目次
【厚生労働省(本省)】2021年(令和3年度)の合格・不合格体験記
受験先:厚生労働省(本省)
訪問時期:7月上旬
官庁訪問の予約の仕方・流れ
メールでの予約のみ。
HPの詳細に従いメールを作成、予約開始日の開始時間9:00ピッタリに予約送信しました。その際、調書と身上申立書も添付するので、遅めの日程希望の方でも注意です。調書には説明会への参加有無の欄、日程希望の欄などがありました。日程は官庁訪問初日から人事院面接開始日までの、土日を含む5日間で、日付のみを選び第三希望まで記入します。
その後、時間などの受付確認メールを受信します。私は初日の9:00ピッタリに送ったので、前々日には届きましたが、希望日が後の人は後日届いたそうです。そこには(9:00~13:00)とありました。注に、時間は延長することもある、と書かれており、面接を受けた後で考えると、この指定時間内に「面接」(意向確認等は除く)を終わらせようとしているといった感じだと思います。(内々定まででこの時間内に収まった人もいたようなので、始まりの時間も関係していると思います。)「午後組」があるかは不明ですが、おそらくあります。
官庁訪問の流れ・内容
すべてオンライン(Zoom)
当日の9時までに最初のミーティングパスが送られてきます。電話がかかってきたら、電話の指示に従い、つないで、音声確認します。私は何も考えず、言いなりになっていました。ミーティングルームの音声確認ができたらすぐに面接が始まってしまうので(電源を切ったりする時間がなかった)、最初からマナーモードにしておきました。
次も、また新しいパスが送られてきて、その後電話がかかってきて、、、を繰り返します。パスが送られてくるのと電話の間は割と時間が短かったです。うっかり電話から目を離してしまい、2回目の際に何回も電話をかけなおさせてしまいました。
面接の回数、拘束時間
私の場合は、面接4回(面接の回数というより、繋げた回数)、9時から16時過ぎまでかかりました。
終了時に「また連絡するので繋げられるようにしておいてください」や「次回」とあれば、次へ進めます。
逆に「今日中に連絡」「明日まで」のような表現はお祈りだと思います。(違ったらすみません)
面接官の数、雰囲気
すべて個別面接
- 1回目 11:00くらい
男性(若め。フランク。笑いあり。係員か係長かは分からず。*相手の自己紹介はなく、名前も「厚生労働省」) - 2回目 12:00くらい
男性(確実に係長級*同じく自己紹介はなく、名前も「厚生労働省」) - 3回目 14:30くらい
男性(電話口が女性(説明会とかで司会をしていた人の声、秘書的役割?)だったのに、画面に出たのが男性でびっくり。自己紹介でもないが、人事と言われた、ここでさっきまでとはちょっと違うと確信。さらに、これまでとは違い「面談」とのこと) - 4回目 16:00すぎ
男性(自己紹介をしっかりされ、おえらいさん)
官庁訪問でされた質問内容
具体的な質問の内容
(すべては覚えておらず、順序も微妙なところあり)
1回目
- 受験番号、名前、自己紹介
- なぜ国家?
- 厚生行政のニュース
- つらいこともあるよ?
- 自分が手いっぱいになったらどうする?
- 中・高の部活でがんばったこと
- 卒論について
- 組織の中で大切なこと
- (何かについて)頑張ったこと、つらかったこと
- 短所のエピソード
2回目
- 自己紹介というか、自己PR
- 1日目に来てくれたけど、どうして厚労省?
- 説明会参加した?
- 何に参加した?
- 説明会で感じたこと
- 職員はどうだった?
- 東京大丈夫?
- 厚労省のきっかけ
- きっかけとやりたい仕事合わないけど、つながり教えて
- なぜ本省の中でも厚労省
- マネージャーの仕事内容
- どうして大学はマネ?
- 高校の部長、どうやって選んだ?
- なぜ選ばれたと思う?
- マネとプレ、どっちが自分に合う
- 子育ては現場が多く、本省はあまり現場に行けない、ギャップあるけど大丈夫?
- アルバイト大変だったこと
- アルバイト上司から無理言われたことある?
- それはどんなこと
3回目(おそらく意向確認?)
質問→回答の形ではそもそもないです。私に自己紹介や何かをアピールする場はなく、最初から面接官が何かを確認したい感じが伝わってきました。
- 3回目でどう?まだ緊張してる?
- 併願先、県庁もまだあるからね(質問ではない)
- 厚生局もいいよ、望めば本省に鞍替えできるしね(質問ではない)
- 他は受けた?
- 込み入った話で申し訳ないけど、家族とかどう?
- 東京での暮らしは?
- 周りの人も厚労省行きたいっていうと、ちょっと、、とか言ってなかった?
- 福祉希望だけどコロナばっかりで手回ってないよ?
- 人間関係も、忙しいとさ、いろいろあるよ、パワハラとかはもっての他だけどね。本省には4000人もいるしさ、苦手な人は正直私もいるし、いるのが当たり前だし、ストレスのはけ口とか。そこらへんどう思ってる?
- 思ってたのと違うって辞める人も、体壊す人も、短所が心配性でしょ、ストレスとか大丈夫?
(おそらくこれまで見てきた辞める人のタイプで私の性格特性に当てはまるところが多かったのではと思います。本当の性格だから何とも言えませんが、少し言い方等を変えればよかったと思います。あまりにネガティブキャンペーンがひどすぎて、私のほうも、苦手な人は、業務連絡とかはするがプライベートでは付き合わないとか言ってしまいました笑) - 不安なことある?
面接を受けた感想
*これが合否に直結しているのかもわかりません。ただ、逆質問のあとすぐに「また繋げられるように」(これは次に進めることを意味)と言われたので、もう合否はほぼ関係なく、ここで私が明らかに動揺とかの、よっぽどの行動をしていたら落とされていたのかなと思います。
ただ友人は3回目でも面接で、ストレスとかブラックのこととか聞かれても執拗ではなかったようで、人によると思います。面接を進めていくうえで、私の性格の中で「まじめ・誠実」、短所の「心配性」が気になられたのだと思い、正直、合否というより適正的に本当に心配されていたのかなとまで感じました。
訪問カードの項目、内容
表:名前、受験番号、試験区分、(表はすべて箇条書き)
裏:・達成したことの中で最も大きかったこと・長所、短所等自覚している性格・厚生労働省(厚生行政)を志望する理由・やってみたい仕事
*各厚生局、労働行政とフォーマットは一緒です。(志望理由の名前が異なるだけ)
内々定をもらったタイミング
4回目 「内々定」という言葉は使えないけど、最終合格されてたらぜひ一緒に働きましょう、と言われました。後で連絡先を送っていただき、最終合格発表後、合否どちらにしても連絡して欲しい、とのことでした。(みんな同じことを言われているようです。)
厚生行政は即日内々定を出します。担当者不在や時間不足などよっぽどのことがない限り、「明日また」とかはないようです。
来年以降の受験生へアドバイス
*私の考察なので、参考程度にしてください。
- 面接カードを事前に読んでいる、と言われたので、少し質問のされ方が違っても、面接カードからずれないように気を付けていました。面接官は、内容もしっかり聞いていますし(2回目では内容をメモしていて、次の質問に映らず、ちょっと待ってねと言われることもありました)、前の面接を踏まえたような質問をしてくるため、一貫してズレのないよう注意して答えました。
- 基本的に面接カードに書いたものを掘られるくらいで、よくある質問ばかりです。少し予想できないものが来ても、その場ですぐ答えられます。
- どの面接でも「カメラを見て話して」と言われます。2回目で、画面(=面接官)をたまに見てしまう時があり、注意はされませんでしたが少し嫌そうな顔をされた気がします。おそらく画面を見る=カンニング、という認識なんだと思います。ただ、手元は見えないので、何かを置くことができます。カンニングはやめておいた方がいいですが、リラックスグッズとかはおいてもいいと思います。
面接官の反応は分かりやすいので、反応見ながら修正していければ感触がよくなっていくと思います。 - 細かいことが気になってしまうと思いますが(私がそうでした)、意外と相手は気にしていません。むしろ、厚労省は細かいことが気になる人(=ストレスをためやすい人になるため)は取りたくないと思われます。
- 来年度以降は形式が変わるかもしれませんが、同じ年に受験する、信用できる友人を見つけ、情報交換をすると確実だと思います。
【厚生労働省(本省)】2021年(令和3年度)の説明会体験記
厚生労働省(厚生行政)
参加した説明会
政策分野別説明会、地方出身者座談会、若手職員座談会、中堅職員座談会(すべてオンライン、一次試験後に日程発表、一次合格発表までの開催)
説明会の流れ・内容
- 政策分野別・・・一回につき2~4の局から各一人ずつ説明。説明は、自己紹介→局内の課の概要説明→ホットトピックス→キャリアパス。その後、質問をチャットにて受付
- 地方・若手・中堅・・・一回につき2~3人の方から説明。政策分野別と同じ感じだが、各局の説明ではなく、自分の仕事についての説明。その後、同じく質問をチャットにて受付。
説明会の雰囲気
こちらのマイク・ビデオはオフで、画面共有の状態で淡々と進んでいきます。
囲い込み要素の有無
見えないため分かりませんが、おそらくしていません。
来年以降の受験生へアドバイス
説明会の参加が内々定に「直結」することはないと思います。しかし、説明会に参加したかを聞かれることはありますし、プラスに働くことは大いにあります。
また、説明会での質問は必ずはしなくてもいいと思います。私は1回もしていませんし、誰が何を質問したかはおそらく記録していません。(これは参加人数が膨大であることがありますし、すべてオンライン開催だったので来年はわかりません)むしろ、変なことを聞くと、答える際に少し修正されたり、前置きが入っていたので悪目立ちすると思います。内容をよく吟味して本当に疑問に思うことを質問されるのがよいのではと思います。
3月とかの説明会や、合同業務説明会(厚労省はこれらもオンラインでした)にも参加しましたが、内容はすべて同じです。詳しいことを聞きたい場合は、やはり上記の説明会を活用するか、総合職の方に参加された方がいいと思います。