短期間で優秀すぎる成績、おめでとうございます㊗
また、ものすごく丁寧にアドバイスいただいて本当にありがとうございます(^^)
短期で合格したい、この時期からはじめて対策間に合うのかな…等の悩みを抱える人も多いと思います。同じような境遇の方にはきっと参考になる体験記だと思いますので、是非最後まで読んでみて下さい。
目次
【国税専門官】の合格体験記&アドバイスまとめ
- 国税
- 併願無し
【国税専門官】勉強スケジュール
内定までの大体のスケジュール↓
- 4月頭:受験申込、受験科目決定、参考書購入
- ~6月末:バイトと勉強
- ~試験日(8/2):勉強
- 8/19:面接対策開始
- 10/5:囲い込みの電話
- 10/9:面接練習
- 10/15:採用面接⇒内定
4/6受験申し込み、せんせいのブログを見て受験科目を決定。
(専門多肢の4科目:憲法行政法、経営学、政治学社会学社会事情、英語)
お勧めの参考書を自分に必要だと思う順にAmazonで購入。
当初は6/7が一次試験だったためやり切れそうなものだけを購入しました↓
- 民法Ⅰ(スー過去)
- 経営学(スー過去)
- 会計学(スー過去)
- まるごとパスワードneo2
- 本試験過去問題集国税専門官(TAC)
5/21一次試験延期が決定したため追加購入↓
- 民法Ⅱ(スー過去)
- 憲法(スー過去)
- 行政法(スー過去)
- 速攻の時事
個人的な参考書購入の【判断基準】は、以下の通りです。
- *会計学、経営学はコスパ良しとの口コミ
- *教養は昨年の過去問を解いて、勉強不要と判断
- *専門の英語も大学入試センターレベルなので勉強不要と判断…など
~6月末:バイトと勉強
塾のバイト(17時〜20時)を週2で、6月末までは税務署でのバイト(9時〜15時)を週2、3でしながらの勉強でした。4、5月はコロナで塾が休校になったり、税務署バイトも在宅勤務になったりしたのでかなり勉強時間を取ることができました。
~試験日(8/2):勉強
試験日までは当然勉強していました。
8/19:やっと面接対策を開始。
- 過去の質問をネット(せんせい、個人のブログやTwitter、Yahoo知恵袋など)で調べたり国税のパンフレットを読んだりして、疑問は税務署の職員さんにLINEで聞いたりしていました。
- 面接カードも書き始めましたが、完成したのは面接の4日前でした。
- 面接練習は、8月末から9/10(面接当日)まで、ハローワークで5回、友人にzoomで4回してもらいました。
10/5:囲い込みの電話
国税局から「面接の評価が良かったのでぜひ採用面接に来てください」という電話。
10/9:面接練習
念のためハローワークで面接練習。
10/15:採用面接
採用面接、内定。
【国税専門官】筆記試験対策のアドバイス
◯目標の立て方
- 短期間での勉強は優先順位をつけるのが大切だと思います。最悪、足切りを免れればいいやくらいの気持ちでやっていました(笑)
実際は昨年のボーダーの19点を超えるのを目標にしました。 - 専門科目の勉強は、スー過去をとりあえず1周することを目標にしました。ポイントをマーカーを引きながら読んで、問題は必修マークと国税の過去問に絞って解きました。
- ただ、行政法は時間が無かったので、国税の過去問だけ解きました。
- また憲法は、総合問題から解いて弱いなと思った単元のみやりました。
◯勉強計画の立て方
- 1日に自分ができる量がわかったら、それを基準にスー過去の各単元のボリュームなどを見て1日ごとの計画を向こう1ヶ月分くらい立てて、随時進捗具合によって変えて行きました。
- 計画は達成しやすいように1日2単元とか緩めに立てるのがポイントだと思います。
- 量よりもいかに理解して知識として定着させるかが大切だと思います。
- 隙間時間に速攻の時事は1日3ページ、まるごとパワスワードneo2は1日6ページくらいを入れていました。
◯過去問の解き方
- スー過去を1周して入力(インプット)が済んだらどんどんTACの本試験過去問を解いて(アウトプット)行きました。
- 専門多肢は最初は40問通しで解くのではなく、入力(インプット)が済んでイケそうな科目から解いていました。一科目ずつの方が直しも楽ですし達成感を得やすいので。
- その後、教養と専門の過去問を140分ずつ測って通しで解いて、その出来によって時間配分や解く順番を調整しました。
◯解く順番
解く順番は、基本自信があるものからにしました。
参考までに自分の戦略を紹介します。
- *教養:文章理解→時事→自然人文社会(理科などわからない問題は当てずっぽうでマーク)→資料解釈→判断推理、数的推理
※数的は、最初過去問では真面目に解いていましたが物によっては高校数学レベルでコスパが悪いと判断したので最後にしました。考えてもわからない問題は当てずっぽう。 - *専門多肢:会計学→経営学→政治学社会学社会事情→憲法行政法→民法→英語
※英語だけは初見の長文読解で時間が掛かるので、25分くらい残して最後に回すことにしました。
◯直しノート
- 過去問を解いて間違えた問題はノートにまとめていましたが、見直すときに科目がバラバラになるのが嫌だったので&綺麗に書くのが面倒だったので、付箋に要点を書いてノートになんとなく科目ごとにまとまるようにどんどん貼っていました。
- 付箋だと、後から移動できるのでまとめやすいし見直しもしやすくなるのでおすすめです。5色くらいの付箋を科目ごとに色分けして使っていました。
【国税専門官】専門記述対策のアドバイス
- 記述対策は、会計学のスー過去に載っていた記述の過去問の解答をマーカーを引いて読む、だけを1周しかできませんでした。
- ただ、専門多肢の過去問で間違えた問題の解説などを読んでやたらと頻出だった引当金の要点は覚えていたので、本番も引当金が出てラッキーでした。運が良ければ専門多肢の勉強が記述対策になるかもしれません。
- あとは、簡単なものはもし出たら書けないと悔しいから、いくつかは山を張って要点を押さえて書けるようにしておくとか、難しいのは部分点狙いとかで良いと思います。
【国税専門官】面接対策のアドバイス
◯とにかく実践練習
- 話す内容がしっかりしていたとしても練習しないと口が回らないし、息が続かないし、台詞も飛びます(笑)
- ハローワークは無料だし、自分のクセの指摘や作法だけでなく内容にも効果的なアドバイスをもらえるので積極的な利用をお勧めします。
- ちなみに私は人前で話すと緊張して赤面してしまうし、新卒の就活では面接練習を全然していなかったので、根掘り葉掘り突っ込まれて上手く答えられずに落とされていたので面接にはかなりの苦手意識がありました。ですがハロワで5回、友人にも4回オンラインで面接練習に付き合ってもらって、びっくりするくらい慣れました。
- 特に今年はコロナなので、マスクをつけたまま練習したのも良かったです。
あとは個人的なアドバイスですが、国税だからといって無理に「強さ」をアピールしなくても大丈夫だと思います。毅然とした態度と、圧迫された時の回答の用意は必須ですが、柔らかいという印象もそれはそれで武器にできます。
◯内容はワードにまとめる
- まずはネットで過去に国税の面接で出された質問をありったけ調べて、ワードで質問リストを作り、それを印刷してハロワに持参したり、友人には面接官役をやってもらうためにメールに添付して送っていました。ワードは手書きより編集しやすいのでお勧めです。
- また、質問に対する答えとして回答リストもワードで作成しました。志望動機や自己PRは1分以内、他は1問に対して簡潔な回答(2、3行くらい)を用意しました。
- 最終的に質問リストの質問は150問、回答リストは2万字くらい(約20枚)になり、面接当日は回答リストを印刷したものを持参して電車の中や待ち時間に読んでいました。やはり想定質問を用意した分だけ自信につながりますし、結果的に本番で出された質問もすべて想定内でした。
◯税務署の職員さんと仲良くなっておく
- 私の場合、税務署で確定申告のアルバイトをしていたら職員さんから国税の受験を勧められ、その職員さんに「何か力になれれば」とLINEを教えていただきました。やはり内部の事情を知っているだけに強力な味方になってくれます。(勤続26年目の方でした。)
- 自分で面接対策をして「こういう質問が来たらこう答えようと思うのですが、大丈夫ですか?」と聞いたり、トッカンを観て自分に務まるか自信喪失した時に「ぶっちゃけ私に向いていると思いますか?」と聞いたら、「適性アリだと思うよ。アルバイトでも◯◯ができていたし」と言ってもらえて、それを面接でのPRに使いました。
- 仕事内容に関しては自分で調べるだけでは間違って理解していることも多かったので、職員さんのおかげで説得力のある回答を用意することができました。
【国税専門官】筆記試験当日の流れ・感想(8/2)
- 筆記試験は、私は前泊せず、当日は実家から始発の新幹線で行って、8:40頃到着しました。
- 幕張メッセは早い時間から開場しており、冷房は少し寒かったです。
- 受験者はほぼ私服でした。
- 休み時間のトイレは行列でした。
- 会場に着くまで速攻の時事を全ページ全文読んだのですが、あまり出なかったので時事の点は1/3しか取れませんでした。
- 昼休みにスー過去会計学の記述を読んでいました。
- 記述試験は、回答用紙の表面を知っていること全部書いて埋めました。
【国税専門官】2次(面接)試験当日の流れ・感想(9/1~9/14)
- 面接は、8:55集合だったので前泊するため近くのホテルを予約したのですが試験の1週間くらい前にコロナの関係か、「急遽休業します」とキャンセルされました(泣)なので、また当日に新幹線の始発で行きましたが、前の部(7:55集合)の人たちよりも早く着いてしまい、国税局のロビーで待たせてもらい、受付のお姉さんに時間になったら呼んでもらいました。
- 早く着きすぎたことは面接でもネタになって笑いを取れましたし、電車の遅延や汗対策のためにも早めに行くのは重要だと思います。
- 国税局のロビーは、環境対策のためとても暑かったです!(2階や面接会場は冷房が効いていて普通に涼しかったです。)
- 受付後は2階の部屋で書類提出、性格についてのマークシート、廊下に出て尿検査、更衣室でTシャツに着替えてX線検査をしました。内科の先生(?)に「ここが第一志望?がんばってね」と言われて元気が出ました。
- 健康診断が終わって間もなく面接の控え室へ案内され、わりとすぐ面接官に呼ばれました。
【国税専門官】面接官の雰囲気や面接時間等(形式)
- 面接官は3人で、偉そうな女性と偉そうな男性と若い男性(呼びに来た人)でした。
- 会場は体育館みたいに広くて、パーテーションで各ブースが仕切られていました。
- カゴに荷物を入れて手ぶらで椅子の横へ行き、名前と番号を言って着席し、本人確認のため一度マスクを外しましたがその後はずっとマスク着用で行いました。
- 周りの声が結構うるさいし自分と面接官の間にプラ板があってお互いマスクもしているので、かなり大きい声で話しました。
- 特に真ん中の面接官の質問を聞き取るのが大変で、全体的に自分は前のめりになりました。
- 面接の雰囲気は終始和やかで圧迫ではありませんでした。
- 面接官の方々も「うちを受験してくれてありがとう」って感じでした。手応えを感じて面接を終えられ、11:30頃解放されました。
【国税専門官】人事院面接で聞かれたこと(再現)
実際に聞かれた質問内容をまとめて紹介します。
◯若い男性面接官
- 今日は何時に到着した?
- 7時半だとどこで待つの?(笑)ロビーとか入れた?
- 遠くから来てると思うけど前泊した?
- 朝は何時の電車で来たの?
- これまでも実家からお仕事にも行かれていた?
- 大学卒業後は何をしていた?
- 今はアルバイトをしている?
- アルバイトは何を?
- (住所を見ながら)バイトした税務署は◯◯税務署?
- 家からどのくらいの距離?
- 学生の時に国税に興味を持ったきっかけは?
- 語学が堪能ということでスペイン語以外に学習した外国語は?
- 前職でも外国語は活かせた?
- 塾でも英語を教えているの?
- 学生時代は税務署でバイトしたことはなかった?
- 新卒の時は国税は受けなかった?
- 語学を活かせる部署もあるけど、入りたい部署は?
- それ以外の部署だったら嫌だなって思う?
- (面接カードの関心を持ったニュースに箱根登山線の復旧を書いたので)箱根登山線もよく乗られるのですか?
- 箱根駅伝も毎年観に行ったりする?
- 旅行は行きますか?海外旅行とか年に何回くらい?
◯偉そうな女性面接官
- 前向きな回答でこちらも明るい気分になれます。
- (面接カードの印象深かったことに前職で社員旅行の幹事をやったことを書いたので)社員旅行はどちらに?何人くらい?
- 幹事は経験している方がいたの?
- 幹事はどうやって決まったの?
- (社長に指名されましたと言ったら)大変でしたね(笑)工夫したことは?
- 確定申告のバイト、大変だったでしょうにそれでもうちを希望してくれるの?
- 大変だったことは?
- 色々なお客様、具体的に印象に残っているお客様はどういう客層?
- (趣味は料理と書いたので)得意料理は何ですか?
- 新しいメニューを覚える時に意識していることは?
- これからもレパートリーを増やしていくんですね。その面でも頼もしいです(笑)
◯偉そうな男性面接官
- 他に併願されてるところはありますか?
- コミュニケーションの経験や外国語は大いに活かしていただけると思います
- 塾講師は誰を教えている?
- 個別指導?
- 生徒を指導する時に工夫していることは?
- 最後に言っておきたいことはありますか?
【国税専門官】最終結果・席次等
- 結果は、教養・専門多肢が平均点より少し上、専門記述70、面接A評価(人物試験の標準点は159)
- 席次は1000番台前半(上位30%程度)でした。
- 国税局からの電話アリで即日内定でした。
【国税専門官】採用面接の流れ・感想
- 採用面接は12:00〜12:30集合で、11:30頃到着したらもう後ろの方でした。
- 電話で、受付順に面接すると言われていたので後悔しましたが、結論から言うと受付に出遅れたせいで6時間拘束されることになりました。
- 併願先と、採用漏れのおそれがあっても希望の国税局以外には行く気はないかというアンケートを書かされ、あとは近くのブースの声が丸聞こえのスペースでひたすら座って待ちました。
- 携帯はダメで本はOKでした。
- 内定をもらったっぽい受験生が扉を開けて出て行くのを見る&面接官が呼びにくるけど自分ではない、を何度繰り返したか…。
- 電話はもらっていましたが精神的に不安でキツかったです。
- 15時頃、1回目の面接に呼ばれました。
採用面接①回目
15時頃やっと1回目の面接に呼ばれましたが、若い女性面接官であまり手応えがありませんでした(泣)
- 「併願してないんですねー。そこまでウチがいいんですか?」
- 「希望の局以外は?」
- 「転勤あるのもいいですよー」
面接官からはこんな感じで、私は、将来親の面倒を見る&他の兄弟が皆県外へ出て行ってしまったと言って地元が良いと言い張りました。「えらい!」と言われました。
その後も、順番が前後して私より後に受付した人にも抜かれて待機スペースの人も居なくなっていき、「これ、今日内定もらえないかも」と諦めモードになっていました。
16時頃、通りがかりの職員さんが「もしかして一回も呼ばれてない?」と声を掛けてくるレベルで放置されていた私。それを見た男性面接官が慌てて私を2回目の面接に呼びに来ました。
採用面接②回目
そして1回目と同じような質問をされて「では、結果を言います」と前置きがあり、内定をいただきました。嬉しかったですがそれ以上に長時間待たされた疲労感が勝りました。
さらに1時間待たされて最後の回の内定者説明会(ビデオ観る)に参加し、18時頃やっと解放されました。思った以上に拘束されて心身共にとても疲れました。
【国税専門官】これから受ける方へアドバイス
- ◯税務署でバイトすること
→経験して仕事のイメージしやすいし人脈が作れる。決算書とかも扱うので会計学の勉強にもなる。 - ◯参考書には投資すること
→最低限しか買わなかったものの総額21230円でした。購入した参考書はどれも使い勝手が良かったです。 - ◯面接が苦手なら練習すること
→ハローワーク本当にお勧めです。 - ◯ワードを使うこと
→面接の原稿と、面接カードの下書きにも使いました。せんせいのブログに文字数や行数の目安が載っていたのでそれを参考にワードに打ち込んで調整していました。 - ◯短期間でも合格できると信じること
→フルタイムで働きながらとかでなければ4ヶ月でも大丈夫だと思います。ただ2ヶ月だったらちょっと厳しかったかなと思います。当初は民法Ⅱや憲法行政法までは手が回らない予定でしたので。 - ◯女性の方へ、尿検査の診断書を持参するメリット
→生理と被りそうなら事前に病院で尿検査を受けて診断書を提出することも認められています。(自費なので5000円くらいします)
診断書の提出により当日の尿検査を免れると、遠慮なく朝食を食べられるし、事前に異常無しと診断されれば安心できて面接に集中することができます。
面接の案内に「尿検査に影響が出るので朝食はお控えください」と書いてあり、私の場合は空腹で面接に臨むなんて絶対無理!と思ったし、当日だと緊張して尿が出ないという受験生もいました。あと私は過去に尿蛋白(たんぱく)で引っかかったことがあったので、事前に病院で診断書をもらって異常無しと言われたので安心できました。ちなみに当日検査した方は、検査後にカロリーメイトみたいなものを急いで食べていました。
【国税の採用面接の実態】国税局ごとに違うので受験生にアンケートを取りました!
おかげさまで、4ヶ月間の勉強で国税専門官最終合格、即日内定いただけました!
面接もA評価でした!
色々とアドバイスをありがとうございましたm(_ _)m