「やはり官僚は給料もエリートなのか!?」
今回は最新の給与を参考に国家総合職の給料・年収・ボーナスについて書いていきたいと思います。
解説していくのはこの4項目です!
細かい数字を書いても見にくくなるだけだと思いますので、ざっくり紹介していきますね!
最後に表でまとめて紹介しますので、時間がない方などは最後のまとめの部分だけ見てみてください。
ではいきますね!

「思ってたより少なかった」って声をよく耳にするからな。

給料は”平均値×0.8くらい”を想像して受験することをオススメするぞ!
目次
【国家公務員の年収・給料】国家総合職の月額給与・年収・ボーナスをまとめて紹介!
国家総合職や国家一般職等の国家公務員行政一般職の給与は公表されていますが、
国家総合職単体での給与や年収は公開されていません。
国家総合職と国家一般職は基本的には国家公務員として同じ立場であり、異なる点は主に出世スピードとなります。
なので国家総合職として採用されたとしてもキャリア官僚になれない人もいますし、逆に国家一般職として採用された人がキャリア官僚となる場合もあります。

国家総合職で採用されたら出世スピードが速いからボーナスの額も上がりやすいということだけ覚えておくと良いかもしれません。
今回は私が、人事院の発表資料等を徹底的に調べ上げて本気で計算した
だいたいの値を紹介していきたいと思います!
国家総合職の初任給はいくら?

※人事院の発表資料「国家公務員の給与平成30年度版」より(俸給+本府省業務調整手当+地域手当)
令和元年度の給与を参考にすると
- 院卒:21万1500円 + 手当
- 大卒:18万5200円 + 手当
国家総合職の手当てについて
手当については以下のようなものがあります。
- 地域手当…本府省は俸給の20%等
- 扶養手当…配偶者6500円等
- 住居手当…MAX27000円
- 通勤手当
- 本府省業務調整手当…月額8800円等
- 時間外勤務手当
- 期末手当+勤勉手当(ボーナス)…など
ちなみに受験案内等に記載されている金額は(俸給+地域手当+本府省業務調整手当)の合計金額となっています。
国家総合職の初任給の手取り額
そしてきになる手取り額ですが、簡単にいえば(額面)×0.8くらいがもらえます。
[院卒]
基本的+手当で額面が27.7万円とすると
初任給の手取り額は、だいたい22万円前後
[大卒]
基本的+手当で額面が24.4万円とすると
初任給の手取り額は、だいたい19~20万円前後
※手当が地域手当20%(36,140円)、住居手当10,000円、通勤手当4,200円、本府省業務調整手当7700~8800円、その他の手当無しと仮定してます。
※残業は入ってません。
もちろん地域手当や超過通勤手当などによってことなりますので、参考程度ということでお願いいたします。

ちなみに住宅手当はMAX27000円です!
国家総合職のボーナスが高すぎる!
国家公務員の一般行政職の2019年(R1年度)の夏と冬のボーナスの合計額はこちらです。
165万9436円
計算式:(329845+43062+0)×4.45
期末手当と勤勉手当の合計をボーナスと言います。
基本的には1年間で棒給などの約4.50カ月分(2020年)をもらうことができます。
管理職になればボーナス額も当然これより多くなってきますから
国家総合職の場合、当然もっと高いことになりますね!
国家総合職の1年目のボーナス合計

※扶養手当ナシ、ボーナスを4.5カ月と仮定。
国家総合職の1年目のボーナス夏・冬
- 夏:約17.1万円
- 冬:約56.9万円
- 合計:約74万円
- 手取り:約59.2万円
- 夏:約14.9万円
- 冬:約50万円
- 合計:約64.9万円
- 手取り:約52万円
ちなみに新卒で本省勤務の場合、地域手当20%で計算され、夏はMAXの0.3倍、冬はMAXもらえます!
国家総合職の平均給与月額は?【エリートの給与明細公開】

※人事院の発表資料「平成30年国家公務員給与等実態調査の結果概要」残業代が入ってません。
国家総合職の平均給与月額
官僚や特別職を除く一般職(全体)の平均給与月額はこちら。
- 平均年齢:43.5歳
- 俸給:329,845円
- 手当:81,095円
- 残業:56,537円(※)
【合計】46万7478円
(※)残業は国家公務員の平均が年235時間、俸給と地域手当は平均を用い、補正係数を1.3(基本は125/100)と仮定して算出
((329845+43062)×12/2015×235×1.3/12)
これは一般職も入っているので、当然総合職はこれ以上に高くなると推測できます。
本府省人の平均給与月額は、451,698+67,734=519,432円となりますね!
国家総合職の平均給与月額(2年目の職員)
参考までに2年目の総合職本省勤務の月額給与のお見せします。
- 額面:33万円
- 控除:5.4万円
- 手取:27.6万円
やっぱり他の公務員とは一味違いますよね!
国家総合職の年収とは?

※人事院の発表資料「国家公務員の給与平成30年度版」より
総合職と一般職がどれだけ出世スピードが違うか一目瞭然ですよね!
35歳時点で年収がもう275万円も…(驚)
課長も地方と本府省ではかなり年収が違いますね!
さすが総合職です。
一応管理職や特別職以外(一般職)の年収はこちら
- 平均年齢:43.5歳
- 基本給 :560万9730円
- ボーナス:165万9436円
【合計】726万9166円

総合職として採用されても一生官僚になれなければ、思ったほど給料をもらうことはできないんだ。

【国家総合職の年収・給料】まとめ
国家総合職の給料事情をまとめて紹介しますね!
- 院卒:21万1500円 + 手当
- 大卒:18万5200円 + 手当
手取り額は額面×0.8くらい
- 平均年齢:43.5歳
- 給料月額:46万7478円
- ボーナス:165万9436円
- 年 収:726万9166円
総合職はこれよりも多い
正直お金に関しては、確かに地方公務員に比べるといいですが、お金という目的で総合職になると痛い目にあう気がします。
仕事のスケールの大きさや国家の中心を担う責任感、やりがい、そういうものが強い方が向いていると思います。なんせ初めの頃は仕事量のわりに給料が低いですからね!
今回示した金額というのも管理職が入っていませんから、正直全然参考にならなかったと思います。
35歳で本府省課長補佐720万円、50歳で本府省課長1250万円、この辺が目安となりそうです。
総合職を目指す方はこの辺を参考にしてみてください。
これで国家総合職の給料事情に関する記事は終わりです。
ありがとうございました!
キャリアの出世のスピードはもっと速いですよ。入省4年目には係長。30過ぎで課長補佐。地方機関や大学助教授、留学などを経て40過ぎには課長になるという感じです。40代後半で審議官、50前半で局長、60前で次官。一般職の場合は40代後半で課長補佐、50過ぎに出先機関の部長って感じです。
わざわざありがとうございます!
自分もわからないことだらけなので、参考にさせていただきますね(^^)