公務員のライトでは、日本トップレベルの「専門家集団」が、最新の公務員試験を徹底分析し、公務員試験の対策方法をお伝えします。
今回は、国家一般職の一般論文試験について、公務員のライト専任講師のゆうシ先生が、徹底解説いたします。
ゆうシ先生は、これまで、数多くの大学で国家総合職の政策論文や、行政職の課題式論文対策を行っています!
また、公務員試験の論文対策書籍で、なんと「2冊」もAmazonベストセラーを獲得しています!
つまり、公務員試験の論文対策で、日本トップレベルの講師です!
目次
[国家一般職]一般論文試験の概要
- 一般論文試験の試験時間は「60分」です。
- 字数規定はありませんが、合格者の多くは「700~1000字程度」で記載しています。
- 資料をもとに、小問①と小問②について述べる「資料読み取り型」です。
- 採点は「6点満点」です。
- 「2点以下」を取った場合は、他の科目の点数に関わらず一発で「足きり不合格」
足切りになる受験生の割合は?
公務員のライトのアンケート調査結果「得点分布の推定割合」によると、以下のことが分かりました。
- 最高点6点を取るのは全体の約4%程度です。
- 64.6%と多くの受験生が4点を取っている。
- 人事院発表の2024年度の平均点は「4.07点」です。
- 2点以下で「足切り一発不合格」となってしまった受験生は「全体の約8%程度」です。
主な足切りの原因は?
公務員試験のライトのアンケート調査によると、足切りの原因として、以下のものが挙げられます。
- 「問い」や「問題文」の指示に従ってない。
- 与えられた「資料」を無視している。
- 「文字数」が極端に少ない。
- 記述内容が過激な主張であったり、著しくバランスを欠いている。
もし、足切りとなれば、その後にせっかく頂いた内々定がムダになってしまいます。ですので、この場を借りて私はうるさく論文の重要性について語りたいです!
重要なことは、難しい知識やハイレベルな論述ではなく、あくまで問いに対して、与えられた資料をもとに、自分の意見を適切に述べることができれば、まず4点はもらえると断言できます。
実際の過去問のテーマは?
実際の問題用紙は?
実際の記載用紙は?
- 答案用紙は「A3両面」です。
- 答案用紙は、「32文字×28行」です。
- えんぴつ、シャープペンシルを使用します。
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[国家一般職]一般論文で高評価(5~6点)を取るポイント
国家一般職の一般論文試験は、下の2つを守ることで誰でも4点以上を取ることができます。
①「問(1)、問(2)の問いに的確に答える」こと
②「必ず資料を参考にする」こと
それでは、上の二つを詳しく見ていきましょう!
国家一般職の一般論文試験は、あなたの持っている「特別な専門知識」や「高度な論理性・論述力」を判断する試験ではありません。むしろ、特別な専門知識が無くても、問題文の誘導や資料をもとに現場思考で十分書くことができます。
つまり、これからあなたが国家公務員として働いていくうえで、国家組織の一員として、上司の指示に従って、的確に業務を遂行できるのか?を判断する試験です。ですので、評価も6段階とシンプルです。
ここで、国家一般職は、立案された政策を「実行」する業務を担う職員です。そして、この業務を遂行するうえで、「上司の指示に従いながら」進めていくことが不可欠です。
つまり、一般論文試験での問題文の指示(上司の指示)は「小問①、②に過不足なく答える」ことと、「資料を参考にすること」です。
添付の資料は、上司が「この方向性で仕事を進めてほしいなぁ」という、ヒントや考え方の方向性が示されていると考えましょう。
言ってしまうと…、「問題文の奴隷になってやろう」ぐらいの心意気が重要です!
これまで指導してきた受験生で、低評価 or 足切り評価 となってしまったケースをご紹介します。
低評価 or 足切り評価 実際のケース
- 「あ、このテーマは卒論の内容に近いので、いろんな知識を書けるぞ!」 ➡ 問題文の指示や資料を無視して低評価
- 予備校講師に「他の受験生と同じようなことを書いたら評価されない」と誤った指導を受けて、「ライバルに差を付けるため、誰も思いつかない独創的なこと書いた」 ➡ 実現可能性を欠いた内容・バランスを欠いた内容で低評価
[国家一般職]一般論文のデータベース「過去問16年分」はこちら
公務員のライト「データベース」で、過去16年分の問題を無料で閲覧できます。
国家一般職の高評価答案
合格者の記載例:生産年齢人口の減少(2018年度)
我が国の生産年齢人口は1990年代をピークに減少を続けており、今後も減少が続くと推計されている。この生産年齢人口の減少に伴う生産力の低下によって、我が国の社会経済に大きな影響を与えることが懸念されている。この状況に関して、 以下の問いに答えなさい。
(1) 生産年齢人口の減少による生産力低下に影響されることなく、中長期的に経済成長を実現していくために解決すべきと考える課題を、以下の図1 2 を参考にしながら、二つ述べなさい。 (2) (1)で挙げた二つの課題を解決するためには、それぞれどのような取組が必要となるか。 あなたの考えを具体的に述べなさい。
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