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【国家総合職①】2020年度合格体験記・アドバイスシリーズ!

 

国家総合職の【人事院面接】と【官庁訪問】の体験談を聞かせてもらいました!
かなり詳しく教えてもらえましたし、アドバイスがすごい上手な方なので、これから受ける方は是非参考にしてみて下さい(^^)

≪国家総合職・人事院面接≫合格体験記・アドバイス

  • 面接官3人(女性一人、男性二人)
  • 話しにくいということも、圧迫面接ということもなく通常の面接と変わらない雰囲気

 

人事院面接(一人目、真ん中の男性)

  • Q1. この卒業論文のテーマを選んだきっかけは?
  • Q2. 学生サポーターしていて難しかったことある?
    どう対処した?

 

人事院面接(二人目、向かって右の男性)

  • Q1. フィリピンの支援に取り組もうと思ったきっかけは?
  • Q2. なぜ、大学生になったら国際ボランティアをしようと思っていたの?
  • Q3. そのサークルではどんな役割?
  • Q4. 活動の中で意見が対立した際、副代表としてどう対処したのか?

 

人事院面接(三人目、向かって左の女性)

  • Q1. 最近読んだ本の中で一番印象に残っているものはなにか?
  • Q2. どのような基準で本を選んでいるのか?
  • Q3. 1番印象に残っている海外旅行先とその理由は?
  • Q4. コロナが与える雇用の影響に関心があるようだが、具体的には?
  • Q5. それに対してどういう政策考える?

 

人事院面接(再び一人目、真ん中の男性)

  • Q1. これからあなたが管理職になって、部下もできて、あるときそのうちの1人が倒れたとします。一方で仕事はどんどん溜まっています。このような状況のとき、あなたならどうしますか?

 

国家総合職の人事院面接を受けた感想・アドバイス

ポイント
  1. 人事院面接は、基本的に面接カードに書いた内容を深堀されるので、面接カードに書いたことを準備しておけば大丈夫だと思います。
  2. 話しにくいということもないですし、圧迫でもなかったので、通常の面接対策で十分です。
  3. 通常、人間科学の区分の面接官は、人事院のかたの他に、法務省と厚生労働省のかたが多く入ってらっしゃるようです。
  4. 待機会場では、携帯電話も使用禁止なので、自身の面接カードのコピー、面接用のノートなどを作り、いつでも見ることができるようにしておくといいと思います。

 

今から官庁訪問の体験談を紹介しますが、その前に【事前面談会】の記事を見てもらえると、合格のコツが掴みやすいと思います。

≪国家総合職・人間科学≫官庁訪問体験記・アドバイス

私が実際に訪問した官庁で起きた出来事や、面接の雰囲気、流れなどをお伝えできたらいいなと思います。

 

≪第一クール≫1日目:厚生労働省

➀個別web面接(一対一)

事前面談とは違い、自分に関することだけでなく政策的な部分も聞かれました

【質問の例】

ゼミの内容は?→どうしてそのような問題が生まれるのか→そのような人々と雇用を繋げるためにはどうしたらいいのか→企業側に雇用を促すにはどうしたらいいか

【その他】

  • 併願先に関する印象
  • ストレス解消法
  • 逆質問…等

昼頃の面接で、終了後5時間ほど経ってからメールで第2クールの案内をいただきました。

 

➀個別web面接(一対一)の感想

  • 事前面談と違い、やはり選考要素が強い印象を受けました。
  • 他省庁と同様に、「このような問題にはどう対処する?」という質問が多かったように思います。
  • また、ストレス解消法と、高校時代の部活動に関する質問で大変盛り上がりました。
  • 共通の話題が多かったというのもありますが、相手が自分の話に食いついてくれたと感じたときはなるべくその話を引っ張るのもいいと思います。

 

≪第一クール≫2日目:法務省

➀個別web面接(一対一):矯正局

事前面談のときと同じかたでしたが、面接の内容から“人間科学区分の法学部”は求めていないというのが伝わってきました。
(心理習ったことないよね?測定とかできないよね?不安ない?ほんとにできる?研究では心理使わないんでしょ?など、大学で心理学を学んでいないことが足枷に感じられるような質問ばかりでした。)

 

➀個別web面接(一対一):矯正局の感想

  • 法務省は、入る局が同じでも区分が違うと職務内容がかなり変わってくるのだと思います。
  • 人間科学区分は、やはり鑑別所での心理測定が主な業務になると思うので、そのような点で、大学で一切心理学を学んでいなかったことがマイナスになったと感じました。
  • また、(今回の面接では効果がなかったですが、)「できないよね?」といった質問に対しても、できないなりにどんな工夫をしているかということを懸命に伝える必要があると思います(「心理測定はやったことないけど、自分なりに調べたり心理学の専門家に直接聞いたりしました」「心理学部ではないですが、予備校で学んでいるので、基礎的な力はもっています」など)。

 

②個別web面接(一対一):保護局

面接が始まって数分後に、その場で「ぜひ第二タームに進んでいただきたい」と仰っていただきました。事前面談の内容を含め、予め第二タームに進むことが決められていたように思います。

そのため、私に対する質問はほぼなく、「第二タームはもっと年次の高いかたが面接官となるので、今のうちに聞いておきたいことがあればなんでも言ってください」と、大変和やかな雰囲気でした。

 

≪第一クール≫3日目:内閣府

➀入口面接

→予め、これは採用に関係ない面接であること、主にどんな分野の人たちに会いたいかの確認

 

②~⑦個別web面接(一対一)

  • 面接官のかたの多くは「これまでの面接を通して、内閣府はどんな役割だと思う?」という質問をされていました。
  • “調整役”というワードだけでなく、自分なりの考えや内閣府が抱える問題点、また内閣府がその役割を担うメリットなどをまとめておくといいと思います。

 

⑧出口面接

  • もともと、厚生労働省と法務省に絞っていたのですが、政策を比較検討するために省庁間の調整役を担っている内閣府を訪問しました。
  • 内閣府は、入口面接、出口面接がしっかり設けられていて、様々な体験談で見てきた典型的なタイプの官庁訪問だったと思います。
  • また、個別面接の多さが何よりもその特徴だと思うのですが、かなりのスパンで面接が進んだ印象です。
  • 質問については、かなり深く、様々な角度から飛んでくるので返答に困ることが多かったです。
  • 話をきいていると、やはり調整役というのが主で、職務の幅が広すぎることや、その割に他省庁同様2年ほどで異動になるため、一つの分野に専門的に取り組むということが難しいことなどが少し違うなあと感じていました。(もちろんそれがひとつの魅力でもあると思うのですが、個人的に、自分のやりたいこととは違うような気がしていました。)
  • そのような感情が、後半は疲れとともに出ていたのかもしれません。出口面接で丁重にお祈りされました。

 

≪第二クール≫1日目:厚生労働省

個別web面接(一対二)厚生労働省

  • 官庁訪問というより、真の面接のような厳格な雰囲気が強かった印象です。
  • 質問内容は、私に関する質問がほとんどで、志望動機、ガクチカ、挫折経験とその乗り越え方、ストレス解消法などを聞かれました。
  • また、その中でも「厚労省の興味のある分野に知識を織り交ぜて説明してください」という質問は、マイナーな政策を調べていたことや現在の職業・雇用の現状をまとめていたことで、きちんと伝えられたと思います。
  • 昼過ぎの面接で、夕方ごろに最終タームの案内をいただきました。

 

個別web面接(一対二)厚生労働省の感想

  • 個人的に、自分自身のことについて聞かれる質問はあまり得意ではなく、質問に応えられているか不安が残り、正直手ごたえがありませんでした。
  • ただ、上述したような質問の際に、厚労省の政策、コロナによる影響、これからの課題などを伝えられたことがプラスになったのではと思っています。

 

≪第二クール≫2日目:法務省

個別面接(一対二)保護局

和やかでしたが、面接官が大変疲れている印象でした。机にもたれかかり肘をついて話を聞いてくださっており、話し方や表情は明るかったですが、「やる気ないのかなぁ」と思わず考えてしまうような態度でした。

質問に関しては、非常に難しい質問が多かったです。

【質問の例】

  • なぜ、自身の学部と関係ない区分で受験したのか
  • 全くやる気のないかたに、保護観察官としてどう接するか
  • 保護観察官として最も必要なことはなにか
  • 被害者の心情と加害者への社会復帰支援どちらを優先すべきか

 

個別面接(一対二)保護局の感想

  • 今回の保護局の面接に関しては、正直なところ、手ごたえがありました。というのも、保護局での職務内容が、自分の研究範囲でもあったためです。
  • 法学部の視点から質問に答えたつもりでしたが、やはり人間科学区分である以上、もっと心理学的な答えができたらよかったのかもしれません。その後保護局から電話が来ることはありませんでした。

 

≪第三クール≫1日目:厚生労働省

個別web面接(一対三)厚生労働省

【1人目】

  • 自己紹介
  • 厚生労働省の志望動機

 

【2人目】

  • 自身のキャリアについてどう考えるか
  • ワークライフバランスについてはどう考えるか
  • ときにはプライベートを犠牲にしなければならないが?
  • 管理職についてはどう考えるか

 

【3人目】

  • 法学部なのになぜこの区分なのか
  • 併願先の状況
  • 法務省が第一志望だよね?(このやり取りを3回ほど)

面接終了後2時間後に「内々定を出したい」という旨のお電話をいただきました。

 

個別web面接(一対三)厚生労働省の感想

  • 正直、終わったと思いました。全く上手く答えられず、最後の面接官のかたに関しては厚生労働省が第一志望であることを何度伝えても信じてもらえない様子だったからです。
  • 面接が終わってからは、自分の不甲斐なさや、ここまで頑張ったのに上手くいかなかった悔しさで一人で大号泣していたのですが、2時間後、お電話で「大変高評価でした」と仰っていただきました。
  • この面接に関してはどの部分が高評価だったのか全く分かりませんが、強いて挙げるなら、何度疑われても第一志望だと言い続けたことはよかったかもしれません(笑)。

 

【まとめ】≪国家総合職・人間科学≫官庁訪問・合格体験記

  • 事前面談と意識することは変わっていません。
  • 笑顔、ハキハキした話し方、そして相手への感謝と面接を楽しむことの4点は、必ず行っていました。
  • 私は、事前面談含め、3省庁からお祈りされましたがなんとか一つ拾って頂きました。志望省庁の順位など様々あると思いますが、一つ祈られても切り替えて、その他省庁の官庁訪問に臨んでほしいと思います。
  • また、実際に省庁のかたからうかがいましたが、web面接でカンペを見ている子はバレているようです(笑)。Webで直接は見えていないからと言って、油断しないようにしてください。

 

≪教養科目対策≫まとめ

【スケジュール】

  • 数学⇒4月からweb動画と問題集をやり始める⇒最終的に4~6周
  • 社会科学⇒4月からweb動画と問題集をやり始める⇒最終的に5、6周
  • 文章理解⇒4月から解き始めるが、苦手意識はなかったので1周程度
  • 思想、日本史、生物、地学⇒12月からweb動画と問題集をやり始める⇒最終的に4周
  • 世界史、地理、化学⇒2月から問題集のみ始める

数学、社会科学、文章理解は前年の4月から勉強していましたが、それ以外の科目は12月ごろからです。というのも、この2つ以外は暗記科目(という認識)だったので、早くから覚えても自分のキャパ的に忘れてしまうと考えたからです。

また、知識系科目はどこまで手をつけるかということについて、私は、数学がどうにも苦手だったので、知識系でも点数を取れるようにするため最終的に物理以外は全て手をつけ、問題集も3周以上しました。

「数学、文章理解、社会科学は絶対に捨てるな」「知識系はコスパが悪いから手をつけすぎるな」とよく言われますが、自分の弱点を把握して(私なら数学と英語)、その弱点を克服するためなら手を付けすぎてもいいと思います。

 

≪専門科目対策(人間科学)≫まとめ

専門科目は12月から教科書を読み始めました。問題集は1月、2月頃から始めていたと思います。ただ、予備校の先生には「覚えるのは3月になってからで間に合うから、それまでは覚えようとするな」と言われていたので、3月まではひたすらインプットしていました。

 

≪後輩たちへアドバイス≫最後に一言

  • 量より質という人もいるかもしれませんが、私は公務員試験はひたすら量だと思います。
  • 一年経っても数学が解けなくたって、模試のたびにE判定がついたって、成績が伸び悩んだって、「私が受からないで誰が合格するんだ」と自信をもって言えるくらい勉強すれば、必ず結果はついてくると思います。
  • 上述したことは、すべて私の経験です。
  • 同じ問題が一生解けなくても、模試のたびに死ぬほど落ち込んでも、勉強だけは必ず12時間以上していましたし(本番数週間前からは15時間程度)、物理以外は手を付けてどれも5周はしていました。
  • また、壁に単語を書いた付箋を貼り付けたり、勉強以外の作業をするときも試験に関係のある動画を聞き流していました。
  • もっと要領よくできるかたの方が多いと思いますし、私の勉強法は参考にならないかもしれません。ですが、自分が信じたやり方を貫いてほしいです。はたから見たらやりすぎに見えたり、国家公務員試験の難しさを理解してくれない人がいたり、こんなにやってて受からなかったらどうしようと追い詰められたりすることもあると思います。
  • もちろん気持ちだけでどうにかなるものでもないですが、自分で決めた道なら、最後まで自分の可能性を信じてあげてください。

 

【国家総合職・人間科学】官庁訪問のアドバイス【総括】

  • もともと総合職受かると思ってもいなかったですし、国家公務員総合職において企画への参加率が重要になってくることも全く知らなかったので正直に言うとイベントほんとに1回も参加してないです。 (強いていえば文科省の事前面談直前の説明会に参加した程度です)
  • ただ、説明会等に参加していないことがどれだけ足枷になるかってのを、文部科学省訪問して実感しました
  • なんとか、事前面談第3タームまで進めたのですが周りには、文科省の説明会に7回以上参加してる方ばかりでした。
  • また、昨年のパンフレットを見ても、内定者の半分以上が10回以上参加って書かれていました(一番少ない人でも2回)。
  • 説明会等参加していなくても、第3タームまで残ることが出来たので、参加していなくても内定もらえる人はいるのかもしれませんが、正直参加は必須な気がします。
  • あと、説明会等に何度も参加してる人は事前面談の進み方も私たちとは違うようでしたし、メンターさんが早い段階からついているようでした。
  • 文部科学省は、かなり行きたい省庁だったので気持ちだけでは採用してくれないというのが、ほんとに辛かったですね笑 なので、厚生労働省に拾っていただけたのは運が良かったのもあるかもしれません。私は、人間科学職の採用で倍率も他の区分よりは低いので、あまり参加数とか見てなかったのかと思います。ただ、行政区分は厚労省は人気なので参加数稼ぐ必要があるかもしれないです。

 

自分を信じて努力し続けることができたからこそ、いい結果があると思います!
実際にこの受験生の体験記を見たら一番にそれを感じますよね…!!!
合格本当におめでとうございます(^^)

ただ、官庁訪問というのは情報戦で、知らないとどれだけ努力をしても報われないことがあります。
説明会等のイベント情報はチェックしまくって、最終目的である『志望官庁の内々定』に標準を合わせてスケジュール等を組んでいくことが大切…ということですよね!
それを教えてくれる大切な体験談、本当にありがとうございましたm(__)m

 

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