合格ビジョンが見えないと
損をしてしまう可能性大
こんにちは!ましゅーです!
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統計学が大好きなので、試験の倍率やボーダーについて解説・考察するのも大好きです!
ということで、今回は皆さんが気になる『国税専門官の倍率』関係の情報をまとめて紹介していきます!
倍率を知るだけなら他のサイトで満足できると思いますので、
私は難易度・ボーダーについて深く考察していきます!
では、さっそく『国税専門官の倍率』からチェックしていきましょうか!
- 6/14:2021年度の試験のボーダー予想LIVE
(資料等は動画内で紹介してます) - 6/29:筆記試験合格発表⇒表更新
- 8/17:最終合格発表⇒表更新
8/17:記述と面接の評価の推測法を紹介 - 2022.2.1:採用予定者数発表
- 2022.5.13:申込者数発表
- 2022.6.6:2022年度の予想追加
- 2022.6.20:2次試験倍率を追加
- 2022.6.28:倍率表・標準点早見表更新
- 2023.2.26:2023年度の情報追加
- 2023.5.12:申込者数更新
- 2023.6.27:一次合格発表→表更新
- 2023.8.15:最終合格発表→表更新
2023年度の国税Aの筆記ボーダー点
2023年度の国税Bの筆記ボーダー点
目次
【国税専門官の倍率】一覧で紹介!
国税専門官の倍率については、『1次試験倍率』『2次試験倍率』『最終合格倍率』の3つについて紹介していこうと思います!
平成24~令和5年までの倍率一覧を紹介しますね!
1次合格者数も最終合格者数も年々増加…
倍率一覧を見ただけでも、年々難易度が低下しているのがわかりますよね!
【国税専門官の倍率】難易度が低下しすぎ…!!
筆記倍率はずっと2倍前後でしたが、近年は国税専門官の需要が高まっていることもあり、令和元年度に関しては1.7倍まで低下しています。(令和2年度の試験はコロナの影響で参考にならない)
そして、国税専門官は面接の重要度が高いということもあって、2次試験倍率は1.8倍前後で推移しています。
- 1次倍率は『受験者数』÷『1次合格者数』
- 2次倍率は『1次合格者数』÷『最終合格者数』
- 最終倍率は『受験者数』÷『最終合格者数』
で計算しています。
難易度については、これから紹介していきたいと思います。
1次試験は『教養』+『専門択一式』の成績で合否を判定します。
専門記述式は1次の合否に影響しません!
2次が面接だけだと勘違いしている方が意外に多いので、気を付けて下さい!
国税専門官の倍率が下がっている原因を考察
私が思う理由は2つあります!
まず1つめは国税専門官を併願先として受け、滑り止めにする人が多いから、もう1つは国税専門官が人手不足だからだと思います。
受験率がかなり悪い(滑り止め受験者多め)
受験者倍率(申込者数÷受験者数)を見ても明らかなのですが、「とりあえず応募しておこう~」という方が非常に多い!
⇒この数字(0.675)は国家一般職や地方上級の試験に比べると明らかに低いです。
人手不足×辞退率が高い
人手不足にもかかわらず、合格してもみんな県庁や市役所にいってしまう…滑り止めとして受けている方が他の試験に受かれば、そりゃそっちにいきますよね!
このようなパターンが多い現状にある、ということで必然的に合格者を増やして、国税専門官として働いてくれる人材を確保している…のだと思います。
国税の試験は専門的な科目が多いですから、志望度が高くてきちんと対策している方は受かり、適当に受ける方は落ちやすくなっています!
努力が結果と結びつきやすい試験だと思いますので、これから目指す方は正しい対策方法で日々対策に励んでみて下さい!
次は、国税専門官の試験難易度の考察ということで、【筆記ボーダー点】について紹介していきます!
【国税専門官】筆記ボーダー点まとめ
こちらがH25~R4年度までの国税専門官の筆記ボーダー点をまとめた表です。
教養も専門択一も5割前後が大体のボーダー点の目安となっています。
国税専門官等の試験では、自分の素点を標準点(偏差値)に換算して、その得点でボーダーを超えているかどうか判断します。
⇒要は偏差値が自分の得点(標準点)になるということ。
※今から紹介する得点の目安だけ覚えておいてください!
【国税専門官】平均点=277点!ココが基準!
こちらが国税専門官のH25~最新年度の筆記試験データです。
重要なのは平均点がどれくらいか把握しておいて、ココを目安にすることです。
- 教養平均点:111点
- 専択平均点:176点
教養で平均点を取っている人は111点、専門択一で平均点を取っている人は176点
教養も専門択一も平均点を取った人は277点になります。
この基準は配点が変わらない限り毎年同じです。
例えば、教養の平均点が21点、専門択一の平均点が20点なら
この点数を取った人が標準点277点になります。
【国税専門官】1問の価値を知ろう!
- 教養1問:約7点
- 専択1問:約8点
※標準偏差を平均値としてます。
国税専門官の教養と専門択一1問あたりの価値(標準点)はこのようになります。
当然、毎年違いますが、そんなに大きく変わることはないので
教養1問:約7点、専門択一1問:8点とこの目安は覚えておいてください。
【国税専門官】2022年度の試験が終わったら自分の点を考察してみよう!
①自己採点
実際に2022年度の国税専門官の試験を受けたら、自己採点すると思います。
例えば、自分の素点が教養20問、専門択一30問だったとします。
②難易度考察
次は2022年度の平均点を予想していきます。
- 教養:18~22点
(難←普通→易) - 専択:18~21点
(難←普通→易)
試験自体の難易度が例年と同じくらいだな~って思ったら
平均点を教養21、専門20点くらいに設定してみて下さい。
③自分の素点との差を計算
自分の点数は(20、30)ですから、
教養は平均-1問、専門択一は平均+9問ということになります。
④1問の価値を参考にして標準点算出
教養は約7点、専門択一は約8点ですから平均点+αの点数は
教養:-7点×1問=-7点
専択:+8点×9問=+72点
⇒合計+65点
平均点は277点(基準)ですから、
277点+65点で
今年の自分の標準点は342点くらいかもな~って考察することができますよね!
2021年度の筆記試験が終わったらご自身で考察してみて下さい(^^)
筆記については、平均点(20点前後)の点数を取っている人が277点だと思って、表をご覧ください。
【国税専門官】最終合格ボーダー点まとめ
こちらの表は国税専門官のH24~R3年度の筆記ボーダー点と最終合格ボーダー点(真ん中)をまとめた表です!
筆記は倍率が2倍前後ですから、平均点(偏差値50=277点)くらいがボーダーになっていますよね!
【国税専門官のボーダー】最終合格点について
大体500点前後が近年の最終合格ボーダー点となります。
- 【1次試験】
教養試験:2/9
専門択一:3/9 - 【2次試験】
専門記述:2/9
面接試験:★2/9 - 採用面接:★合否のみ
そして、国税の試験配点は上記の通りです。
⇒教養+専門択一+専門記述+面接の合計点が、最終合格ボーダー点(500点前後)を超えることができた受験生が最終合格となります。
安定した合格を狙う方はこの最終合格ボーダー点を基準に、筆記の目標点等を決めていくと安定した合格が狙えると思います。
国税専門官の最終目的は内定をもらうことで、
その内定に大きく影響するのが★人事院面接の評価です。
⇒一番重要なのは、面接試験なので、ココの対策は怠らないように!!!
【国税専門官のボーダー】差について(専門記述+面接)
そして、右側の”差“というのは、筆記ボーダーぎりぎりの人が最終合格するために必要な『専門記述+面接』の点数(評価)を示したものです。
まぁ全然イメージできないと思いますので、今から『専門記述と面接の評価』について色々紹介していきたいと思います。
【国税専門官】面接と専門記述のボーダーについて
こちらが近年の国税専門官の面接と専門記述の標準点の目安(平均値)です!
大体毎年これくらいだよ~ってことですね!
【国税専門官】2次試験で普通の人=204点くらい
平均点は記述が53点(5割3分)、面接は非公開ですがBとCの間くらいなので
5割+C評価=204点を一つの基準にしてみて下さい!
⇒普通にしていれば204点はとれるということ!
記述は平均点=111点
記述の平均点というのは例年だいたい53点前後で推移しています。
記述試験で平均点を取った方の標準点は『111点』になります。
面接は普通以下の人がC評価=100点前後
A評価:158~160前後
B評価:124~127前後
C評価:98~101前後
大体これくらいで推移すると思ってください。
【国税専門官】面接評価の推定割合(D・Eが足切り)
こちらは国税専門官の面接評価の推定割合です。
※毎年違いますし、あくまでも予想なので、参考程度に見ていただければと思います。
※Twitterでのアンケート結果を参考に作りました。
標準偏差がわからない以上、あてにはなりませんが、だいたいこれくらいなんだ~って感じで参考にしていただければと思います。
他の試験と比べて、足切り率が高めです!
【国税専門官】2次試験の倍率は?
2021年度の2次試験の受験者数は6469名、最終合格者数は4193名
→つまり、1.54倍です。
【国税専門官】記述の足切り割合について
国税専門官の専門記述試験は、
満点が100点で平均点が約53点、標準偏差が約17、足切り点が30点となっています。
データ解析上の話ですが、恐らく11人に1人くらいが足切り不合格になってしまっていると思います。
※ただ、足切りというのは本人の実力次第なので、毎年割合は変動します。
⇒要は自分がダメダメな答案を提出してしまうと一発アウト。
【国税専門官B】ボーダー点について
新設された国税専門官B区分の2023年度の筆記ボーダー点は、【166点】でした。
つまり、12,13点くらいがボーダー点です。
40点満点で5択の試験ですので、かなり低い水準ですね。
【国税専門官B】最終合格ボーダー点
国税専門官B区分の最終合格ボーダー点は、【373点】でした。
仮に筆記が13,12で166点だったとしても、記述5.5割、面接C評価で合格することができます。
【国税専門官の採用面接倍率】下位数%は危ない?
国税専門官の試験は、『最終合格≠内々定』なので注意が必要です!
最終合格発表後にある『採用面接』を突破することで、ようやく内々定ということですね!
【国税専門官の採用面接倍率】わかっていることまとめ
この『採用面接の倍率』も気になっている方が多いと思いますので、わかっている情報をまとめて紹介します。
※辞退者・無応答者数の中にも『採用漏れ』の人がいます。
※最後まで採用を希望し続けて、合格できなかった数の確定値が『内々定無し』ということです。
採用漏れになる方というのは少ないですが、実際に存在します!
辞退者無応答者数というところがポイントで、この中にも「内定が欲しかったけどもらえなかった人」が混じっています。
【国税専門官の採用漏れ】どんな人が該当するか
合格順位というのはほとんど内々定に影響しないですが、人事院面接の評価は採用面接に影響するので、人事院面接で面接官へ与える印象があまり良くなかった方が主に該当すると思います。
もしくは、志望度が低い、人物的に問題がある、就職先にこだわりがある、このどれかに該当する場合が多いです。
ただ、最終合格できるくらいの面接力は持ち合わせているので、うまくマッチしなかっただけという方もいらっしゃいます。
というのも例えばH28年、こちらは3000人程度が合格していますが、受験生の辞退率はかなり高かったと思います。(地方上級と併願という方も多い)
国税が第3志望以下という人たちを60%としておきます。
すると国税に合格したけど志望度が低い人は1800人ほどいたということになります。
ただ、2020年に関しては4000人弱が受かっていますが、辞退率が低いのではないかなと予想しています。
仮にこれが55%だったとすると、志望度が低い層は2200人ほど。
⇒1700~1800人ほどが国税の採用を希望している(第一か第二)ということになります。
今年の志望者数が2000人、採用枠は一応は1350人⇒採用枠的にあふれてしまっている。こんなイメージですかね。
でも採用側も人手不足なので、皆さんが思っているより多く内定は出すと思います。
※1人でも多くの受験生に内定が出ればいいなと思っています。
※内定は入れ替えが行われる(都庁合格で国税辞退、特別区合格で国税辞退等)ので、今年は粘り強さがキーワードだと思います!
※即日内定でなくても明日明後日、一週間後と電話がかかってきて内定を告げられるパターンは多いです!期待しすぎも禁物ですが焦りすぎも禁物だと思います!
※採用側も漏れがないように調整してくれるとは思います!
タイトルで下位数%って言ってるけれど、席次は気にしなくてOKです!
12月1月2月に内々定をもらえる人もいるので、あきらめずに採用活動頑張りましょう!!!
【国税専門官】合格ビジョンを見せる!
ココまでの話をきちんと読んでくれた皆さんは実質3次試験まであるというのはご理解いただけていると思います。
- 【1次合否】
教養+専門択一 - 【2次合否】
教養+専門択一+専門記述+★人事院面接 - 【内定】
説明会や★採用面接
目的は内定をもらうことで、その内定に直接的に影響するのが★人事院面接と★採用面接です!
実はこの★の2つの選考はつながっています。
国税専門官の試験は国税専門官の試験だけ、
採用面接等の就職試験は採用面接だけで内定を決めているわけではないんですね~!
ココを勘違いしてしまうと失敗してしまいやすいので要注意です!
とはいえ勉強をおろそかにしていいというわけではないので、順番に説明したいと思います。
【内定獲得に向けて】①まずは筆記のボーダーを超える!
本記事で紹介した通り、ボーダー点はだいたい決まっています。
- 教養試験5.5割(22点)
- 専門択一試験6.5割(28点)
- 専門記述平均点くらい(5割)
そこで、とりあえず上記の点数くらいを目標にして勉強頑張って、まずは筆記試験で合格をもらわないといけません。
この点数はボーダー+αの余裕を持った点数です。
特に専門択一試験は、選択解答式で点も稼ぎやすいので、ココで28点くらい取って余裕を作っておきたいところです。
【内定獲得に向けて】②人事院面接の評価が大事!
実は人事院面接の面接官の中には『各国税局の採用担当者』が混じっています。
地方によって構成される人数は違いますが、とりあえずは国税専門官の人が面接官ということは覚えておいてください!
そこで、実は面接官たちは人事院面接の段階で優秀な人間を見極めているんですね!
そして、人事院面接の評価や印象は面接官の間で共有されています。
⇒面接時の印象や評価は採用面接にも影響するだけでなく、内定にも直結します!
ということでA評価を目指す気持ちで、面接対策がんばってみてください!!!
そして、国税局によっては、最終合格発表日の前に面接の評価が良い方に営業電話をかける場合があります!
⇒「面接の評価が良いから、うちの国税局に採用面接しに来てくれたらいい報告ができる」等と電話がかかってきます。
⇒強い囲い込みを受ければ、内定をもらったも同然です!
【内定獲得に向けて】③採用面接で合格を目指す!
最終合格発表日から各国税局ごとの『採用面接』が始まります。
要は就職先の面接のことですね!
採用面接というのは、受験生と国税局とのマッチングの場なのですが、
半分くらいは出来レースです!
説明会や人事院面接などで受験生に目をつけておき、
あらかじめ内定を出す人と出さない人をふるい分けしている国税局が多いです。
⇒囲い込まれている受験生は「意向確認の雑談」程度で終わることが多いです。
⇒当然、普通に面接を行っていい評価をもらって合格する方もいます。
【内定獲得に向けて】せんせいからのアドバイス
目的は内定獲得なので、人事院面接という配点が2/9と低い試験が、実は筆記なんかよりもよっぽど重要度が高いということになります!
ココでいい印象を与えられるかどうかが国税専門官合格のカギですから、
筆記試験の対策だけじゃなくて、以下のような人物試験の対策もきちんとできる人が合格しやすいと思います!
- 説明会へ参加
- 国税専門官の先輩とコンタクトを取って仕事内容を教えてもらう(税務署訪問等)
- 面接練習を頑張る!!
これから国税専門官合格を目指す方は、対策の重要度を見極めて、自分が何をすれば合格できるのかをきちんと考えてみてほしいなと思います。
また、国税専門官の内定には男女格差もありますので、男性は特にココでA評価をもらえるように頑張ってみて下さい!
国税専門官に受かりたい方は私の作った『受験案内』を見よう!試験の攻略法を徹底解説!
この記事を書いた人
ボーダー点などの考察も含め、これから細かく紹介していきますね!
記事を読むのがめんどくさい人は、動画でも自分の合格ビジョンを見ることができます!
【国税の合格ビジョン】何点取れば合格?