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【公務員試験の政策討論】誰も教えてくれない試験の流れと対策方法を徹底解説!

    政策討論とは?
    攻略ポイントを徹底解説!

     

    今回は国家総合職の院卒者試験の2次試験に課されている
    政策課題討議試験、通称「政策討論」について詳しく紹介していきたいと思います。

     

    政策課題討議試験という名前を見ただけではどんな試験なのかさっぱりわかりませんよね。
    私の友人には、どんな試験なのかもわからずに受験し、失敗してしまった人もいます。

    最低でも流れやポイントを把握してから試験に挑みたいですよね!

    この記事では上記の4点について詳しく解説していきたいと思います!

     

    政策課題討議試験についての流れやポイントを簡単に教えていきます。
    まずは、【政策討論の流れ】から紹介していきます!

     

    【国家総合職】政策討議試験の流れ

    国家総合職の政策討論の流れをつかめ!1

    政策討議試験は2次試験の面接試験と同じ日に行われます。
    午前中に2次試験に人物試験があり、午後から政策討議試験がスタートします。

    ちなみに、私が受験した時は、昼ご飯を食べる時間はありませんでした。

     

    【国家総合職】政策討議試験の流れ

    簡単に流れを説明するとこのようになります。

    【政策討議試験の流れ】

    1. 資料(英文を含む)をもとにレジュメを作成する(25分)
    2. 別室に移動して全員分のレジュメのコピーを渡される。
    3. 順番に自分のレジュメについて発表(1人3分)
    4. 全員で資料のお題について討論(30分)
    5. 討論が終わったら、自分の見解を発表する(1人2分)

    まずはテーマが与えられるから、それについて自分の考えや意見をレジュメにまとめる時間が与えられます。

    そして、別室(討論をする部屋)に移動して、討論開始!
    受験生それぞれが自分の見解を発表し、テーマについて皆で話し合います。

    討論が終わったら受験生それぞれが自分の意見のまとめを発表して試験が終わります。

     

    【国家総合職】政策討議試験の人数

    基本的には1グループ6人で行いますが、2次試験を辞退して受験しに来ない人もいるので5~6人程度だと思われます。

    実際に私が受験したときのグループは6人でした。

     

    【国家総合職】どんな資料が配られるのか?

    【政策討論の資料】

    資料は4~5ページで日本語の文章やグラフなどが全体の約67%(2/3)、英語の文章とグラフが全体の33%(1/3)となっています。

    お題が与えられていて、賛成と反対の意見を選ぶような形になっています。
    賛成の理由、反対の理由を資料の中から探して自分の意見の裏付けをしていくといった形ですね。

    それと気になっている方が多いと思いますが、英語の部分を無理に読む必要はありません。
    私も英語の部分は捨てていましたので、日本語の部分だけで勝負しましたが、討論自体に全く差支えなかったです。

     

    この資料に関するポイントやレジュメの対策方法はこれから細かく説明していきますが、その前に【政策討論と集団討論の違い】について触れておきます!

     

     

    【国家総合職】政策討議試験と集団討論の違い

    国家総合職の政策討論

    政策討論と集団討論で何が違うのかをまとめてみました。

     

    政策討議試験の特徴1:どんな資料が配られるのかわからない

    市役所や県庁などで行われる集団討論の試験では、だいたいどんなテーマが出題されるのかというのが決まっています。
    例えば、土木で受験したら「構造物の老朽化」であったり、「災害につよいまちづくり」であったりと、ある程度の予想はできますよね。

     

    社会問題がテーマ

    しかし、政策討論の場合はどんなお題・資料が出るのかまったく予想できません。
    ⇒「国家総合職の仕事に関係のあること」がテーマになると思いますので、テーマもかなり幅広いかなと思います。

    そこで、皆さんは日頃から社会事情等に対して自分の考えを持つようにするのが大事になります。

     

    政策討議試験の特徴2:役割分担の指定が無い

    集団討論の場合、グループリーダー、書記、タイムキーパーなどといった役割に分担されますが、政策討論の場合、役割分担は自由です。

    全員が自由に討議を行い、自分の見解をまとめるといった感じで
    別に役割分担を決めても良いし、決めないで討論するのもアリでした。

     

     

    【国家総合職】政策討議試験の評価ポイント

    国家総合職の政策討論2

    ポイントと対策方法を説明する前にこの政策討議試験でどこを評価されるのかという点をまとめて紹介しますね。

    主な評価ポイントは「積極性」「指導性」「グループへの貢献性」などで、これらから総合的にA~Eの5段階評を付けられます。

    受験者のほとんどがC評価になるといわれているので、この政策討論自体そんなに評価に影響しないのかもしれませんね。
    ただ、E評価を受けてしまえば即不合格となるので、ポイントを抑えて試験に臨みましょう!

     

     

    【国家総合職】政策討議試験の対策方法・攻略ポイント

    対策ポイント
    • 政策討論の流れを把握しておくこと
    • レジュメの書き方をある程度決めておくこと
    • 英語を無理に読まないこと
    • 午前中の面接試験でグループのメンバーと仲良くなること
    • 最後の見解(まとめ)を大事にすること
    • 普通の集団討論の練習をしておくこと

    個人的にこれから政策討議試験を受ける人に伝えたい対策ポイントはこの6つです。

     

    【政策討議試験の対策方法①】流れを把握しておくこと

    この記事を見てくれた皆さんはもう「政策討論の流れ」は大丈夫ですよね!
    試験内容を把握していないと失敗してしまいやすいですから、予め試験を受ける自分の姿は思い描けるようにしておきましょう!

     

    【政策討議試験の対策方法②】レジュメをうまく作ること!

    最初の25分でテーマに対する自分の意見をまとめていくのですが、このレジュメは他の受験生にも見られるので、良いレジュメを作る必要がありますよね!

     

    そこで、私が個人的良いなと思うレジュメのまとめ方を紹介していきます。
    ちなみに、レジュメは白紙です!

     

    オススメのレジュメのまとめ方(例)

    国家総合職の政策討議試験のレジュメの書き方

    実際に私は上記のような構成でレジュメをまとめましたが、本番でかなり役に立ったので、結果的にまとめ方はかなり良かったと思っています。

     

    やはりレジュメの作成は重要度が高いです!
    うまくまとめられていれば討議のネタにもなりますし、発表もスムーズに行うことにつながります。

     

    【根拠】は発表するときに役立つ!

    配布される資料には自分の意見を裏付けるためのグラフや情報がたくさん掲載されています。
    箇条書きにしてまとめて書いておけば、自分が発表する際に役立つと思います。

    また、他の受験生にも伝わりやすくなると思います。

     

    【メリット・デメリット】は発表時も討論時も役立つ!

    うまくまとめることで、他の受験者に問題意識をうまく伝えることができると思います!
    課題解決に向けた取り組み等はメリットがある反面、絶対にデメリットもありますからね~!
    ⇒ここを指摘してあげるのは大事かなと思います。

    また、メリット・デメリットがあった方が説得力がありますし、発表もスムーズに進みやすくなります。

     

    【問題点の指摘】想定される反論を書く!

    課題があって、取組があって、それがスムーズに進むことなんて基本的にはありえませんから、【想定される反論】についてもレジュメで触れておきたいところです。
    ⇒ここを述べてあげると印象も良いですし、討論も盛り上がりやすくなります。

    うまくまとめられていれば「〇〇さんのレジュメにこのような反論が書かれているんですが、これについて話しませんか。」というように話を振ってもらえることもあると思います。

     

    実際に私は想定される反論を書いておきましたが、本番とても役に立ちました。
    ここまで書くのに時間が足りるかわかりませんが、できれば書きたい項目です。

     

    【政策討議試験の対策方法③】英語は無理に読まなくていい!

    英語は無理に読む必要はないと思います。
    そもそもレジュメを作る時間は25分しかありませんし、他の受験生も読めてないことの方が多いです。

    そこで、無理に英文を読もうとするよりも、レジュメの作成に時間をかけた方が合格率は高くなるのではないかなと思います。

    実際に私が受けた政策討議試験のメンバーは全員、皆さんが知っているような有名な国立大学出身でしたが、英語については読めていませんでした。

     

    【政策討議試験の対策方法④】他のメンバーと仲良くなっておこう!

    午前中が面接試験で、午後が政策討議試験と言いましたが、午前中は意外に他のメンバーとコンタクトが取れる時間がたくさんあります。

    ココで他の受験生と情報交換をしたり、政策討議試験について話し合ったりして仲良くなっておいて下さい!

    政策討議試験はこれから国家総合職の職員として行う仕事のシミュレーションでもあるわけです。
    ⇒他の受験生はライバルではなく、これから一緒に働く仲間です!

     

    【政策討議試験の対策方法⑤】最後の見解(まとめ)を大事にする!

    私たちが討論をしている間、採点官の1人が寝ていたのを今でも覚えています(笑)
    採点官も要所要所しか見ていない可能性もありますよね…!

    そこで重要になってくるのが【まとめ(終わりの印象)】だと思います。

     

    ポイントは討論をして自分がどう変われたのか

    まとめのポイント
    • 討論を終えて自分の意見がどのように変わったのか
    • 討論の中で自分は何を吸収できたのか
    • 討論の中で自分の意見はどこが良くなかったのか
    • 討論を通して自分はどう成長できたのか…等

    あくまで私の個人的な意見ですが、上記のようなポイントが高く評価されやすいのかなと思っています。

     

    討論⇒どう成長できたか

    他の受験生の意見を聞いて、自分の意見の悪い部分を見つけることが出来た。〇〇さんや〇〇さんの意見を聞いてココとココを改善してみた結果、自分の意見はこのように変わった。』などと言ったようなセリフが好ましいのかなと思います。

    柔軟性】【吸収力】【今後、活躍してくれそう感(行動特性)】等がうまくアピールできていますよね!

     

    他の受験生の意見を取り入れようとする姿勢が大事!

    最初の意見と討議を終えた後の意見が同じだったとしても、「〇〇さんの意見や△△さんの意見も考慮してみたのですが、最終的に最初と同じ意見となりました。」などと、きちんと相手の意見もきちんと聞き入れているフォローすることが大事だと思います。

     

    意見の異なる他の人の話を聞いて、自分の意見を一旦考え直してみるという柔軟な思考も国家総合職の職員に求められる素質の一つだと私は思います。

     

    討論の間もメモは取れるので、発表の準備をしておこう!

    討論の間もメモが取れるので、最後のまとめの発表がうまくいくように、他の人のレジュメや意見を参考にして自分の意見をうまくまとめてみて下さい!

     

    【政策討議試験の対策方法⑥】普通の集団討論の練習をしておく!

    実際に本番形式の練習をするのは困難を極めると思います。
    恐らく、大手予備校等にお願いしないと再現できないと思います。

    まぁコレは仕方のないことで、他の受験生も皆条件は同じなので、普通の集団討論で練習してみて下さい!
    討論ということで根本部分は同じですからね!

     

    ではこれで国家総合職の政策討議試験のポイント解説は終わりです!

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