論文の評価の割合と
面接の評価の割合について
こんにちは!ましゅーです!
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今回は国家一般職の論文と面接の評価割合についてです!
『〇〇さんがA評価は〇%って言ってた』『私は何%が足切りだと思う~』などといった信ぴょう性の低い情報ではなく
- 実際の試験データと
- 受験生1000名以上を対象としたアンケート結果
をもとに推測した、ある程度信ぴょう性の高い情報を紹介出来たらなと思っています。
目次
【面接・論文の評価分布】国家一般職2020年度編
理由や根拠、条件等の細かい話はあとにして
まずは結論から述べたいと思います。
国家一般職の論文の評価割合まとめ
論文は大体8~9%くらいが足切りなんじゃないかなと思っています。
(12人に1人くらい)
国家一般職の面接の評価割合まとめ
面接は大体2~5%くらいが足切りなんじゃないかなと思っています。
(例:4%⇒25人に1人くらい)
まぁいきなり解析結果だけを見せられても納得できないと思いますので、私がどうやってこれを導いたかを今から紹介していきます。
【面接・論文の評価分布】推測するための条件(重要)
- 論文+面接で足切り一発アウトで不合格となってしまう受験生は10%強存在する
- 論文は評価ごとの標準点と平均点、標準偏差が分かっている
- 面接は評価ごとの標準点のみわかっている
- 論文よりも面接の方が標準偏差が小さい
以上の4つの条件をすべて満たすことができなければ、その推測値は100%間違った値ということになります。
まぁ完全に説明不足だと思いますので、もう少し詳しく紹介していきます。
①【足切り一発不合格】は10%強存在する
面接or論文の足切りが原因で不合格になってしまう方が10%強存在する。
(7~9人に1人ほど)
この値は今年受験生の皆さんに寄り添って、アンケートを取らせてもらった私だからこそわかる超重要な情報だと思います。
2020年度は特殊で2次試験の受験率は0.73~0.74前後
以前、【2次試験の受験率】について、TwitterやYouTube等でかなり大規模なアンケートを実施させていただきました。
⇒行政職は10833名中7965名が受験(重複アリ)。
⇒受験率は0.735という結果が得られました。
(アンケートの条件が知りたい方はこちら)
2次受験者数(仮)と合格者の差
1次試験の合格者数は7665人で、これは確定値です。
⇒受験率0.735なら、5600~5700人前後が受験していたということがわかる。
(※もちろん、ココは多少前後すると思います)
- 2次受験者数:5634名(推測値)
- 最終合格者数:4771名(確定値)
⇒全体としては、2次試験で大体800~900名程が落ちてしまったということがわかります。
このうち”単純な点数不足”で落ちた人の割合
※受験率はアンケート調査
2020年は北海道、近畿、沖縄以外の地区は垂れ流し状態でした。
⇒要は足切りの人以外は全員合格という意味。
⇒ココがカギで、北海道、近畿、沖縄の3地区で単純に点数不足で落ちてしまった人は100~200名ほどだと推測できます。(例:筆記がボーダー付近+3Cで不合格、ボーダー付近+4Dで不合格等)
全体の0.73~0.74というのはそこまで大きくずれてないと思います。
※特に近畿地区は点数不足不合格者もそこそこいたのではないかなと思います。
じゃあ”足切り”で落ちた人の割合は?
点数不足で不合格の方が150名と仮定すると
足切りで不合格になった人は713名となります。
⇒足切りで落ちてしまう人は12.7%
⇒大体8人に1人くらいということになります。
②2020年の論文の試験データ
- 平均点:4.063点
- 標準偏差:0.848
- 6点⇒93点
- 5点⇒73点
- 4点⇒54点
- 3点⇒34点
- 2点以下は足切り一発不合格
こちらは確定値となるので、推測した割合とこの確定値は絶対に一致しなければいけません。
(平均点も標準偏差も、評価ごとの標準点もすべて整合性が取れなければいけない)
細かい話は後でします。
③2020年の面接の試験データ
- 平均点:不明
- 標準偏差:不明
- 6点⇒93点
- 5点⇒73点
- 4点⇒54点
- 3点⇒34点
- 2点以下は足切り一発不合格
面接の評価については、評価ごとの標準点しかわかっていませんが、予想した割合とこの標準点はすべて整合性が取れなければいけません。
④論文よりも面接の方が標準偏差が小さい
※比較しやすくするため、面接はA=6点、B=5点、C=4点、D=3点、E=足切りとする
※比較しやすくするため、論文の標準点は2倍とする。(実際はこの値の半分です)
少し難しい話になってしまうかもしれませんが、論文と面接の評価ごとの標準点を比較すると以下の2点がわかります。
- 平均点は面接の方が高い
- 標準偏差は面接の方が小さい
面接の平均点はBとCの間で、論文の平均点よりは大きい
そして、A評価(6点)というのは、面接の方が取りにくいということが分かります。
(A評価や足切りの割合は面接の方が小さい)
そこで、ただ単に適当な値を当てはめてもいくつもマッチする例ができてしまうので、1000名以上の方にアンケートに協力してもらいました!
その結果を今から紹介したいと思います。
【面接・論文の評価分布】アンケートの調査結果(誤差大)
2020年度の国家一般職の試験は11/2から正式な成績開示が可能でした。
そこで受験生たちにTwitterやLINEで協力してもらって、自分の面接・論文の評価について1000名以上の方にアンケートに答えていただきました。
こちらが結果です。
はじめに言っておきますが、誤差がかなり大きいので参考のし過ぎには要注意です。
誤差がどれくらいあるのかを今から表にまとめて紹介しますね!
【論文評価】アンケート結果(誤差大)
まずは論文からまとめましたが、赤背景のセルが入力した割合での解析値です!
平均点や標準偏差、標準点というのは確定値とマッチしなければいけないですから、誤差が大きすぎることがわかりますよね!
⇒例えば、平均点は少し高く出すぎですし、標準偏差(得点のばらつき)も大きすぎます。
基本的にアンケートに協力してくれる方は、悪い評価の人よりも良い評価をもらえた人の方が多いため、偏りができてしまっていると思われます。
(後で補正した推定割合を紹介します。)
次は面接の評価についてまとめてみます。
【面接評価】アンケート結果(誤差大)
こちらも論文同様、赤背景のセルが入力した割合での解析値です!
面接については平均点や標準偏差は不明ですが、標準点は確定値とマッチしなければいけないですから、誤差が大きすぎることがわかりますよね!
考察も論文と同じで、基本的にアンケートに協力してくれる方は、悪い評価の人よりも良い評価をもらえた人の方が多いため、偏りができてしまっていると思われます。
【論文・面接評価】アンケートを取ってわかったこと(考察)
- ほとんどの方がB~C、5~4点あたりの点数を取る(想像以上)
- 平均的に点数が分布するのではなく、足切りは問題がある人間を落とすため、割合分布はいびつになる。
A~Eでまんべんなく評価をつけて、下の人を足切りで落とすという考え方ではなく
『問題が無い人をA~Dでまんべんなく評価をつけ、問題ある人をEとして足切りにする』という考え方の方が納得できそう。
⇒そもそも『足切り』というのは、『問題がある人間を一発不合格にする』ための制度
コレが分かっただけでもアンケートを実施した甲斐がありました!
大きな収穫だと思います。
では、ココまで紹介したすべての条件をマッチさせるように、アンケート結果を補正していきたいと思います!
【国家一般職】補正後の面接・論文割合を発表!
先ほどアンケートの結果を発表しましたが、全然ズレた値であることは間違いありません。
ただ、評価ごとの大体の割合や平均点等はつかめているので、それをもとに補正してみると次のようになります。
【補正後】論文の評価割合
補正後の論文の評価割合はこんな感じです!
私たちが思っている以上に4~5点の方が多く、
また、足切りアウトになってしまう方も思った以上に多いかもしれません。
(論文は12人に1人くらいが足切り)
【補正後】面接の評価割合
補正後の面接の評価割合はこんな感じです!
私たちが思っている以上にB~Cの方が多く、
また、足切りアウトになってしまう方も思った以上に多いかもしれません。
(論文は25人に1人くらいが足切り)
【国家一般職】面接・論文割合まとめ!
- 全体の評価が悪い人ではなく、問題がある人間を落とすため割合は毎年異なる(重要)
- 論文は8~9%程が足切り
- 面接は2~5%程が足切り
- 思っている以上にB~C、4~5点を取る人が多い(他と差がつかない)
- A評価や6点満点はかなりすごい!(狙いにくい)
要は足切りになるかどうかは『自分次第』ということです!
⇒足切りかどうか判断して、足切りではない人をA~Dに分配するというイメージ
『どういう人間が面接で足切りになるか』
『逆に高評価をもらえる人はどんなところを意識しているのか』
『どんな答案が論文足切りか』
『高評価の答案の特徴』…等
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【国家一般職】論作文・面接のオススメ講座
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