はじめまして!ましゅーです!
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国家一般職の自然科学の頻出テーマや出題傾向の分析結果、勉強のポイント、向き合い方なんかを初学者向けに、まとめて紹介していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
目次
【国家一般職の自然科学】まず出題数等の概要について
まず国家一般職の教養試験というのは、色々な分野から出題数されるわけですが、
自然科学というのは全部で3問しかありません。
近年は、『物理』『化学』『生物』を一問ずつ出題するという形で落ち着いています。
※恐らく今年も同じようなパターンだと思いますので、
数学と地学に関しては、解説しません。
【国家一般職の自然科学】対策難易度について
でね、大前提の話なんですけど、国家一般職に合格された先輩達。
この人たちのほとんどが、自然科学の問題を解けてないと思います。はい。
問題内容も高校できちんと勉強していた方で、ようやく解けるといったレベルのものがおおいので、対策難易度は極めて高いと思います。
ただね、この3つの科目の中ではまぁ生物が一番点が取りやすいかなと思います。
その次が化学で、一番難しいのが物理かなといったところですね!
では国家一般職の自然科学とはどういう風に向き合えばいいのかという話を
まず最初にしておきたいと思います。
【国家一般職の自然科学】自然科学との向き合い方
初学者の方は3問あったら1問取れればいいかな、といった感覚で全然OKだと思います。
それ以外のね、数的とか文章理解とか、社会科学といった科目が重要なわけですから
この辺りに特に力を入れて勉強してみて、
合格ボーダー点に自分の実力が届かないようであれば、生物化学あたりに手を付けておこうかな~といった感じですね!
でもね、数的が苦手だったりすると、もうコスパが悪いとか言ってられないですから、
自然科学や人文科学も頑張るしかないですよね。
そしてね、皆さんご存じの通り、国家一般職は専門試験の方が配点が高いので、こっちを頑張ってくださいね!
【国家一般職の自然科学】ではそれぞれの科目ごとの頻出テーマ等を紹介します。
ということで、頻出テーマとかの話をするの前にこんなことを言ってしまうとあんまりよくないかもしれないですけど、国家一般職の場合、自然科学というのは基本的には後回しにするべき科目かなと思います。
【国家一般職】自然科学の出題傾向
【国家一般職】①物理の出題傾向
【国家一般職】②化学の出題傾向
【国家一般職】③生物の出題傾向
【物理】国家一般職の自然科学の頻出テーマ分析
では、物理から行きたいと思います。
物理全体のテーマをかなり大雑把に分類すると、力学、波動、電磁気、その他って大きく4つに分けられると思いますが、まぁ力のつり合いだけちょっと別にしてます。
- 力のつり合い
- 力学
(1)等加速度運動
(2)エネルギー
(3)運動量
(4)円運動 - 波動
(1)波の基本的性質
(2)ドップラー効果
(3)レンズ
(4)光の性質 - 電磁気
(1)回路
(2)回路以外 - その他
(1)熱力学
(2)放射線物理学(放射線)
※これは私が個人的に分類したものです
実際に国家一般職の物理で、過去に出題されたテーマをまとめるとこのようになります。
【物理】の国家一般職の過去の出題テーマまとめ
- 【2021年(令和3年)】
⇒物体の衝突『②力学(3)』 - 【2020年(令和2年)】
⇒気体の状態変化『⑤その他(1)』 - 【2019年(令和元年)】
⇒光の性質『③波動(4)』 - 【2018年(平成30年)】
⇒原子核や放射線『⑤その他(2)』 - 【2017年(平成29年)】
⇒電流と磁場『④電磁気(2)』 - 【2016年(平成28年)】
⇒仕事の原理『②力学(2)』 - 【2015年(平成27年)】
⇒熱量保存の法則『⑤その他(1)』 - 【2014年(平成26年)】
⇒力のつり合いの発展問題『①力のつり合い』 - 【2013年(平成25年)】
⇒直流回路『④電磁気(1)』 - 【2012年(平成24年)】
⇒力のつり合いの発展問題『①力のつり合い』 - 【2011年(平成23年)】
⇒気体の状態変化×力のつり合い『①力のつり合い+⑤その他(1)』
⇒ニュートンの運動の法則『②力学の複合問題』 - 【2010年(平成22年)】
⇒剛体のつり合い『①力のつり合い』
⇒エネルギー『②力学(2)』
⇒放射線・放射性物質『⑤その他(2)』
見てわかったらわかる通り、傾向という傾向はあまりないです。
問題内容一つとっても、高校物理をきちんと理解しているかどうかを問う複雑な問題が多いので、本当に対策難易度は高いと思います。
(やはり国家一般職の物理も傾向が無く、一問一問を見ても、問われている知識はかなり複雑なので、対策難易度は極めて高いと思います。)
物理の基礎からきちんと対策しないと点に結びつきづらいです。
※ただ、技術職志望の方は、工学の基礎と範囲が被っているわけですから、物理の1問は取りたい1問となります。
【物理】の国家一般職の頻出テーマ×傾向まとめ
でね、過去の出題テーマを年度ごとに表でまとめてみると、このようになります。
一応、テーマとしてまとめてみると力のつり合い分野のね、浮力であったり弾性力であったりってね、この辺りの出題が目立ちます。
また、熱力学関係の問題とか、放射線関係の問題が多いのも国家一般職の物理の特徴かなと思います。
反対に、波動分野からの出題は少ないかなと思います。
ちなみに、ひし形や三角形マークは、そのテーマの複合問題で、そのマークの中から一問出題されているという意味です。
では、どういう風に対策すればいいのかという話を最後にしておきたいと思います。
【物理】の国家一般職の対策ポイント・出題予想
まぁね、過去のテーマを見てもらったらわかる通り、ピンポイントで『ここから出題されるぞ』ってね、予想するのは無理です。
ということで、『ここはそろそろ出るんじゃないか』『ここはおさえておいた方がいい』というテーマを挙げると、周期的にこの辺りが怪しいかなと思います。
ただね、一応もう一度注意しておくと、国家一般職の物理は、どこから出題されるかわからないですから、変にテーマを絞るんじゃなくて、幅広く、深い知識を習得するよう心がけてみてほしいなと思います。
【化学】国家一般職の自然科学の頻出テーマ分析
では次は国家一般職の化学についてです。
まず全体のテーマをかなり大雑把に分類すると、理論と無機化学・有機化学、その他分野の4つに分けれるのですが、理論は2つに分けてます。
- 理論Ⅰ
(1)原子・分子関係
(2)化学反応式・mol計算 - 理論Ⅱ
(1)気体の性質・状態
(2)溶液
(3)酸と塩基・酸化還元
(4)電池・電気分解
(5)熱化学・化学平衡 - 無機化学
(1)周期表
(2)金属・非金属
(3)気体の製法と特徴
(4)工業化学
- 有機化学
(1)有機化合物の知識・反応式
(2)高分子化合物 - その他
※これは私が個人的に分類したものです
実際に国家一般職の化学で、過去に出題されたテーマをまとめるとこのようになります。
【化学】の国家一般職の過去の出題テーマまとめ
- 【2021年(令和3年)】
⇒酸と塩基『②理論Ⅱ(3)』 - 【2020年(令和2年)】
⇒高分子化合物『④有機化学(2)』 - 【2019年(令和元年)】
⇒レアメタル『③無機化学(2)』 - 【2018年(平成30年)】
⇒有機化合物『④有機化学(1)』 - 【2017年(平成29年)】
⇒化学結合や結晶『①理論Ⅰ(1)』 - 【2016年(平成28年)】
⇒化学物質の取り扱い『⑤その他』 - 【2015年(平成27年)】
⇒化学平衡『②理論Ⅱ(5)』 - 【2014年(平成26年)】
⇒有機化合物『④有機化学(1)』 - 【2013年(平成25年)】
⇒アルカリ金属・アルカリ土類金属『③無機化学(2)』 - 【2012年(平成24年)】
⇒化学反応での活性化エネルギーと反応熱『②理論Ⅱ(5)』 - 【2011年(平成23年)】
⇒炭酸カルシウムと塩酸の反応とmol計算『①理論Ⅰ(2)』
⇒金属『③無機化学(2)』 - 【2010年(平成22年)】
⇒酸素・過酸化水素『③無機化学(3)』
⇒エタノールの完全燃焼『①理論Ⅰ(2)』
化学においても、特段出題テーマに傾向があるわけではありません。
物理同様に、幅広い対策が必要かなと思います。
【化学】の国家一般職の頻出テーマ×傾向まとめ
過去の出題テーマを年度ごとに表でまとめてみると、このようになります。
まぁ理論Ⅰは完全燃焼の問題が多く、理論Ⅱはあまり傾向は無いです。
で、無機化学は金属・非金属元素の知識がよく問われてて、有機化学は有機化合物の基本的な知識を問う問題が多いですね。
全体としては、知識を問う問題、、暗記で対応できる問題ですね!
この手の問題が多いです。
なので物理と比べると、対策難易度は低いと思います。
では、初学者向けに最後に対策ポイントと出題予想を簡単に紹介しておきます。
【化学】の国家一般職の対策ポイント・出題予想
国家一般職の化学は、基礎的な知識を問う問題が多いですから、原子分子分野の基礎理解や、無機化学・有機化学の基礎部分を良く勉強するようにしてみてほしいなと思います。
個人的には特に『無機化学』辺りが怪しいんじゃないかなと思ってます。
なのでね、周期表を中心に、各元素・物質の特徴や性質なんかは最低でもおさえておいて欲しいなと思います。
無機化学というのはちょっと幅広いですけど、暗記だけで対応できますんでね!
あとは、完全燃焼系の計算問題もよく出ていて、コレね原理がすごい簡単なので、この辺りもおさえておいて欲しいなと思います。
コレは他の試験でもよく出ますんでね!
【生物】国家一般職の自然科学の頻出テーマ分析
では次は生物行きます!
まず全体のテーマをかなり大雑把に分類すると、このようになるかなと思います。
- 動植物の細胞関係
- 遺伝・DNA
(1)構造や機能等
(2)メンデルの遺伝法則
(3)色々な遺伝 - 代謝
(1)代謝・酵素
(2)同化・異化 - 動物の体
(1)免疫関係
(2)内分泌系
(3)血液関係
(4)肝臓や腎臓関係
(5)神経・脳関係
(6)受容器・効果器関係
(7)動物の行動関係 - 植物の体
- 生殖・発生
- 生態系
- その他
※これは私が個人的に分類したものです
で、実際に国家一般職の生物で、過去に出題されたテーマをまとめるとこのようになります。
【生物】の国家一般職の過去の出題テーマまとめ
- 【2021年(令和3年)】
⇒生殖と発生『⑥生殖・発生』 - 【2020年(令和2年)】
⇒生物の代謝『③代謝(1)』 - 【2019年(令和元年)】
⇒動物の行動『④動物の体(7)』 - 【2018年(平成30年)】
⇒植物の環境応答『⑤植物の体』 - 【2017年(平成29年)】
⇒バイオテクノロジー『②遺伝・DNA(1)』 - 【2016年(平成28年)】
⇒遺伝の法則『②遺伝・DNA(2)』 - 【2015年(平成27年)】
⇒ヒトの体液『④動物の体(3)』 - 【2014年(平成26年)】
⇒酵素やエネルギー『③代謝(1)』 - 【2013年(平成25年)】
⇒抗原抗体反応『④動物の体(1)』 - 【2012年(平成24年)】
⇒ヒトの器官『④動物の体(4)(5)(6)』 - 【2011年(平成23年)】
⇒遺伝子『②遺伝・DNA(1)』
⇒生物学に関連する人物『⑧その他』 - 【2010年(平成22年)】
⇒細胞の構造『①動植物の細胞関係』
⇒生体高分子『⑧その他』
生物もテーマ自体に傾向という傾向があるわけではありませんが、遺伝と動物の体分野からの出題が目立ちます。
どんどん次に進むので、テーマをゆっくり見たい方は一時停止してみてください!
【生物】の国家一般職の頻出テーマ×傾向まとめ
でね、過去の出題テーマを年度ごとに表でまとめてみると、このようになります。
この表を見ても、やっぱり傾向は無いですよね。
幅広い知識が求められているイメージです。
そしてね、一問一問を取ってみると、簡単な問題と難しい問題とで、差が目立ちます。
問われている知識が複雑なものもあれば、簡単なものもあったりします。
まぁ近年の傾向としては、少し優しくなってきているかなと思いますので、物理や化学と比べると得点しやすい科目となるかなと思います。
基本的には暗記科目なので、覚えるだけの科目ですからね!
では、最後に勉強のポイントや出題予想を紹介して、この動画はおしまいです。
【生物】の国家一般職の対策ポイント・出題予想
テーマ予想というよりは、ココだけは最低でもおさえておこうというテーマになります。
細胞をおさえておかないと、他のテーマに影響してしまいますから、細胞の基礎知識は必須です。
後はやはり、遺伝や動物の体関係のテーマが多いですから、この辺りのテーマは基礎部分を勉強しておいて欲しいなと思います。
テーマが抽象的で申し訳ないですが、テーマを絞るのは無理ですから、幅広い対策を心がけてみてほしいなと思います。
挨拶
では国家一般職の自然科学の出題予想、テーマ分析の動画は終わりです。
自然科学は3問しか出ないですから、自分の得点力や得意不得意に合わせて、うまく向き合っていってほしいなと思います。
今日はお疲れ様でした。
この記事を書いた人
まぁでも皆さんも効率よく点数を稼ぎたいと思っていると思いますので、物理、化学、生物、それぞれの科目ごとに過去の出題テーマの分析結果や問い方の特徴なんかを紹介できたらと思います。