全体で考えると頻出とは言えませんが、他の受験生と差をつけやすいテーマなので、しっかり取り組みましょう!
    出題のされ方としては、企業1と企業2の費用関数と市場全体の需要関数が与えられ、そこからクールノー均衡における価格や企業それぞれの生産量を問われることが多いです。計算手順が少し複雑なので、よく確認しましょう。
    また、応用として2つの企業をリーダーとフォロワーに分けて考えるシュタッケルベルグ均衡や、二つの企業でのカルテルも出題されることがあるので、それぞれの違いを理解したうえで用意すると安心です!

     

    【ゲーム】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では比較的出題されています。また、国家一般職では頻出であり、労働基準監督官でも比較的よく出題されます。利得表を用いた出題が殆どです。
    出題のされ方としては、利得表が与えられて、それをみてナッシュ均衡やマックスミニ戦略、パレード最適や支配戦略均衡の判断をすることが多いです。囚人のジレンマについて問われることもあるので意味を確認しましょう。
    判別自体は難しくないので、得点源に出来るようにしっかり対策しましょう!

     

    【貿易政策】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は頻出テーマです。
    関税政策が最も出題されますが、輸入割当政策補助金政策について問われることもあるので、準備をしておくと安心です。
    出題のされ方としては、関税政策時の政府の関税収入、余剰分析について問われることが多いです。問題でグラフが与えられていない場合でも、自分でグラフを作成しておくことをおススメします。そうすると、問われている部分が可視化出来て分かりやすくなります!

     

    【課税の影響】ミクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は従量税従価税についての出題がほとんどです。裁判所事務官では頻出であり、特別区や労働基準監督官でもよく出題されます。
    出題のされ方としては、従量税または従価税が課された場合の死荷重の大きさや価格上昇、消費者と生産者の負担割合について問われることが多いです。また、税収が最大となる場合の財1単位当たりの税額もたまに問われるので準備しておくと安心です。
    対策としては、従量税と従価税それぞれの式変形や計算方法を押さえることも大切ですが、それぞれの場合に需要供給曲線のグラフがどう動くか把握することが効果的です。グラフの動きが分かると、死荷重の大きさや税収が計算しやすくなりますし、文章の正誤問題が出題された場合に解答しやすいです。しっかり準備しましょう!

     

     

    【裁判所事務官一般職】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    【国民所得計算】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では比較的出題されるテーマです。
    出題のされ方としては、国民経済計算に関する表が与えられて、それをもとに国内総生産国民純生産国民所得などを計算する問題がほとんどです。
    計算自体は難しいものではありませんが、どの項目を足さないといけないのかは、しっかりと覚え分ける必要があるので頑張りましょう!

     

    【物価指数】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では比較的出題されるテーマで、労働基準監督官でも出題されやすいです。
    出題のされ方としては、ラスパイレス指数パーシェ指数の計算問題が問われます。
    また、前者は「消費者物価指数」や「企業物価指数」、後者は「GDPデフレーター」とも言い換えられるので、判別できるようにしましょう。
    計算自体はそれほど難しくはないので、得点源に出来るといいですね!

     

    【45度線】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において頻出テーマで、公務員試験全体でもよく出る分野と言えます。
    出題のされ方としては、国民所得(Y)、消費(C)、投資(I)、政府支出(G)、租税(T)の式と条件が与えられて、そこから国民所得の増減などを求める問題が多いです。慣れないうちは計算に時間がかかると思うので、演習量が大切となります。
    また、乗数定理を使うと簡単に解ける問題も多いので、しっかりとマスターしましょう!

     

    【IS-LM】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において最頻出テーマで、公務員試験全体でも極めてよく出る分野と言えます。
    出題のされ方としては、国民所得(Y)、消費(C)、投資(I)、政府支出(G)、租税(T)に加えて、貨幣需要(L)、名目貨幣供給量(M)、利子率(r)、物価水準(P)の式と条件が与えられて、国民所得の増減や条件を満たす政府支出を求める問題が多いです。
    クラウディングアウトに関する問題も出題されることが多いので、対応できるように準備しましょう。慣れないうちはグラフを書いて、クラウディングアウトによる利子率の上昇と国民所得の減少を可視化すると、計算しやすいと思います!
    また、計算問題より出題頻度は低いですが、文章の正誤問題も出題されるので、政策とIS-LM曲線のシフトの関係や、流動性のわなについてなどは整理しておきましょう。

     

    【貨幣乗数】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において比較的よく出題されるテーマであり、労働基準監督官でも頻出となっています。
    出題のされ方としては、現金や預金、準備率、ハイパーワードマネーなどの条件が与えられ、そこからマネーストックの増減を求める問題や、貨幣乗数そのものを求める問題が良く出題されます。ハイパーワードマネーの定義や貨幣乗数の定義をしっかり覚えて、計算できるようにしましょう!
    また、貨幣に関連して、流動性選好理論などの貨幣需要やその総論も出題されます。暗記が出来ていれば解ける問題がほとんどなので、ぜひ得点源にしたいですね!

     

    【国際マクロ経済】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では比較的よく出題されます。
    分野としては大きく二つあり、購買力平価説金利平価説といった為替レートと、45度線分析に輸出と輸入の項目が加わった開放経済版45度線分析があります。
    為替レートに関してはほとんどが購買力平価説なので、まずは購買力平価説の定義と計算問題を解けるようにしましょう。余裕がある方は金利平価説まで抑えられると安心です!
    開放経済版45度線分析は、基本的には閉鎖経済版の通常の45度線分析と同じような計算問題が出題されます。ただ、項目が増えた分、計算ミスが起こりやすくなるので気を付けましょう。出題数的にはこちらの方が為替レートより多いので、優先して対策すると良いです!

     

    【マンデル・フレミングモデル】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官では頻出です。
    出題のされ方としては、条件が与えられて、それに合致する文章を選択するものが多いです。
    変動相場制or固定相場制金融政策or財政政策移動するのはIS曲線or LM曲線、と考慮すべきポイントが多いので、見落としや勘違いが無いように十分気を付けてください。文章だけで上手く判別が出来ない場合は、簡易的なグラフを書いて実際に動かすと分かりやすいのでおすすめです!
    また、出題頻度はそれほど多くないですが、計算問題が出されることもあります。余裕がある方は取り組んでみましょう!

     

    【投資理論】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は特別区において比較的よく出題されます。
    出題のされ方としては、投資理論総論の記述として正しいものを選択する問題や、計算問題が良く出されます。計算問題では加速度原理ジョルゲンソンの投資理論(新古典派の投資理論)トービンのq理論の計算が良く出題されます。それぞれの公式をしっかりと覚え分けることが重要なので、頑張りましょう!
    トービンのq理論については、基本的には平均のqについて問われますが、応用で限界のqについて問われることもたまにあるので、余裕がある方は対策しておきましょう!

     

    【新古典派経済成長】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において頻出テーマです。
    出題のされ方としては、ソロー・スワンモデルについての計算問題が多く出されますが、文章の正誤問題も出題される場合もあります。ハロッド・ドーマーモデルと対比させて特徴を覚えると、分かりやすいと思うのでおすすめです!
    計算問題については難度が高いものもあるので、演習量をこなす必要があります。もちろん、公式を覚えることは大切で、覚えていればほとんどの問題に対処できると思いますが、定常状態から導けるようにすると良いです。公式を忘れてしまった時に対処できるのと、経済成長モデル自体の理解を深められると思うので、1度だけ導出してみる価値はあると思います。

     

    【経済成長その他】マクロ経済学の頻出テーマ・出題ポイント

    この単元は裁判所事務官において頻出テーマです。
    出題のされ方としては、成長会計の計算問題経済成長理論総論の文章の正誤問題が多いです。
    成長会計に関しては、計算自体はそれほど難しくないので、計算方法をマスターして得点源にしたいですね!経済成長理論総論は、ハロッド・ドーマーモデルとソロー・スワンモデルの対比に加えて内的成長理論も抑えられると良いです。
    また、景気循環論についてもたまに聞かれるので、波の名前と要因、周期は把握しておきましょう!

     

     

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