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【裁判所事務官のボーダー(大卒版)】難易度・倍率・合格素点等をわかりやすく紹介します!

    裁判所事務官
    筆記ボーダー点を徹底解説!

     

    こんにちは😊ボーダー、偏差値大好きな公務員のライトのましゅーです!
     

    今回は裁判所事務官大卒者の試験における
    筆記&最終合格ボーダー点をデータに基づいて詳しく解説出来たらなと思ってます。

    【今から紹介】

    • 筆記試験のボーダー点
    • 試験地ごとの難易度
    • 過去の倍率
    • 論文や記述のボーダー
    • 面接のボーダー
    • 最終合格ボーダー点
    • 上位合格者たちの得点
    • 合格ビジョン(得点目安)まとめ

    見やすいように、またわかりやすいように表や図を作りましたので、きっと↑これらの知りたい情報が見つかると思います!

     

    更新状況
    • R3.7/30:最終合格発表日⇒倍率表更新
    • R4.4/17:R3のボーダー点追加(遅れてすみません)
    • R4.7/29:最終合格発表日⇒倍率表更新
    • R5.3.21:R4のボーダー点追加
    • R5.8.2:R5の最終合格発表日→倍率表更新
    • R6.5.12:ここ5年間のボーダー点の平均値を更新

     

    ここ5年間の実際の合格ボーダー点(60点満点換算)

    教養と専門択一合わせて、表の点数を超えているかどうかが一つの指標になります。
    ※平均点等の兼ね合いで、2024年度は提示したデータよりもボーダー点が下がる可能性があります。

     

    ここ5年間の実際の合格ボーダー点(得点率)

     

     

    目次

    【裁判所事務官のボーダー(大卒ver)】まずは基礎知識から

    基礎知識(重要)
    1. 地域ごとに倍率・ボーダーは違う
    2. 筆記ボーダーはシンプル、最終合格ボーダー点はかなり複雑

    まず簡単に基礎知識を紹介させてください。

     

    【裁判所事務官(大卒)のボーダー】地域ごとに難易度に差がある

    ※上記のイラストは大体のイメージです。例えば東京等はもっと管轄エリアが広い(静岡や新潟等も含む)です

    裁判所はこれらの管轄エリアに分けられて、自分が受験できるのはこのうち1つとなります。
    この地域ごとに『採用予定者数』と『受験者数』が違うので、『競争倍率』が異なってきます。

     

    競争倍率が違うということは受かりやすさが違うということになります!
    だから合格ボーダー素点とかも変わってきちゃうんです。

     

    【裁判所事務官(大卒)のボーダー】言っておきたいこと

    大雑把に筆記試験のボーダーを紹介してから、細かいボーダー考察をしていきたいと思います。
    筆記試験のボーダーはシンプルですが、特例制度があるため最終合格ボーダー点はやや複雑です。

    ポイント

    重要なのは、(1)筆記ボーダーの算出方法と(2)最終合格ボーダー点の算出方法が異なるということです。

    また、1次試験の合否は教養と専門択一の結果で決まります。(記述や論文等は最終合否判定に使用)

    ※この記事では実際のボーダー情報を嚙み砕いて紹介していきます。
    ※基本的には裁判所事務官一般職の大卒程度の試験のボーダーを中心に紹介していきたいと思っています。

     

     

    【裁判所事務官(大卒)のボーダー】過去5年の平均値を紹介!

    ※H25~R1までの平均値

    ダラダラ話すのは後回しにして、まずは結論から!
    ここ5年の裁判所事務官の大卒ボーダー素点の平均値はコレです。

    ちなみに、教養試験は40問、専門試験は30問です。

    実際に試験を受けてみて、例年に比べて試験の難易度が簡単だったなって思ったら0~2点足して、難しくなっていると思ったら0~2点減らしてみて下さい!
    (理由は平均点の誤差が20.8点±2、16.3±2くらいだからです)

     

     

    【裁判所事務官(大卒)】(1)過去の筆記合格点まとめ

    倍率や面接、論文や記述の評価について紹介していきたいなとは思うのですが、その前に『過去の筆記合格点の確定値』を地区ごとにまとめて紹介したいと思います。

     

    【札幌】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    ※教養は14~15点以下、専門は12点以下が一発アウトです。(年度ごとに足切りラインに差はある)
    ⇒なので例えばH29年であれば、教養14,専門12、ココがボーダーだったということです。

    札幌のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【仙台】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    仙台のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【東京】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    ※教養は14~15点以下、専門は12点以下が一発アウトです。(年度ごとに足切りラインに差はある)
    ⇒H28年の専門は12点以上取らないと不合格

    東京のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【名古屋】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    名古屋のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【大阪】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    大阪のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【広島】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    広島のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【高松】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    高松のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

    【福岡】高等裁判所(大卒)の筆記ボーダー点

    福岡のボーダー情報をまとめると↑このようになります。

    合格に必要な教養と専門の素点を紹介しています。
    年度ごとに平均点と標準偏差に違いがあるので、偏差値を目安にするとイメージが掴みやすいかもしれません。

     

     

    【裁判所事務官(大卒)の倍率】地区ごとの筆記合格難易度

    ※H25~R1までの平均値

    近年の各地区ごとの筆記倍率の合計・平均値はこんな感じです!
    この表を見れば大体の筆記試験の難易度がつかめますよね!

    ただ、もともと採用枠数が少ない地域などは、年度ごとの倍率の差が激しい場合もあります。簡単に地域ごとの倍率と傾向について紹介しておきますね!

    倍率というのはボーダーとリンクしているから、倍率のチェックは必要不可欠!
    倍率が高い地区は合格ボーダー点が高く、低い地区は合格ボーダー点が低いというのは基本的な考えですからね!

    ※H26に採点ミスによる追加最終合格者が7名いる
    ※1次合格者数より2次受験者数が多いことがあるが、これは特例制度があるため

     

    【裁判所】採用予定者数の推移

    裁判所事務官の大卒・一般職における、採用予定者数の推移です。
    赤が平均値より上、青が平均値よりも下を表しています。

    採用予定者数と受験者数の比で、合格基準点(偏差値の合格ライン)が変わるので、採用予定者数や申込者数(受験者数)は要チェックです💡

     

    【札幌】高等裁判所(大卒)の倍率

    札幌は採用予定者数の分母が少ないので、年度ごとのばらつきが大きい地区です。

    とはいっても筆記倍率はかなり低めですから、ボーダーも平均点くらいとなっている年が多いと思います。

     

    【仙台】高等裁判所(大卒)の倍率

    仙台はボーダーや倍率の変動は少なめかなと思います。

    受験生のレベルや倍率的に、平均点+数点取れていれば受かる年が多そうです。(※平均点は(21,16)くらい)

     

    【東京】高等裁判所(大卒)の倍率

    東京は採用予定者数が安定しているので、ボーダーも倍率も安定しています!

    ただ、受験生のレベルは少し高めなので、偏差値55~57くらいの点数が1つのボーダー点の目安になると思います!(※平均点が(21,16)なら偏差値55は(23.4、18.4点)くらい)

     

    【名古屋】高等裁判所(大卒)の倍率

    名古屋もボーダーや倍率の変動は比較的少なめだと思います。

    受験生のレベルは少し高いので、偏差値55~57くらいの点数が一つの合格の目安となりそうです。(※平均点が(21,16)なら偏差値55は(23.4、18.4点)くらい)

     

    【大阪】高等裁判所(大卒)の倍率

    大阪もボーダーや倍率の変動は比較的少なめかなと思いますが、受験生のレベルや倍率も他の地域に比べれば高めです。

    合格するためには偏差値58~60くらいの点数は取っておきたいところです。(※平均点が(21,16)なら偏差値60は(25.7、20.8点)くらい)

     

    【広島】高等裁判所(大卒)の倍率

    広島はボーダーと倍率の変動が激し目な地区です。

    年によってボーダー点の目安も違いますが、とりあえず偏差値55くらいの点数は取っておきたいところです。(※平均点が(21,16)なら偏差値55は(23.4、18.4点)くらい)

     

    【高松】高等裁判所(大卒)の倍率

    高松もなんだかんだで安定はしていますが、採用予定者数の分母が小さいので、その影響を受けやすい地区でもあります。

    受験生のレベルが他の地区に比べて低めなので、ボーダー点も少し低く、だいたい偏差値52くらいの点数が目安になるかなと思います。(※平均点が(21,16)なら偏差値52は(22,17点)くらい)

     

    【福岡】高等裁判所(大卒)の倍率

    福岡は管轄の地区が多いわりに採用予定者が少ないので、他の地区に比べると倍率等が高め…です!
    そして難易度も年度ごとにそこそこの違いはあります。

    受験生のレベルは全体的に見て低めなので、偏差値55~57くらいの点数が一つの合格の目安となりそうです。(※平均点が(21,16)なら偏差値55は(23.4、18.4点)くらい)

     

    【裁判所事務官(大卒)】2次試験倍率まとめ

    ※H25~R1までの平均値

    こちらの表は平均値なので、年度ごとの倍率の違いには注意が必要ですが、まぁだいたい3倍弱なんだな~と思っていただければと思います。

    一応、もう一度おさらいということで伝えておきますが、筆記試験の標準点と記述、論文、面接の標準点を足した合計点で合否を争うので、フラットな状態で3倍というわけではありません。
    (簡単に言うと、筆記で満点取れている人等は有利ですよ~といったところです)

    すでに筆記試験で全体の40%は採点が終わっています。
    (教養+専門は配点合計が4/10)

     

     

    【裁判所事務官(大卒)】(1)筆記合格点の詳しい解説

    裁判所事務官等、公務員の試験の多くは素点を標準点に換算してから、その点数で合否を争います。教養と専門択一の標準点分布をザッとまとめるとこんな感じです。

    【大体の分布】

    • 教養→20~80点ほど
    • 専門→20~80点ほど

    この教養と専門択一で一定ライン(ボーダー点)を超える点数を取った人が筆記試験合格となります。
    変換の際は次の式を使います。

     

    【裁判所事務官(大卒)のボーダー】自分の『偏差値』が点数になる

    皆さんは覚える必要はありませんが、裁判所事務官の試験は↑このように自分の得点が決まります。
    どういうことかというと、『偏差値が自分の得点(標準点)となりますよ~』ってことですね!

     

    裁判所事務官(大卒)の配点比率

    【配点比率】

    • 教養→1 (2/10)
    • 専門→1 (2/10)

    ※どうせ標準点に換算するので比率はあまり意識しなくてOK
    ※面接と択一の配点が大きいってことだけ覚えておこう

    比率×偏差値=標準点
    →要は偏差値がボーダー点となるわけですね!

     

    特に教養と専門はそれぞれ比率が1ですから、偏差値=そのまま自分の標準点となります!
    例えば、教養の偏差値が60、専門の偏差値が55なら、60+55で自分の標準点は115点です!

     

    【裁判所事務官(大卒)のボーダー】平均点=偏差値50

    平均点というのは皆さんご存じの通りで、標準偏差というのは得点のばらつきのことですね!
    受験生の得点分布がバラバラなのか、ある程度まとまっているのかを示すものです。(皆さんは覚えなくてOKです)

    そこで平均点=偏差値50という基準は絶対に覚えておください。

    教養も専門も偏差値50の得点(平均点ジャスト)を取っている人は、
    標準点:1×50+1×50=100点』ということです!

    例えば、筆記試験の合格ボーダー点が110点なら教養で偏差値55の点、専門で偏差値55の点くらいが必要だよ~ということです。
    もちろん、合計が超えていればOKなので、教養50、専門60等でもOKです!

     

    裁判所事務官(大卒)の1問の価値は?(重要)

    1問の価値は?

    教養1問→標準点2.1点
    専門1問→標準点2.0点
    ※標準偏差を(4.8,4.9)と仮定したときの1問の価値

    標準偏差の値がたまたま教養と専門で同じくらいの値を示していますが、これにより教養と専門の1問の価値が同じくらいということになります。
    例えば、平均点より教養2問多く取れたという方と、平均点より専門2問多く取れたという方の得点は同じくらいということです。

    めちゃくちゃ簡単な話で、平均点より専門1問多く取るたびに自分の偏差値が約2ずつ上がっていきますよ~ってことです!

    例えば専門試験の平均点が20点だったとすると…

    • 20点取った人は標準点50点
    • 27点取った人は標準点64点!
      (50+2.0×7点)

    計算も単純ですね!

     

    【裁判所事務官(大卒)のボーダー】自分の筆記点数を把握しておこう!

    まずは教養と専門における自分の標準点を計算しておきましょう!
    平均点を取った人より1問多く取れていると約2点多いですよ~って考えて、今から紹介しるボーダー標準点表を見るとイメージしやすいと思います!

    つまり
    ①自分で平均点をそれぞれ予想して((21,16)等)
    ②その点が取れていれば100点で
    ③教養、専門それぞれ1問多いごとに+2点((22,17)なら+4点等)
    →合計何点ってことになります![/voice]

    そしてその点数をメモしておきましょう![/voice]

     

     

    【裁判所事務官】(1)筆記試験の標準点ボーダーまとめ

    年度ごとに、また試験区分ごとに筆記試験の標準点ボーダーをまとめて紹介します。

     

    【一般職・大卒】筆記試験の標準点ボーダー

    こちらの表は【一般職・大卒】区分の実際の合格ボーダー標準点をまとめた表です。

    教養の偏差値+専門の偏差値の値のことなので、
    表の値を2で割れば、偏差値。
    すなわち合格難易度となるわけです。

     

    ボーダー点早見表【平均値を基準】

    ↑縦のラインが教養の素点、→のラインが専門の素点
    ※近年は教養14点以下、専門11点以下が足切りの基準になっています。

    • 教養も専門も平均点を取った人が100点
    • 平均点より1問多く取るたびに+2点

    というのが目安でしたね!

    つまり、名古屋なら大体110点くらいなので、平均点より教養か専門5問分くらい多く取らないと合格できないということになります。[/voice]

     

    【総合職・院卒】筆記試験の標準点ボーダー

    こちらの表は【総合職・院卒】区分の実際の合格ボーダー標準点をまとめた表です。

     

    【総合職・大卒】筆記試験の標準点ボーダー

    こちらの表は【総合職・大卒】区分の実際の合格ボーダー標準点をまとめた表です。

     

    裁判所事務官(大卒)の筆記の偏差値合格ライン

    ※H25~R1までの平均値

    一応、偏差値ボーダーもまとめておきます。

    皆さんも偏差値って聞いたことありますよね!
    先ほども言った通り、偏差値50の点数は2人に1人が取る点数で、基本的には平均点がその点数となります!
    そして、偏差値54~55というのが3人に1人くらいが取る点数のことです。上位1/3ってやつですね!

    もう一つ目安となる部分を言うと、大阪の偏差値57くらいというのは上位1/4の点数のことです。
    何となくどれくらいの難易度かイメージできましたか?

     

     

    【裁判所事務官(大卒)】(2)最終合格ボーダー点は複雑(重要)

    裁判所事務官の大卒程度の試験に関しては、
    筆記試験のボーダーと最終合格ボーダー点は別々の計算方法で算出します!

    ということで…

    ココまで紹介してきた筆記試験のボーダーや算出方法等は一回すべて忘れて下さい!

    色々考えたのですが、
    きっと忘れてもらった方がイメージしやすいと思います!

    では、一から最終合格ボーダー点について細かく紹介していきたいと思いますが、その前に足切りラインについて簡単に紹介しておきます。

     

    【裁判所事務官(大卒)】面接と論文・記述の足切りライン

    筆記の足切りラインは別に意識しなくてもOKですが、面接と論文、記述においては足切りチェックも重要になってきます。
    そもそも足切りというのは、特定の試験で足切りライン以下の点数を取ってしまうと一発アウトですよという点数のことです!
    筆記や記述が満点で面接がA評価でも論文が足切り点以下だとその人は不合格が確定してしまうということですね!

     

    足切り点
    • 面接→A,B,C,Dの4段階評価でDが一発アウト
    • それ以外の科目→満点の20~50%以下が一発アウト

    裁判所事務官の大卒区分の場合は↑これが一発アウトラインとなっています。

     

     

    【裁判所事務官(大卒)】(2)最終合格ボーダーまとめ

    こちらの表は実際の最終合格ボーダー点をまとめたものです。
    教養+専門択一+論文+専門記述+面接試験で上記の得点を超えたらギリギリ合格ということですね!

    大体140点~170点くらいが最終合格ボーダー点となっているようですが、これを見ただけじゃ何が何だかさっぱりわからないですよね…

    ということで今から目安を紹介していきます。

     

    【裁判所事務官(大卒)】大体の得点分布

    先ほど得点分布は↓このようになるといいました。

    【大体の分布】

    • 教養→20~80点ほど
    • 専門→20~80点ほど
    • 記述→10~40点ほど
    • 論文→10~40点ほど
    • 面接→0~40点ほど(※)
    • 計:約60~280点

    (※)面接の配点は特殊なので後程解説

    簡単に言ってしまえば、上記の試験科目すべてで平均点くらいを取った人は150~170点前後となります。
    ただ、筆記試験(教養と専門択一)に関しては、基準が上がっているので要注意。
    今からそれぞれの試験の得点の目安について色々紹介していきたいと思います。

     

    【裁判所事務官(大卒)の最終合格ボーダー】教養と専門択一

    平均点=偏差値50という考え方自体は同じなのですが
    最終合格ボーダー点を算出する際には上記の平均点と標準偏差を利用します。
    (特例制度があり、総合職の受験生も一般職で2次面接を受けることができるため、上記の平均点と標準偏差を用いて標準点を計算しなおす)

     

    教養も専門も偏差値50の得点(教養,専門=約24.7、約20.6)を取っている人は、
    標準点:1×50+1×50=100点』ということです!

    この記事の初めに紹介した筆記ボーダーと比べると基準が高くなっているので気を付けて下さい。
    (先ほどは教養20.8問、専門択一16.3問が偏差値50でした)

    教養約4問分、専門択一約4問分、合計で8問分くらいは基準がズレているということ。
    ですが、評価が変わっただけで実際のボーダー素点が変わるわけではありません。
    例えば、以前の基準で100点がボーダー点。
    筆記が21問、16問と平均点ピッタリで合格した方は100点。
    基準が新しくなったとしても
    ボーダー素点は21問、16問のままだけど
    新基準ではこの得点の価値(標準点)は約78点と、表記方法が変わるだけということ。

     

    2次試験時のボーダー点早見表

    平均点の平均値を元にしたボーダー点早見表です。

     

    最終合格ボーダー点を算出する際の1問の価値は?

    1問の価値は?

    教養1問→標準点2.6点
    専門1問→標準点2.9点
    ※標準偏差を(3.8,3.5)と仮定したときの1問の価値

    標準偏差の値がたまたま教養と専門で同じくらいの値を示していますが、これにより教養と専門の1問の価値が同じくらいということになります。
    例えば、平均点より教養2問多く取れたという方と、平均点より専門2問多く取れたという方の得点は同じくらいということです。

    めちゃくちゃ簡単な話で、平均点より1問多く取るたびに自分の偏差値が約2.6~2.9ずつ上がっていきますよ~ってことです!

    教養専門で約8問分ズレているということで、
    偏差値でいうと22点分ほどのズレが生じています。

    また、面接や論文・記述の評価も偏差値をもとにして『標準点』に換算してから得点に加算していくのですが、裁判所事務官の試験は面接や論文、記述の『平均点』や『標準偏差』を公表していません。

    そこで受験生の皆さんから報告してもらった実践データをまとめて紹介したいと思います。
    (きっと標準点の目安はイメージできると思います)

     

    【裁判所事務官(大卒)】論文の標準点(実践値)

    あとで記述の分布も紹介しますが、論文の方が平均点が高く、標準偏差(得点のばらつきが少ない)と思いますので、若干標準点に差が出てきそうです。

    受験生たちから報告してもらったデータを参考にして大体の標準点の目安をまとめると以下のような値(実践値)となると思います。

    【論文の標準点感覚】

    • 9割→36点
    • 8割→32点
    • 7割→29点
    • 6割→26点
    • 5割→22点
    • 4割→19点
    • 3割→16点
    • 2割→12点

    ※100点満点→〇割
    ※実践値です

    6割前後くらいが平均点なのかなと思います。得点のばらつきが少ないのでほとんどの方が5~7割くらいの点数なんじゃないかなと思います。

    1割違っても価値は専門試験1問分くらいと、全然差がつかないので言ってしまえばただのネガティブチェックですよね!

     

    【裁判所事務官(大卒)】記述の標準点(実践値)

    記述についての評価も考え方は論文と同じだと思いますが、標準偏差と平均点が論文とは少し違うのかなと思っています。得点のばらつきが論文よりは記述の方が大きいということですね!

    受験生たちから報告してもらったデータを参考にして大体の標準点の目安をまとめると以下のような値(実践値)となると思います。

    【専門記述の標準点感覚】

    • 9割→35点
    • 8割→32点
    • 7割→30点
    • 6割→27点
    • 5割→24点
    • 4割→21点
    • 3割→18点
    • 2割→16点

    ※100点満点→〇割
    ※実践値です

    年度ごとに見ても大きなずれはないと思いますので、大体このくらいなんだ~ってくらいで参考にしていただければと思います。

    平均が5割ちょいだと思いますので、ほとんどの方は5割くらいの点数を取ると思います。
    7割くらいの点数が偏差値60(6人に1人が取るくらいの点数)になるのかなと思いますが、5割と7割じゃあ標準点6点分しか変わってきません。これは専門択一2問分くらいの点数のことですよね!

    結局これもただのネガティブチェックだと思います。

    論文や記述に関しては足切りが満点の20~50%とのことですが、過去の受験生のデータを見たところ2割でも合格できたよ~という方もいたので、これは年によっても変わってきそうです。

     

    【裁判所事務官(大卒)】面接の標準点(実践値)

    裁判所事務官は面接の評価と標準点の関係に癖があるようです。

    【面接の標準点感覚】

    • A評価→36~37点前後
    • B評価→16~17点前後
    • C評価→0点
    • D評価→足切り

    ※実践値です

    上記のような得点感覚で、毎年Aが36~37点前後、Bが16~17点前後、Cが得点無しで、Dが一発足切りと得点のつけ方が特殊ですよね!

    もう論文や記述で狙って差をつけるのは無理ですから、基本的には筆記と面接を頑張ろうということになります!
    さすがに面接は配点が高いだけあって、AかCかじゃあ最終合格率が大きく変わってきますからね~!
    (Cで0点は痛すぎる…)

     

     

    【裁判所事務官(大卒)】上位合格するために必要な得点は?

    裁判所事務官の試験は最終合格することが目的ではないですよね。
    きっと皆さんも内定をもらうことが最終目標なハズです。
    ⇒内定をもらうためには最終合格順位、要は席次が重要になってくると思います。

    そこで超上位の方たちがどれくらいの点数を取っているのか、その指標を紹介したいと思います。

     

    【裁判所事務官(大卒)】トップ合格の人の得点まとめ

    【合格最高点】

    • 教養+専門択一
      ⇒140~150点(偏差値70~75)
    • 最終合格ボーダー
      ⇒200~250点

    大体このくらいがトップの層の得点です。(1位の人等、本当のトップ)
    まぁココまで上位を目指す必要はないですが、
    偏差値60程度の得点はキープしておきたいところです。

     

    250点っていうのがどれくらいすごいかというと
    教養35、専門28、専門記述8割、論文8割、面接A評価
    これくらいやばい人がトップということです。
    年度や地域によっては200点くらいでもトップに慣れることがあります。

     

     

    【裁判所事務官(大卒)】合格ビジョンまとめ

    まず、筆記と面接の配点&重要度が高いという点はもう大丈夫ですよね!

    合格目安
    • 【教養+専門】
      教養27問、専門24問くらい(50問前後)を目標にしたい
      →標準点116点前後(最終合格ボーダーの条件)
    • 【論文+記述】
      平均点くらいを目指す
      →標準点50点前後
    • 【面接】
      →B評価
      →標準点16~17点前後
    • 【全体】
      標準点:182点ほど

    筆記で稼げるだけ点を稼いでおいて、論文や記述は無難にこなし、面接試験でB評価以上を狙おうというのが合格ビジョンとしては一番しっくりくるのかなと思います。

    特に大事になってくるのが面接試験だと思いますので、これから受ける方は面接対策には特に力を入れて取り組んでみて下さい(^^)

    ただ、論文や記述で足を引っ張ると意外な足かせになってしまうこともあるので、合格を目指す方はこのあたりもまんべんなく対策していきましょう!

    また、目的は最終合格をすることではなく、内々定をもらうことですから、そのあたりのことも視野に入れてとにかく今は目の前の試験対策頑張ってみてください(^^)

     

    長々とありがとうございました。

     

    おまけ【裁判所事務官(大卒)】面接の男女格差について

    面接ですべて決まってしまうといっても過言ではないくらい面接は重要と自分は思っています。
    そう言い切れる根拠の1つに男女格差問題があります。

    男女共同参画社会ということで、政府は法曹界への女性の就職率等を気にしすぎています。
    筆記試験は実力試験ですから差をつけるのは無理ですが、面接という水物試験では差をつけるのは可能ですから、明らかに差別的扱いが行われてしまっていると思います。

    その結果として『男女の裁判所事務官の二次試験突破率』に大きな違いがあります。

    【二次試験突破率】

    • 男性→3.6倍
    • 女性→2.0倍

    近年の平均は↑このくらいです。
    男性受験者と女性受験者それぞれ面接評価の割合について考察してみるとおもしろい結果になっていると思われます。

    例えば、女性A20%、B40%、C30%、D10%、男性A5%、B20%、C60%、D15%など(この値は適当)と、偏りは確実にあると思います。

     

    たまに、配点比率の兼ね合いから、当記事の情報は本当かと疑問の声が寄せられていますが、
    この記事に書かれていることが真実になります。なぜ、私もここまで複雑な得点システムや配点であるのかはわかりませんが、人物重視であることに間違いはありません。また、筆記は記述や論文ではほとんど差はつかないので、択一で高得点を取り、面接でAB評価を取ることが高順位で合格する秘訣です。
    ながながと読んでいただき、ありがとうございました。

     

    この記事を書いた人