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【防衛省外局】2020年度官庁訪問の体験記
初めまして。この度防衛省の外局から官庁訪問で内々定をいただくことができたため、体験談を投稿させていただきたいと思います。
私は新卒ではなく20代後半で転職歴もありますが、無事結果を出すことができたため、同じような状況の人がこれから挑む際の励み及び参考に少しでもなればと思います。
【防衛省外局の官庁訪問】概要
- 2020年度はオンラインで面接を実施
- 受験生側が希望できるのは面接日のみで、細かい時間は採用側が指定する
- 面接カードは申込時に添付ファイルとして一緒に送信するため、事前準備必須
- 面接を希望する機関は申込時に一括で選択できる。本省以外を希望する場合は1日に最大4機関まで受験できる(私は2機関を希望)
- 面接の所要時間は各機関大体50分ほどで、1対1形式。20分間隔で面接官が交代するため、実質2名の面接官が相手となる
【防衛省外局の官庁訪問】職員の雰囲気
- 終始和やかに進んだ。圧迫などもなし
- オンライン面接ではあったが、対面のように目があうような感覚で話してくれた
- 面接カードを通した経歴を自分たちの所属する機関ならこのように活かせますよ、みたいな具体例を交えて話してくれた
- 面接の中で人事の方から直接来てほしいとの発言をもらい、全期間の面接終了後、希望順位を書いたメールを送り、その日のうちに直接電話で内々定がでた
【防衛省外局の官庁訪問】面接の内容
まず前提として、面接カードに沿った内容がほとんどで、質問の意図を図りかねるような突飛な質問はなかったです。それを踏まえて、質問された内容で覚えているのは以下の通りとなります。
- 志望動機(国家公務員、防衛省、希望した外局それぞれ)
- 大学の学部と親和性がない職種を前職で選んだ理由
- 前職を辞めた理由
- サークルでの役割、頑張ったことは何か
- 趣味と特技について
- 防衛省のほかにどこを官庁訪問しているか及び志望順位、志望した理由
- 興味のある業務と理由
- 本省や地方への転勤の可能性があるが、大丈夫か
- 自分が将来腰を落ち着けたいと思う場所はどこか
- 自分の性格の中で長所と思うところとそれをどのように活かせるか
- 業務説明会で感じた外局に対する印象はどのようなものだったか
- 何か聞いてみたいことはあるか
もっとあったかもしれませんが、大体上記のことを聞かれました。聞かれ方に差異こそあれ、大体どの官庁でも同じようなことを聞かれたと思います。
【防衛省外局の官庁訪問】後輩へのアドバイス
自分が受験をする際に考えていたことなどもこの機会に残しておこうと思います。使える部分は利用して、使えない部分は流して役立ててください。
筆記のアドバイス
筆記で重要なことは結局以下の2点に集約されるのでは?と考えています
- 自分の得意分野と苦手分野を吟味し、科目選択を行う
- 過去問をひたすら回す
①自分の得意分野と苦手分野を吟味し、科目選択を行う
①については、勉強時間の振り分けや実際に試験で解いていく試験科目を決める際に必要になります。時間は有限であるため、やりたくない科目や時間をかけてもできない科目はいっそ捨ててしまうのも手です。
私は法律系と学系、判断推理と文章理解は比較的得意でしたが、数的推理と経済のセンスがからっきしでしたので、国家一般職では経済系の科目はすべて捨て、数的推理は基礎のみ解き、あとは自分のひらめきを信じていました(皆さんはできればこれはマネしないほうがいいとは思いますが…単純に併願を考えた時に不利なので)
ちなみに国家一般職で選択した科目は憲法・行政法・民法2つ・政治学・行政学・社会学・英語(基礎)です。赤字の2科目は個人的にはかなりおすすめです。国家一般職は筆記できれば後々の人事院面接がかなり楽になるので特に気合い入れましょう。
②過去問をひたすら回す
②は皆さん耳にタコができるくらい聞いているとは思いますが、自分が受ける試験に出てこない分野は見切りをつけたうえで、自分が身に付きやすいやり方で何周もまわしていくようにしましょう(私は2周目までは基礎問題のみを解き、3週目は2周目までで2回とも間違えた問題のみを扱い、4週目は応用にも挑戦みたいな感覚でやっていました)。
面接のアドバイス
まず、面接は採用側と受験生側とのマッチングの場でもありますが、同時に受験者側が、他の受験生を差し置いて自分を売り込む場でもあります。言い方は悪いですが。
単刀直入に言ってしまえば、自分が他よりも魅力的であると相手に思わせないといけません。ただ、このような偉そうなことを言っておきながら、私自身は面接の勝率はかなり低いので説得力はないですが…。そんな私でも大事だと考えていることは何点かありますので、それだけ説明させてください。
結論から言ってしまうと、大事だと考えているのは以下の点です。
- 第一印象(面接カードと身だしなみ、マナー)
- 説得力(他の受験生とは違うと思わせる力。話術ではない)
①第一印象(面接カードと身だしなみ、マナー)
①については、よく言われることですね。よく人の第一印象は見た目9割で決まるとは言いますが、あれは本当だと思います。会ったこともない初見の人のイメージを人柄で覆すのは正直相当難しいと思います。ですから、面接における第一印象である面接カードの準備や身だしなみが大事になると考えています。
特に面接カードをしっかり準備することは、面接官からくる質問の内容をある程度絞らせることにもつながるため、頑張りましょう。もし不安ならせんせいなり信頼できる予備校の先生なりに添削してもらうとなおよいかと。あと笑顔って本当に大事です。
②説得力(他の受験生とは違うと思わせる力。話術ではない)
②は差別化の話です。ほかの受験生と違うという印象付けや熱意の表明は、面接においては大事であると考えています。
ではどのような要素が大事でしょうか?
これはあくまで私見ですが、答えはきっかけと経験だと考えています。例えば悪い志望動機の例を見てみたりすると、やりたいことのみ書いていたり、志望した理由ときっかけが薄くて流し読みしてしまうことってありませんか?印象に残らないと面接官のインパクトには残りづらく、自分を選んでもらえる確率は低くなると考えています。
きっかけや経験の元は様々あると思います。OB訪問してみたり、説明会で積極的に話を聞いてみたり、インターンに参加してみたり。それと今まで自分がやってきた経験を組み合わせることで、少しでも説得力が増した文章を書けるようになると私は考えています。
その他のアドバイス
上記で述べた以外にも官庁訪問において感じたことについて書いていきます。
説明会は行ったほうがいいのか?
結論から言うと行きましょう。面接の項にも書いた説得力という面で説明会に行った行かないは重要になるためです。一種の意欲の証明にも繋がるため、時間を見つけて行きましょう。
なお、国家公務員の業務説明会は早いところはその年の3月4月くらいから始めているところもあるため、情報収集は1日30分でもいいからしてみるといいかもしれません(私はそもそも国家一般職の筆記がうまくいくとは思っていなくて、説明会に参加したのは筆記が終わった次の週からでした。これは明らかに初動としては遅いです)。
官庁訪問は初日で内々定が出ないと絶望的か?
半分合ってて半分違うと考えています。確かに官庁訪問のルール上、初日に行くほうが面接官に志望度を疑われにくく、かつ意欲を示しやすくなるため、有利になりやすいのは事実だと思います。
しかし、だからといって初日に行けない=内々定がでないと沈んでしまうのは早計です。
何より私自身が初日に内定を頂いたわけではないため、大事なのは切り替えを素早くしてあきらめないことじゃないかなとは思っています。前述の通り、面接は、マッチングかつ自分のプレゼンの場であると考えてより少しでも内容をブラッシュアップできればより魅力的な自分を出すことが出来、内々定にもつながるのではないかと考えています。
面接でうまくしゃべることが出来ないけどどうすればいい?
上記で自分の思う面接に大事な要素を述べましたが、これに加えてやはり場数も必要だと思います(後出しのようで申し訳ないです)。
面接は一種の非日常空間であり、そこで自分を出し切ることが出来ないのは正直よくあることです。私も面接初期はうまくいきませんでしたし、何回か模擬面接も受けたことはありますが、正直思い出したくないくらいひどいものでした。自信を無くもしましたが、基本的に面接官も同じ人間で鬼ではないので、一周回って楽しむ感覚で面接に臨むようにしたら要らぬ緊張はしなくなりました。
特に国家公務員はいわゆるコンピテンシー型面接が多く、聞いてくるのは受験生自身のことが自然と多くなるため、自分のことを素直に伝えることが意外と突破口になるかもしれません。
既卒や職歴の有無は不利になる?
これに関しては正直私もまだ結論は出せていません。ただ、私自身は不利になるとは意識的に考えないようにはしていて、むしろ面接のネタが増えたと前向きに考えるようにはしています。
前述で、面接カードで面接官の話す内容はある程度絞ることが出来ると話した通り、面接官はこちらのことが知りたいから面接をします。そこにはほぼ必ずこちらの来歴も含まれるはずで、これは格好のネタとなります。どうせ聞かれるならそれを利用して相手の心をつかもう位の気持ちのほうが楽になるかな、とは考えています。ちなみに私はこの類の質問は「やりたいことに挑戦しようとした結果」という筋で統一して話しています。
だいぶ長くなりましたが、私の官庁訪問及び試験対策の体験談は以上となります。
最後に自分への戒めを込めて一言。
「人事院面接も忘れずに」
また、志望動機等において、自分の意見や考えを支えるのが『過去の行動』だと思います。
皆さんは何か面白い漫画がないかな~って探すときに、何を基準に手に取ってみようかどうか判断しますか?
きっと表紙の絵だと思います。
それが面接カードや履歴書ですから、面接官に興味を持ってもらえるような面接カードに仕上げていきたいですよね!
『~がしたい×』と話すのではなく、『~という経験を通して~したいと思った〇』と話す。
これだけで説得力が全然違うと思いますので、これから受ける方は参考にしてみて下さい~(^^)