今回は国家公務員の中でも土木区分の仕事内容や役割などに着目して紹介していきたいと思います。
インターネットで調べてもあんまり詳しく出てこないんですよね。
僕も説明会にいくつも参加してようやく「将来自分がどんな仕事をしているのか。」という雰囲気がつかめるようになりました。
ではさっそく土木の仕事内容を説明していきたいと思います。
目次
【国家公務員の仕事内容・種類】土木区分の公務員はどんな仕事をしているの?
土木区分で受験したとして最終的にどんな仕事をすることができるのか?
土木区分の中でさえも仕事は多種多様なんですね。
さらに国家公務員は約2年ごとに転勤・部署移動等があります。
さまざまな仕事を経験することで優秀な人材を育てたいってことなんでしょうかね?
とりあえず国家総合職と国家一般職の2つにわけて仕事内容を説明したいと思います。
【国家総合職の仕事内容・種類】国家総合職の土木(工学)区分の仕事内容を解説!
とくに国家総合職の場合は、仕事の幅が広いです。
そして主に本省勤務、東京の霞が関で働く場合が多いです。
そもそも土木を勉強した人たちは受験するときに工学区分での受験となるんですね。
工学区分というのは土木、建築、機械、電気・電子、情報などの様々な専門分野を学んでいる人が受験する区分となります。
様々な専門分野を学んでいるのに工学区分という1つにまとめられてしまうんです。
イメージ的には大学の工学部でくくられるといった感じですかね?
ですが工学区分で最終合格をもらえた場合、募集さえあれば土木や電気など関係なく好きな省庁を受験することができます。
土木を選択していて人気なのがこの4つです。
- 国土交通省
- 経済産業省
- 環境省
- 農林水産省
それぞれどんな仕事をしているのか大まかに説明してみます。
国土交通省での仕事って?
国土交通省は、国土の総合的かつ体系的な利用、開発および保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の発展並びに海上の安全および治安の確保などを担う官庁です。
そんな国土交通省のなかにももちろんいろいろな種類の仕事があります。
その中でも土木系で一般的だと感じるものを挙げてみます。
道路・河川の整備関係
港湾・空港・の整備関係
鉄道の整備、安全・環境対策及び技術開発関係
地方の出先機関で働くことが多いですね。地方の整備局や工事事務所や県庁(土木)と仕事をして、港湾整備や河川整備、インフラ整備に道路の路線決定などを行います。
本省では他省庁や国会議員との話し合いを行い、政策決定などを行います。
他にも開発途上国への開発計画策定や技術支援を通じて国際的な業務に携わることもできます。
イメージしやすいように説明すると
リニア新幹線開通にむけて環境問題に配慮しつつ路線決定をしたり、
地方整備局で新しい高速道路の設計や整備に携わったり、
河川が氾濫しないように堤防を設計したり、とこんな感じです。
国土交通省自体が工学区分の採用が多いので、要チェックですね。
次は経済産業省、環境省、農林水産省について簡単に紹介していきます。
経済産業省での仕事って?
経済産業省では技術関連施策、地球環境問題、資源エネルギー行政に携わる仕事をすることができます。
地球環境問題に関する企画や立案といった国家規模のプロジェクトを立案できたり、
資源エネルギーなどに関する問題改善に取り組んだりします。
特徴としては工学区分や行政区分といった区分が関係なく配属が行われるんですね。
なので工学区分で採用されたとしても、行政区分のやるような仕事を任されたりもします。
環境省での仕事って?
環境省では大気汚染防止法等の法律の企画、立案や改正、工場・事業所の排ガス規制といった様々な業務に携わります。
僕のイメージですが、仕事内容の幅は広いと思います。
廃棄物対策、公害規制、自然環境保全、野生動植物保護などを自ら一元的に実施
地球温暖化、オゾン層保護、リサイクル、化学物質、海洋汚染防止、森林・緑地・河川・湖沼の保全、環境影響評価、放射性物質の監視測定などの対策を他の府省と共同して行う
環境基本計画などを通じ政府全体の環境政策をリード
最近もヒアリの問題がありましたよね?
その時に環境省のみなさんが動いていましたが、そういった生物多様性保全対策の仕事もあります。
農林水産省での仕事って?
農林水産省は、農林水産物の生産から消費まで、あらゆる面をカバーしています。
バイオマス資源の活用や有機農業・環境保全型農業の推進
農林水産業に関する技術開発の推進に関わる業務
食品の製造・流通に対する各種の指導・監督と支援
簡単に言うと日本の農業・林業・水産業の発展を図るという事ですね。
工学区分ですと水産庁などで港湾海岸事業に携わることが多いかと思います。
【国家一般職の仕事内容・種類】国家一般職の土木区分の仕事内容を解説!
国家総合職では本省勤務が多いのに対し、
国家一般職では基本的に地方の出先機関(整備局など)で働くことが多いです。
(もちろん本省勤務の場合もあります。)
その出先機関で国家総合職の企画を遂行していく役割を担います。
国家一般職 国土交通省での仕事とは?
九州地方、東北地方などの地方ごとに分かれて、その地方の河川、道路、港湾、空港、公園などの社会資本の整備と管理を行います。
企画調整、調査計画、設計・清算、施工管理、管理保全などが業務になります。
整備局の中でも「道路・河川関係」と「港湾関係」に分かれます。
新しい道路を企画したり、河川が氾濫しないように管理するといった感じですね。
土木区分の場合、この国土交通省での勤務が多いと思います。
国家一般職 経済産業省での仕事とは?
経済産業省では技術関連施策、地球環境問題、資源エネルギー行政に携わる仕事をすることができます。
地方の経済産業局や産業保安監督部で国家総合職が立案した企画を遂行するために仕事を行うといった感じです。
国家一般職 環境省での仕事とは?
廃棄物対策、公害規制、自然環境保全、野生動植物保護などを自ら一元的に実施
地球温暖化、オゾン層保護、リサイクル、化学物質、海洋汚染防止、森林・緑地・河川・湖沼の保全、環境影響評価、放射性物質の監視測定などの対策を他の府省と共同して行う
環境基本計画などを通じ政府全体の環境政策をリード
一般職採用の場合でも本省勤務となるのが特徴で、自然系と理工系にわけられます。
国家一般職 農林水産省での仕事とは?
林野庁での採用があります。
農学・化学・林学区分だと地方の農政局に配属され、食料・農業・農村などの問題解決に向けて仕事をするといった感じですね。
細かく説明すると次のような仕事があります。
都道府県及び市町村のバイオマス活用推進計画策定の推進
食品企業の食品安全・信頼向上の取組
再生可能エネルギー関する取組
土木の場合は森林管理局の採用で、言葉の通り森林を守っていくといった仕事につくことができるんですね!
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