目次
【①財務省(本省)】2021年(令和3年度)の合格・不合格体験記
受験先:財務省本省
訪問時期:7月上旬
【財務省(本省)】官庁訪問の予約の仕方・流れ
一次試験合格日の午前9時にメールにて予約
私は絶対に官庁訪問初日の午前9時に予約をしたかったので、合格発表を確認する前に時間になったら速攻でメールを送りました。(笑)
【財務省(本省)】官庁訪問の流れ・内容
一個の控え室に受験生全員が集められ、人事に呼ばれたら面接室に行くというスタイル。
面接は全て1対1であり、面接が終わったらまた控室に戻ってくる。次の面接までに時間があり、その間に次に進む受験生と帰らされる受験生がふるいにかけられる。
また、控室は受験者同士で常に会話があり、面接後には情報交換をするなど、和気あいあいとした雰囲気であった。また、人事の若手職員が顔を出し、自分の体験談などを話してくれて、緊張を和らげてくれるよう努力してくれていた。拘束時間は長かったが、受験生と色々な会話をしていたので、暇をすることが一切なく、充実した時間を過ごすことが出来た。
【財務省(本省)】面接の数、拘束時間
面接は全部で7回あった。しかし例年は10回以上あるらしく、受験生の数によって変動するので臨機応変に対応する必要がある。
また拘束時間は2日間丸ごとかかった。特に2日目は朝9時から19時頃まで拘束されたので集中力を途切れさせない体力が必要である。
そして、途中で他省庁に面接に抜ける受験生は落とされていたので、財務省を第一志望と決め、覚悟を持って望まなければ内定は厳しいだろう。
【財務省(本省)】面接官の数、雰囲気
面接7回あったが、全て1対1の個人面接だった。
1回目(約20分)
・係長クラス(30代)との面接
・大部屋に5つブースがあり、パーテーションで仕切られていただけなので、少しざわざわする中、面接を行った。ブースによって違いはあったが、私の面接官は淡々と面接を進めるスタイルで、あまり手応えは感じられなかった。
2回目(約20分)
・係長クラス(40代)との面接
・1回目の面接と比較すると、面接官の表情も柔らかくかなり話しやすい雰囲気であった。また、面接会場は、大部屋に8つのブースがあったが、1回目ほどざわざわしておらず、落ち着いて話すことが出来た。
3回目(約20分)
・係長クラス(40代)との面接
・1日目最後の面接であった。また、「明日来て欲しい人には今日の18時頃に電話をかけるから出られるようにして欲しい」と面接前に控室で言われ、3回目の面接が終わった人から個別解散という形式だった。しかし、実際に電話が来たのが21時頃だった人もいたので、諦めずに根気よく待っていた方が良い。
4回目(約30分)
・課長補佐クラス(40代)との面接
・官庁訪問で一番鬼門の面接であった。聞かれる内容については、志望動機ややりたい仕事など基本的な質問が多かったが、何を言っても否定され、「それは他の省庁でも出来るんじゃないの?」、「君の想像している仕事内容とは違いがある」などと返され非常に厳しかった。きっとどんな場面でも物怖じせずに自分の意見を主張できるかやストレス耐性を見ていたのだと思う。しかし、面接の最後には志望動機の添削や面接官への良い伝え方などアドバイスをしてくれたので、その後の面接に活かされた。全ての受験生が通る面接なので、上手く話せなくても落ち込む必要は一切ないと思う。何よりも面接官に対して、自身を持ってハキハキ話すことが必要だと思う。
5回目(約20分)
・係長クラス(40代)との面接。過去の説明会で面識のある人で話しやすかった。
・5回目の面接だったので、ある程度聞かれる内容が同じであった。しかし、面接官にとっては初めて聞くことなので、マンネリ化せずにしっかり答える必要がある。
6回目(約20分)
・課長補佐クラス(30代)との面接。
・クラスは高かったが厳しい面接ではなく、むしろ話しやすい雰囲気だった。
7回目(約15分)
・人事課長との最終面接。
・課長ということでかなり緊張していたが、とても和やかな方で、落ち着いて話すことが出きた。
・最終面接まで進めた受験生は皆合格していたので、意向確認的な要素が非常に高いと思われる。
【財務省(本省)】具体的な質問の内容
1回目
・その他の志望官庁の理由、併願先の志望順位について
・民間企業の内定はおさえなのか
・志望動機を軽く掘られる
・自己PRについて詳しく
・(私が経済学部出身なので)経済産業省を受けようとは思わなかったのか
2回目
・志望動機
・民間企業は考えなかったのか
・アルバイトの接客業で行った工夫とは
→そこから何を得られたか
・趣味について軽く聞かれる
・最後に何か聞きたいことはあるか
3回目
・今までの面接での反省点や良かった点
・サークルでの役割は
・(私が代表を務めていたので)そこでの失敗経験は
→そこから学んだことは
・最後に何か聞きたいことはあるか
4回目
・志望動機
・やりたい仕事
・逆質問
・他にもたくさん質問されたのですが、面接官の迫力でほとんど覚えてないです。申し訳ないです。
5回目
・志望動機
・強みの「共感力」をどう活かすか
・経済学部なら経済産業省を受けようとは思わなかったのか
・アルバイトで苦労した点
→それをどう克服したのか
・逆質問
6回目
・家から財務省までどれくらいかかるか
・志望動機
・アルバイトについて
他にもあったのですが、記録してなかったです。すみません。
7回目
・志望動機
・どういった人間になりたいか
・大変な仕事も多いが体力はあるか
・本当に財務省が第一志望か
【財務省(本省)】訪問カードの項目・内容
学歴、資格、趣味・特技、志望官庁(第4志望まで)、併願状況(第4志望まで)、志望動機(約250字)、今までに打ち込んだ事や普段関心を持っていること(約250字)、自己PR(約250字)
【財務省(本省)】内々定をもらったタイミング
2日目の最後の面接が終わり、控室に戻ってから一時間半後くらいに人事の人から「内々定ですが事実上の内定です。あとは国家一般職の人事院面接を頑張ってきてください。これ以降不合格にすることはありません。」と伝えられた。
【財務省(本省)】来年以降の受験生へアドバイス
例年なら初日の午前に訪問する人数は20人程度であり面接回数も10回以上は行うそうだが、今年は人気が高く50人程集まったので7回しか面接は行われなかった。そして近年は初日午前に訪問した人以外は内定を出していないそうなので、初日午前に訪問することは必須であると思われる。面接の質問内容は、志望動機やガクチカ、自己PR、やりたい仕事など基本的なものばかりで、逆に財務省の政策について聞かれることはほぼ無かった。面接形式も全て1:1の個別面接であり、圧迫面接もほぼ無かったので本当に人柄を見てくれているのだと感じた。だからこそ自己分析は徹底的に行う必要がある。「自分がどうしてそのような行動を取ったのか」「そのような行動から何を得られたか」など、スムーズに話せるようになるまで練習を重ねることが大切だと思う。また、面接官は一次試験合格発表後からの業務説明会の出席回数を確実にカウントしているので、出来るだけ多くの説明会に参加するとアピールに繋がるだろう。また、説明会に参加した場合は、面接時に説明会で印象に残った話や抱いたイメージなど聞かれるので、メモに残し、答えられるように準備することが大切だと思う。
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