公務員のライト
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【公務員の福利厚生】手当も休暇も把握しきれないよね!わかりやすくまとめて紹介しちゃいます!

    公務員は「安定」っていうけど
    実際どう優遇されてるの?

    漠然と公務員を目指していると、意外に盲点となってしまうのがこの福利厚生です!

    調べてみると「共済組合」やら「互助会」やら複雑で…
    内容もごちゃごちゃしてて非常にわかりづらいですよね。

     

    元公務員の私が重要なポイントをかみ砕いてわかりやすく紹介していきたいと思います!

    主に手当」「休暇制度」「福利厚生事業について、私の知っている限りの情報をすべて紹介していこうと思います。

    これから公務員となる皆さんの参考になれば幸いです。

     

    ではさっそく見ていきましょう!

     

    福利厚生も自治体ごとに異なりますのでその点注意が必要です!
    私の経験と国家・地方公務員で発表されている情報を元にこの記事を作成しております。

     

     

    【公務員】そもそも福利厚生ってなに?

    【福利厚生とは】

    自治体側が職員、職員の家族に対して給与にプラスして支給する非金銭報酬のことです!

    職員だけでなくその家族の生活を手厚くサポートすることで、労働意欲や組織貢献度、能率の向上を狙う目的があると言われています。

    具体的には有給休暇や夏季休暇などの休暇が与えられたり、扶養手当や育児休業手当など、様々なところで金銭的サポートが受けられたりします。

    ようは組織で働くという事で「休暇」や「各種手当」、「お得になる外部サービス」などの手厚い社会的報酬が受けられるわけです!

    ポイントは職員本人だけでなく、配偶者やその子供、家族にまでお得な制度であるということですね。

     

    まずは簡単に公務員の組織と報酬関係について紹介したいと思います。

     

    公務員の組織と報酬関係

    じつは公務員というものは1つの組織ではなく、これらの組織が共存して成り立っています。

    公務員となる方はこれらの組織に半強制的に入れさせられることになるんですね。
    共済組合は一応国家公務員や地方公務員、自治体ごとに違ったりしますが、内容は大方一緒です。

    これらの組織に加入していることで
    例えば育児休暇期間、この期間中は自治体から一切給料を受け取れなくなりますが、共済組合から「育休手当」がもらえたりします!
    無給なのに手当をもらって生活できるというのはこのようにうまく組織が回っているからなんですね。

     

    ではそれぞれの組織からどんな報酬が受け取れるのか簡単に紹介していこうと思います。

     

     

    【公務員の福利厚生①】自治体から受けれる待遇

    やっぱり公務員の福利厚生といったらコレですよね!
    とくに休暇制度がめちゃくちゃ良いです!
    どんどん紹介していきますよ~!

     

    【休暇制度】公務員はやはり優遇されすぎている!

    公務員の休暇制度

    • 年次有給休暇
    • 病気休暇
    • 介護休暇
    • 特別休暇

    公務員の休暇制度を大きく分けるとこの4つです!

     

    公務員の年次有給休暇

    なんといっても年次有給休暇が1年で20日与えられているのがデカいですよね!

     

    公務員は基本的には土日祝日休み

    そしてそもそもですが、土日祝日は基本的に休みなので、年末・正月、ゴールデンウィークは全部休みです!

    注意しなければいけないのはお盆休みはないという事ですね。

    まぁその代わりに特別休暇として夏季休暇が3日間もらえる仕組みになってます。
    (※自治体ごとにもらえる日数は違う)

     

    1年目は有給は15日もらえる!

    ちなみに1年目は働き始めの時期に応じてもらえる有給休暇の日数が違います!

    新採の皆様はだいたい4月か10月スタートだと思いますので、

    4月の場合は15日、10月の場合は5日もらえます!

     

    有給は最大40日分貯められる

    ちなみに有給休暇は最大40日までためることが出来ます!

    1月に20日分付与されるので、例えば4月で採用されて来年の1月まで有休を1日も使わなかったら1月時点で残り有給休暇数は35日になります。

    まぁそんなにためてもしょうがないのでどんどんつかってください!

     

    公務員の特別休暇まとめ

    一応特別休暇はどんなものがあるのか簡単に紹介しておきます!

    【公務員の特別休暇】

    • 夏季休暇
    • 結婚休暇
    • 産前休暇
    • 産後休暇
    • 妻の出産
    • 母性保護のための休暇
    • 子の看護休暇
    • 保育時間
    • 男性の育児参加
    • 短期介護休暇
    • 忌引休暇
    • 父母の追悼
    • ボランティア休暇
    • 骨髄等ドナー
    • 官公署出頭
    • 公民権行使
    • 現住居の滅失等
    • 出勤困難
    • 退勤途上
    • メモリアル休暇…等

    自治体ごとにも様々だと思いますが、国家公務員のものを参考にするとこんな感じです。

    結婚、出産、育児・看護、慶弔など、ライフイベントで使用する休暇というイメージですね!

    公務員の有給取得率はこちら

     

    私が公務員だった時は「リフレッシュ休暇」というのがあって
    これら4つの休暇に加えてさらに5日間もらえました!
    最近はこのリフレッシュ休暇がある自治体が多いんじゃないかと思います。
    ちなみにリフレッシュ休暇は有給と同じだから自由にとってOKです!

     

    【各種手当金】主に公務員がもらえるのはこの手当!

    公務員の手当

    • 扶養手当
    • 地域手当
    • 通勤手当
    • 住宅手当
    • 超過勤務手当
    • 期末・勤勉手当
    • 管理職手当
    • 宿日直手当
    • 特殊勤務手当
    • 退職手当
    • 児童手当
    • 単身赴任手当
    • 広域異動手当…等

    数えきれないくらい細かい手当が色々ありますが、
    基本的に支給される手当は限られてきます。
    なので今回はこの中でも重要なものだけ簡単に解説ていこうかと思います!

    公務員の給料というのは( 基本給+手当 )で構成されているので手当の把握は結構大事ですよ!

    さっそく見ていきましょう!

     

    扶養手当

    [扶養手当]

    • 配偶者:6,500円
    • 子:10,000円
    • 子(16~22歳) :5,000円
    • 父母等:6,500円

    こちらは国家公務員のものになりますが、当然自治体ごとにもらえるお金は異なります!

    例えば横須賀市は配偶者の手当は14,100円もらえますね。

     

    そもそも扶養手当とは何なのかと思いますよね。
    例えば自分が働いてて、お母さんが働いてなかったとします。
    その場合申請すれば就職先から扶養手当(母)が6500円(例)給料に上乗せしてもらえるということになります!

     

    地域手当

    計算式:(俸給+俸給の特別調整額+専門スタッフ職調整手当+扶養手当) の月額×支給割合

    地域の生活水準に応じて手当が支給されます。
    基本給が20万円、扶養手当等無し、5給地(10%)だった場合
    20万円×0.2=4万円
    この額が地域手当として支給されます!

    表は少し見づらいですが、要は特別区等の都会に行くにつれてもらえる給料が多くなるということです。

    地域手当と扶養手当はボーナスにも影響する手当なので要チェックです!

     

    通勤手当

    [通勤手当]

    【公共交通機関】
    6ヶ月の定期券等の価額により一括支給
    (1ヶ月当たり55,000円が最大)
    【自動車等】
    通勤距離に応じた月額を毎月支給


    ※この表は国家公務員の自動車の通勤手当基準になります。
    ※2km以下は支給無し

    通勤手当は地方公務員の方が優遇されてると思います。
    私は自動車で14km、16,000円くらいでした。
    (国家の場合は14kmで7,100円)

     

    住宅手当

    [住宅手当]

    12,000~22,999円
    :(家賃ー12,000)円を支給

    23,000~54,999円
    :(家賃ー23,000)÷2+11,000円

    55,000円以上
    :最大27,000円

    ※12,000円以下は出ない

    この金額もあくまで一例となります。

     

    超過勤務手当(残業)

    [超過勤務手当]

    時給:(俸給の月額+地域手当)×12 / 2015

    手当額:時給×勤務時間×支給割合

    例えば基本給20万円地域手当2万円(10%)の方の場合
    時給は約1310円になります!

    この方が平日の22時までで月30時間残業した場合
    1310×30×1.25=49131円となります!

     

    深夜の出勤は0.25が支給割合に加算されます。
    平日:1.25+0.25=1.50ということです!

     

    期末・勤勉手当(ボーナス)

    【期末手当】

    【勤勉手当】

    興味がある人は計算してみて下さい!
    ちなみに1年目の夏ボーナスは在職期間が3カ月未満なので割合は0.3となります。

    [1年目のボーナス]私の給与明細を公開!

     

    管理職手当

    こちらは大阪市の管理職手当(例)となります。

    課長で平均6.5万円~部長で10.5万円くらいが平均だと思われます。

    ちなみに管理職手当支給対象者には残業手当が支給されなくなります!

     

    【研修制度】自治体ごとに異なる!

    公務員にはきちんとした研修制度も完備されています。

    専門的な研修もあれば派遣研修があったりと

    公務員の種類や自治体ごとに違うので自分の受験先の研修制度は調べておきましょう!

     

    私も1年目から東京で開催された泊まり込みの研修に参加させていただきました!

     

     

    【公務員の福利厚生②】共済組合から受けれる待遇

    公務員の共済組合の事業は大きくこの3つに分けられます。

    それぞれの事業について重要な部分だけ具体的に紹介していきますね!

     

    短期給付事業とは?

    組合員とその家族(被扶養者)の病気やケガ、出産、死亡、休業、災害などに対して行う給付事業で

    病気やケガ時の保健給付だけでなく、育児休業手当、介護休業手当などの休業給付、弔慰金(ちょういきん)、災害見舞金などの災害給付金があります。

     

    ようは

    • 病気で医師にかかるときは2割から3割のお金を払えばOK
    • 育休などで働けないときは手当金がもらえる
    • 災害などで被害にあった場合にお金が支給される

    ということです。

     

    これらの待遇を得るために

    健康保険料として、標準報酬(月給みたいなイメージ)の約4.7%を毎月自己負担で支払っていることになります。

     

     

    長期給付事業とは?

    [長期給付事業]

    • 老齢給付(老齢厚生年金)
    • 障害給付(障害厚生年金、障害手当金(一時金))
    • 遺族給付(遺族厚生年金)

    長期給付等事業は、組合員が退職したり不幸にして障害の状態になった場合、あるいは死亡した場合において年金又は手当金等の給付を行い、組合員や家族の生活を保障することを目的とした事業です。
    また、このような共済組合の長期給付等のほかに国民年金からの給付として基礎年金(老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金)があります。

     

    公的年金!

    この一言に尽きます。
    毎月の標準報酬(月給みたいなイメージ)の約10%くらいが総支給額から控除されています。

     

    福祉事業とは?

    [福祉事業]

    • 健康・予防関係事業
    • 保健・貯金事業
    • 貸付事業

    「健康・予防関係事業」は具体的に
    健康診断が無料で受けられたり人間ドックなどの受信者負担料が軽減されたりします。

     

    「保健・貯金事業」は具体的に
    救急箱補充薬品の支給や宿泊施設利用の助成、名前の通り貯金事業などがあります。
    銀行などの預貯金利息より利率が高く、毎月の給料やボーナスから天引きされるので非常に便利です!

     

    「貸付事業」は名前の通り
    住宅新築や結婚、出産、葬祭などライフイベントでお金が必要になったら借りることができる制度です!

    「共済組合ミニガイド」というものを入庁後にもらうことができると思いますので、ここら辺の詳細についてはそちらを参照していただければかと思います。

     

    「財形貯蓄」というのは、結婚しても奥さんに貯金してることがバレないものになります!
    へそくりにもってこいですね!(笑)

     

     

    【公務員の福利厚生③】互助会ってなんだ?

    簡単にいうと福利厚生の上乗せ事業として職員互助会という組織があります!
    給与に応じて毎月会費を払い、結婚、出産、葬祭などライフイベント、病気や災害に見舞われたときに一定額の金額が先ほどの共済組合にさらに上乗せして支給されます。
    組合とは別組織となるので、こちらはこちらで貸付事業があったりします。

    互助会については大きく分けて5つの事業について紹介したいと思います!

     

    ちなみに私の勤務先の互助会は給料月額の0.5%が会費でした!

     

    給付事業とは?

    【給付事業一覧】

    • 結婚祝金:5万円
    • 出産祝金:3万円
    • 就学祝金:1万円
    • 卒業祝金:2万円
    • 病気見舞金:0.5~1万円
    • 障害給付金
    • 災害見舞金:6~15万円
    • 休職手当金
    • 弔慰金:20~50万円
    • 家族弔慰金:10~30万円
    • 退会餞別金:最大20万円

    例えば会員が結婚したときは50,000円、会員の子が中学校を卒業したときは20,000円、病気で休職したときは月額の40/100を支給(最大12万円)などの給付事業があります!
    要は自分のライフイベントに互助会が手助けしてくれるというイメージですね。

    自分で申請しないと何も受け取れないので、その点だけ注意が必要です!

     

    福利厚生事業とは?

    【福利厚生事業一覧】

    • 夏祭りへの参加
    • 文化祭
    • スポーツ大会…等

    ようはイベントに参加しろってことです。
    これがまた超めんどくさい…汗
    まぁ強制ではないですけど、私は断れませんでした(笑)

    イベントが好きな人にはいいかもしれないです!

     

    私も夏祭りもスポーツ大会も参加しました…当然開催されるのは土日だから、大事な休日が1日つぶれることになりました。

     

    貸付事業とは?

    共済組合とは別で互助会として貸付事業を行っており
    災害、傷病、葬祭、結婚…等のイベント時に借りることができます!

    まぁ借りれる金額は私の互助会の場合は最大50万円でしたね。

    こちらはただの上乗せ事業といったニュアンスで、基本的に貸付事業は共済組合で行うほうがいいです。

     

    福利厚生サービス事業とは?

    会員ニーズの多様化やライフスタイルの変化に対応した事業展開を図るためにJTBベネフィットなどと契約し、福利厚生サービスを提供しています。
    色々福利厚生サービスにも種類があると思いますが、私の勤務先は「えらべる俱楽部」でしたね。

    まぁどういうことかというと、会員になれば旅行や宿泊をはじめとし、健康やエンターテインメント、ショッピング、ライフプラン、育児・介護、テーマパークやレジャー施設の利用が少しお得になり安く利用できるサービスになります。

    居酒屋なんかでも何割引きとかになったりしますし、ホテルも3,000円offとかになったりします。

     

    まぁぶっちゃけあんまり性能はよくないです。
    最近はクーポンとかも流行ってますから、無理にえらべる俱楽部で探すより普通に安いところを自分で見つけたほうが早かったりしますね。
    私も結局1回も使わずに退職してしまいました(笑)

     

    ディズニーランドが安く入場できる会社と契約してる自治体もあります。

     

    その他の事業とは?

    アダプションプログラム(美化活動)や備品の貸し出し、地元のスポーツクラブなどが格安になったり、住宅ローンの支援があったりと
    ラフサポート的な事業がいくつかありますね!
    興味がある人は公務員になった後に色々調べてみて下さい!

     

    これで「福利厚生」の記事は終わりです!
    最後まで見てくれてありがとうございました!

     

     

     

    この記事を書いた人